廃校になる中学校のバスケットボール部を舞台にしたスポーツ青春漫画。主人公の仲村遥はバスケが大好きな男勝りな女の子。小学生の頃に見学に行った瀬谷東中学校で、アメリカのドリームチームと同じデザインの憧れのユニフォームを着てバスケの試合をすることを夢見ていた。しかし、遥が入学した年には女子バスケ部は廃部となっており、その上、廃校まで決まってしまう。それでも女子バスケ部を再始動させることを諦めきれない遥は、全校生徒が集まる前で、女子バスケ部の部員募集を呼びかけるのだった。
遥はまだ中学2年生で、クラスメイトとの別れはまだ遠い話のはずだった。しかし、遥が通う瀬谷東中学校は生徒数が少なく、今年度限りでの廃校が決定してしまう。廃校になると、遥がマネージャーとして所属していた男子バスケ部メンバーは、居住区の違いにより真っ二つに分断される。廃校は遥たちにとって卒業が早まったも同然だ。遥は女子バスケ部を来年こそは作りたいと願っていたが、廃校が決まり、心が折れかけていた。しかし、想い人であり男子バスケ部の主力選手でもある松浦港(みなと)の言葉に励まされ、再び情熱を取り戻す。廃校まで、残り半年。限られた時間を一瞬たりとも無駄にはできない。様々な試練に見舞われながらも、バスケや恋に前向きに生きる遥を応援したくなることだろう。
高校卒業を間近に控えた男子高校生に翻弄される養護教諭(保健室の先生)の姿を描いた恋愛漫画。主人公の須藤朱莉(あかり)は、地味で真面目な高校の養護教諭。冬休みに入る直前に3年生の吉村涼から交際を申し込まれるが、涼はモテ男として有名な存在で、自分に告白したのは単なる思い出作りで本気ではないと思っていた。しかし、真剣に交際を考えていた涼は卒業式にもう一度告白すると宣言。年齢も立場も下であるはずの涼に対し、恋愛経験が乏しく初心な朱莉は心をかき乱されることになる。
本作では、高校卒業を間近に控えた男子生徒・涼から交際を迫られる養護教諭・朱莉の揺れ動く気持ちが繊細に描かれている。涼は、イケメンで女生徒から人気が高く、恋人も同時に何人もいるという噂があった。しかし、実際の涼は何股もかけるような不誠実な男ではなく、常に真剣に恋をしていた。何故自分のような地味で5歳も年上の大人の女性を選ぼうとするのか、その理由が朱莉には全く分からない。朱莉に対して涼が仕掛けてくるアプローチはますます激しくなっていき、リミットである卒業式が刻一刻と近付いてくる。果たして卒業式を迎え、生徒ではなくなった涼からの告白に対し、朱莉はどのような答えを出すのか。未成年でありながら男の色気漂う涼の言動に読者もドキドキさせられるはずだ。
二人の男性の間で揺れ動く女子高生の繊細な恋心を描いた青春ラブストーリー。岡本すずは東京に年上の彼がいる高校3年生。最近では彼からの連絡が来なくなっており、卒業後の進路についてどうするべきか悩んでいた。そんなある日、偶然出会った同じ学校の陸上部の2年生・須藤保(やすし)に一目惚れをされ、告白を受ける。東京の彼を追いかけたいのか、地元で新しい恋を始めたいのか。高校を卒業するまで残り半年。すずは自分の本当の気持ちと向き合うことになる。
人生は選択の連続だが、高校卒業後の進路は最も重要な選択のひとつといえるだろう。本作の主人公は、高校3年生のすず。夏休みを終えた彼女もまた、進路について真剣に悩んでいた。東京には連絡が途絶えた彼氏がいるが、その彼氏を追って東京へ行くか、地元に残るか、すずは答えを出せずにいたのだ。そんなある日、保が偶然すずを見かけて一目惚れ。告白されたすずは、彼氏と保との間で、気持ちが揺れうごく。卒業後は看護師を目指しているというすずに、保は小さなことに気が付くすずの性格は看護師に向いていると、すずにとって嬉しい言葉をかけてくれた。果たしてすずは東京か地元か、彼氏か保か、どちらを選ぶのか。その答えに至るまでを是非見届けて欲しい。
凄腕魔術師の活躍を描いた冒険ファンタジー。ウィリアム・グレンフォードは、魔術学院を首席で卒業した優等生。卒業後はエリート街道が約束されたも同然だったが、ウィリアムは幼い頃から冒険物語に親しみ、冒険に対して憧れを抱いていた。そんな彼が選んだ卒業後の道は「冒険者」。何にも縛られずに自由に未知なる世界へ旅立つために冒険者となったウィリアムは、盗賊、侍、神官の少女3人とパーティを組み、底辺のFランクから高みを目指すことになる。
本作は、主人公であるウィリアムが、魔術学院を首席で卒業するところから物語が始まる。ウィリアムは魔術師を超える導師の称号を持っており、天才肌で頭脳明晰。しかし、ウィリアムが選んだ道は冒険者として生きる道だった。卒業後、早速冒険者ギルドにて登録を済ませたウィリアムは、他の初心者たちと同様に最初は下級のFランクからのスタートとなった。ウィリアムにとって、初級クエストなど赤子の手を捻るようなもの。魔法の目(ウィザードアイ)の呪文で行き先を疑似視覚で見ることができ、事前に危険を回避できる。必要に迫られ、組んだパーティの仲間は、獣人で盗賊のミィ、侍のサツキ、神官のシリル。彼女たちと共に軽々とクエストを成功させていき、圧倒的なスピードで先へと進んでいく。
童貞卒業を夢見る男子と小悪魔ギャルが少しずつ距離を縮めていくラブコメディ。高校2年生の羽柴ジュンイチは、高校生活を終えるまでには童貞を捨てたいという強い願望を抱いていた。新学期早々に羽柴はクラスメイトでギャルの八女(やめ)ゆかなに告白し、奇跡的に二人は付き合うことになる。だが、ゆかなはセクシーな見た目と異なり、意外にもガードが固い女子だった。からかい半分のゆかなに羽柴は弄ばれながらも、ゆかなへの想いは膨らんでいく。2017年にテレビアニメ化。
本作で取り扱われる「卒業」は、本来の「卒業」とは異なった意味を持つ。主人公の羽柴は、高校2年生の男子。羽柴が願っているのは、無事に高校を卒業することではなく、「童貞」からの卒業だ。土下座告白をして交際をスタートさせた相手は、クラスでギャルとして目立っているゆかな。スタイル抜群のセクシー美人だ。恋人としての進展は遅いものの、少しずつ交流を重ねていく中で、ゆかなの意外な一面を知っていき、羽柴のゆかなへの想いは高まっていく。果たして羽柴はセクシーな恋人・ゆかなと一線を越え、晴れて童貞からの卒業を達成できるのか。また、ゆかなの幼馴染で黒ギャルの本城蘭子、羽柴に密かに思いを寄せている幼馴染・藤ノ木寧音(ねね)など、様々な女子が登場し、彼女たちに翻弄される羽柴の姿も見どころだ。