落語に魅了された昭和の人々に迫る! 『昭和元禄落語心中』455 Pt.

出典：『昭和元禄落語心中』公式サイト

元ヤクザであり、刑務所では模範囚で出所した。性格は何事にも前向きで明るく大ざっぱでお調子者。人の懐に入るのがうまく、偏屈な八雲にもすぐに気に入られるほど。出所後行く先もないまま八雲へ弟子入りするも、稽古をなかなか八雲につけてもらえず、小夏と彼の父である2代目助六のレコードを聴き修業をする。

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与太郎の師匠であり、昭和の最後の大名人とも言われる人気落語家。性格は神経質で気難し屋で常にマイナス思考なので欝々としていることが多い。幼少のころ、母親の影響で三味線や日本舞踊を一通り習わされていたのでプロ顔負けの技術を持っている。得意な演目は、遊郭ものや怪談物。艶のある遊郭の女役を得意とする。

修業時代の菊比古のときは、初太郎の落語の才能に圧倒され彼のような落語をしたいと目指していたが、全く向いておらず挫折。落語に対し才能が全くないことに苦悩していたが、ある舞台をきっかけに自分の才能を発見し開花する。しかし、8代目八雲となった今でも助六には到底及んでいないと思っており、助六の亡霊をたびたび目にする。

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八雲の養子であり同居人。また2代目遊楽亭助六の実子。性格は強気でやや喧嘩っ早いところがある。面倒見が良く頼りになる女性。幼少のころから父親の落語を見てきており、その父の落語が一番上手いと思っている。彼女が落語に興味を持ったのも助六の影響である。普段は、料亭で給仕をしており、家では与太郎の練習相手をしている。父親が八雲に殺害された現場を見ており、八雲のことをずっと恨んでいる。いつか必ず復讐すると思っているようだが……。

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小夏の父親であり、8代目八雲とは同日入門の兄弟弟子。性格は与太郎とよく似ている。周囲を笑わせることが好きで、すぐに知り合った人と仲良くなるため、交友関係が広い。しかし、礼儀作法を知らず目上の人間からは嫌われることが多い、また本人もそういった人間は嫌いなようである。落語に関しては、捨て子同然だった助六を拾ったおじいさんから、見様見真似で始めたのがきっかけである。

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小夏の実母。7代目八雲の愛人であり、彼の紹介で芸者として働いていた。菊比古と助六とみよ吉が出会ったきっかけも7代目八雲が出会いの場を設けたからである。菊比古とは恋仲になるが師匠である7代目八雲からの命令で別れることとなり、同じ時期に破門された助六と共に東京を去った。