ヒロインはゾンビ!?な漫画オススメ５選0 Pt.

本作のヒロインである散華礼弥は、私立散華女子学園の理事長の娘で周囲からも好かれる生粋のお嬢さま。だが、家では父親の常軌を逸した愛情と束縛に追い詰められる生活を送っていた。主人公の千紘と知り合い仲良くなった礼弥は、ある時、千紘が死んだ愛猫を蘇らせるために作った蘇生薬を密かに飲み、自殺を図る。その時は効果がなかったが、翌日彼女は父とのいさかいで崖から転落死し、薬の効果でゾンビとして復活する。自分の薬で礼弥がゾンビになったことに責任を感じた千紘は、彼女を自分の家に招いて一緒に暮らし始める。ゾンビゆえに体の腐敗が進行する不自由もあるが、望んでいた「普通の女の子」としての日々を得た弥。だが、その暮らしの中で、彼女は自身がゾンビの宿命である「食人衝動」に陥る運命だと知ってしまう。

本作の舞台はゾンビが世界に溢れ、人々を襲って恐怖に陥れている世界。ヒロインのマギィは、身体中に縫合の痕があるゾンヴィガーナで、人前ではマントなどでその傷を隠している。過去の記憶を喪っている彼女だが、大好きなナトと一緒にいられることを心から幸せに感じており、街にゾンビが現れると凄まじい力でナトのために闘う。体をバラバラにされてもナトの縫合によって復活する彼女は、縫われることを彼の愛の証だと感じているため、治療のためにナトが他の女性を縫合したりすると激しく嫉妬してしまう。彼らはゾンビに対抗する組織「ZERA」の団員や、他のゾンヴィガーナと出会い、やがてゾンヴィガーナ誕生の謎に迫っていく。

本作に登場するゾンビの女の子たちは全員がメイド服に鎖付きの首輪を装着している。名前はなく、キャラ紹介でもそれぞれの持つ武器や特徴から、ナタゾンビ、生首ゾンビ、銃ゾンビ、ハンマーゾンビ、ロリゾンビと呼ばれている。挨拶は「生きてる？」と聞かれて「（ゾンビだから）死んでる」と応えるのがお約束だ。いつも腹ペコな彼女らはその食欲を満たすために、自分の腕を食べてみたり、一緒にいた仲間ゾンビの首を飛ばしてその体を食べてみたりと、やりたい放題。食生活を考えてコンビニは控えたいと思いつつもコンビニに向かい、不幸な犠牲者たちを美味しくいただくといった、ホラーでコミカルな日常が描かれている。

本作のヒロインであるエリザ（本名エリザベート・デレ・オーリン）は、300年前に死者の王に愛玩用に捕らわれた少女。生前の姿と人格をそのまま残してゾンビにされ、孤独に囚われの日々を送っていた彼女は、神からチート能力を与えられた慎太郎（通称シンタロー）に死者の王を倒してほしいと依頼する。見事、死者の王を倒すシンタローだったが、何故かエリザにかかった呪いは解けず、彼女はそのまま生き残ってしまった。シンタローの傍から離れようとしないエリザだが、シンタローはスキンヘッドなうえに稀に見る悪人面だったために、少女を連れ回す犯罪者だと誤解される。だがそんな旅の中、シンタローとエリザは徐々に相思相愛な関係になっていく。

生者と死者の少女が過ごす「偽りの夏の暮らし」を描いた作品。死んだマコトという少女は「代行症」という奇病によって蘇生し、生前の親友であった花の元で暮らすことに。最初は言葉を発さなかったマコトだが、花との暮らしの中で「ハナ」と呼びかけるように。一緒にお菓子を食べたりお風呂に入ったり、ふたりだけの夏休みを過ごす花とマコト。だが「代行症」は周囲への感染や、時間の経過で凶暴化する恐れがあり、発見されると隔離されてしまう。花はマコトの存在を隠し、この時間が続くことを望む。そしてマコトは他の感染者とは違う例外ではないかという希望さえ抱いていた。だが時間の経過と共にマコトは変化し、さらにクラスメイトにマコトの姿を目撃されてしまう。