観光名所が勢揃い！伊豆が舞台の漫画オススメ５選111 Pt.

主人公たちが通う高校「夢ヶ丘高等学校」は架空の学校だが、舞台となっているのは伊豆半島。現実に存在する伊豆の施設や名所が数多く登場している。メインテーマとなっているダイビングを行っている地域は伊東市の富戸付近で、実在のダイビングスポットで潜っている情景なども描かれている。また伊東のシンボル的存在とも言える伊東マリンタウンや、伊豆急行からの景色、大室山の山焼き、伊東の秋祭りなど、実在する伊東市近辺の情景やイベントが背景やストーリー上でたっぷりと盛り込まれている。海の美しさだけではなく、これら伊豆の魅力も楽しめる作品だ。

本作の主な舞台は東京都内の架空の町である米花町だが、そこを離れて展開されるエピソードも存在する。主に旅行やイベントで出かけたコナンたちが事件に巻き込まれる、といった形式で、その訪問先のひとつに伊豆がある。始めてコナンたちが伊豆を訪れた第8巻の「闇の男爵殺人事件」で、架空のホテル「伊豆プリンセスホテル」が登場。プライベートビーチの雰囲気などから下田プリンスホテルと、正面にある白浜ビーチがモデルになっていると思われる。その後13巻の「三つ子別荘殺人事件」でもコナンたちは伊豆に向かう事になるが、この時は財閥の令嬢である鈴木園子の別荘が招待されたことがきっかけだ。以後17巻「スキューバダイビング殺人事件」や22巻「園子のアブない夏物語」など、伊豆は近場のリゾート地として度々登場する。

本作における序盤の山場とも言える、4日間で1000kmを走破することになる合宿地。それが、伊豆の修善寺にある「サイクルスポーツセンター」だ。この合宿のエピソードでは、サイクルスポーツセンターに実在する5kmサーキットを使って、総北高校自転車競技部が本格的なロードレースの走り込みを行っている。この施設は競輪学校に併設された自転車のテーマパークで、自転車に関係するさまざまなアトラクションの他、ロードレーサーをレンタルして漫画で描かれているとおりのコースを走ることもできる。「心臓破りの坂」と名付けられた最大勾配は12％というキツイ上り坂なども実在するスポットだ。

本作は伊豆の南側に位置する下田市が舞台になっていて、作品の随所に下田市内の風景がちりばめられている。ストーリー上重要なアイテムとして登場する願いを叶える巨石「御石様」がある神社も、実在する「下田八幡神社」がモデルとなっている。もちろん「御石様」そのものは架空の石だが、それが配置されている場所は実在している。また、作中の台詞で登場する「あじさい祭り」も、下田市街と下田港を一望できる下田公園で毎年行われている実在のお祭り。このほかにも伊豆急行からみえる風景など、女子中学生たちが過ごす不思議な夏休みの背景として伊豆の美しさがタップリと描かれている作品だ。

本作は伊豆半島の西側の付け根に位置する、沼津市内浦を舞台とした作品だ。作品の冒頭に出てくる海岸は実在する「三津海水浴場」で、この場所で千歌と果南がスクールアイドルを目指す宣言をするところから物語はスタートする。また、千歌の実家である「十千万（とちまん）」という旅館も、実在する老舗旅館「安田屋旅館」がモデルであり、その佇まいが作中でしっかりと再現されている。メンバーが通う架空の学校「浦の星女学院」も沼津市立の中学校がモデルとなっているなど、ほかにも西伊豆に存在する様々なスポットが登場し、スクールアイドルたちの活動を彩っている。西伊豆の雰囲気を知るにはもってこいの作品だ。