禁断の愛、成就しない愛、ハッピーエンドじゃない……。一筋縄では行かないストーリーだからこそ楽しい、大人向けの恋愛アニメを5作品紹介する。
様々な人生経験をしてきた大人だからこそ楽しめる恋愛アニメを5作品ご紹介。
出典:Amazon.co.jp
禁断の愛、成就しない愛、ハッピーエンドじゃない……。一筋縄では行かないストーリーだからこそ楽しい、大人向けの恋愛アニメを5作品紹介する。
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進級後のクラス替えで「川越市立第三中学校」の3年1組となった主人公「安曇小太郎」。そして彼と同じクラスになった陸上部の「水野茜」は、運動会の用具係をキッカケに距離が近づいていく――。思春期真っ只中の少年少女の甘酸っぱい恋愛物語。ファミレスでクラスメイトと家族ぐるみで遭遇してしまった時の恥ずかしさや、好きな人とのメッセージのやりとりで気持ちが高ぶりボクシングを始めてしまうなど、青春時代特有の気難しさや恋愛経験未熟だった頃の気持ちがリアルに描かれたストーリーは、どこか見る者を懐かしい気持ちにさせてくれる。また、桜が舞う描写が印象的な本作は、「埼玉県川越市」が舞台となっており、作中に登場する背景の中には実在するスポットも描かれている。アニメと同じシーンを求め聖地巡礼を楽しむことができるのも魅力の一つであろう。本編の純情な恋愛模様を楽しみつつ、聖地巡礼で物語の世界観に浸ってみるのもまた一興だ。
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先天性聴覚障害を抱える転校生「西宮硝子」は、ガキ大将であり主人公の「石田将也」の「いじめ」により、再び転校してしまう。それ以来、「いじめ」の対象となってしまった「将也」は、すっかり人間不信となってしまった。時は流れ、高校生となった「将也」は「硝子」をいじめた自責の念から手話を習い始めるが、その手話教室で「硝子」とまさかの再会を果たす。覚えたての手話で「友達になってくれ」と伝える「将也」。その手話に感動した「硝子」が快諾したことから、二人の距離が縮まってゆく――。過去の過ちとしっかり向き合い償おうとする「将也」と、「将也」に対し次第に特別な感情を持つようになる「硝子」。伝わりそうで伝わらない想いにキュッと胸が締め付けられる。過去の過ちやハンデを背負いながら、それぞれがどのような形で想いを伝えていくのかに注目して欲しい。また、2016年に劇場公開された本作はアニメファンならご存じ、「京都アニメーション」が手掛けており、各シーンの背景や、いじめに対するそれぞれの心理状態、手話の際の手の動きといった細かい所まで、丁寧に作り込まれた描写も魅力的。本編はもちろん、その映像美にも感動すること間違いなし。
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東京の小学校に通う主人公「遠野貴樹」と、転校生としてやってきた「篠原明里」は、似たような家庭環境から親しい関係になる。しかし、小学校の卒業と同時に「明里」は両親の転勤により栃木へ引っ越してしまった。その後は文通を続け関係を保つが、「貴樹」もまた両親の転勤により、鹿児島へ転校することになる――。時間と距離による心情を、主人公を軸に3つの短編にて描いている劇場作品。監督は、2016年にヒットした映画『君の名は。』も手掛けた「新海誠」。原作、脚本、絵コンテ、演出をも彼が手掛けており、それにより生み出された美しい描写が、何と言ってもこの作品の最大の魅力の一つとなっている。全63分という時間で緻密に描きだされた、惹かれ合う男女の時間による心境の変化、理想と現実のギャップに切なさを感じずにはいられない。ノスタルジックな美しい風景描写と、登場人物の置かれた状況との絶妙なバランスは圧巻である。
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高校2年生の「安楽岡花火」と、同じ高校に通う「粟屋麦」は誰もが羨む理想の高校生カップル。しかし二人は表面上付き合ってはいるものの、愛が存在しない「カップルもどき」であった――。「花火」と「麦」を中心としたそれぞれの登場人物の歪んだ想いが複雑に絡み合う物語。恋の苦しみから、お互いの寂しさを埋めるための関係、気持ちを利用したり、されたりと、登場人物たちの想いが独り歩きし、予想もつかない展開を見せていく。恋愛ものとして純愛を描いたアニメ作品が多い中、この作品のストーリー設定は画期的であり、その類い稀な魅力にどんどん引き込まれること間違いなし。また、この作品を視聴するにあたり、サブタイトルにもぜひ注目いただきたい。なんと、本作のサブタイトルは全て実在する楽曲のタイトルがついているのだ。サブタイトルにある楽曲の歌詞や曲調と比較しながら視聴すると、より本作の世界にのめり込むことができるのではないだろうか。
同窓会の席にて、初恋の相手「九条隆秀」との再会を楽しみにしていた主人公「深谷美桜」。しかし、そこに現れたのは頭を丸め、僧侶となった「九条」であった――。イケメン僧侶と主人公の大人の恋愛模様を描いた物語。遠慮なしに押し迫るドS「九条」と、そんな彼に流されるままの「美桜」。聖職者という立場でありながら、「美桜」に迫る姿はまさに「男」!僧侶と恋愛という斬新な設定もさることながら、過激な描写と「九条」の色気にグイグイ引き込まれること間違いなし。最近心が潤っていないと感じる大人の方は、是非本作を視聴してドキドキを味わってみてはいかがだろうか。ただし、周囲に人がいないことを確認してから視聴することをオススメする。
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