概要・あらすじ
お嬢様学校として知られる迷迭香(まんねんろう)女学院に通っていた刑部聖は、中学を卒業後、普通の学校生活を送るために地元の公立校へと進学する。しかし、お嬢様学校で育った聖は公立校の生徒とは少しズレた感性や常識を持っていた。それでも聖は次第に普通の高校生活に馴染んでいき、いとこの一柳ひよりをはじめとする多くの友人たちと楽しい学校生活を送るようになる。
登場人物・キャラクター
刑部 聖 (おさかべ せい)
高校1年生の女子。地元でホテルやデパートを経営する由緒ある資産家「刑部家」の娘。髪型はウェーブのかかったポニーテールにしている。正真正銘のお嬢様だが、本人はフランクかつオヤジっぽい性格で、かしこまった挨拶や会話が苦手。そのため、お嬢様学校である迷迭香(まんねんろう)女学院を卒業後は、普通の学校生活を送るために地元の公立校へと進学した。 両親を早くに亡くしており、育ての親である仁礼恵と一緒に生活している。幼い頃から優しく親身に接してくれた恵に対して家族愛以上の好意を抱いており、自室の本棚には恵専用のアルバムなどが大量に保管されている。反面、自分が恵の重荷になっているのではないかと気にしている。成績優秀、スポーツ万能で、入学試験の成績もトップクラスだった。 本人の資質以上に努力家であることもあるが、すべては「恵に褒めてもらいたい」という想いに起因するものである。
一柳 ひより (いちりゅう ひより)
高校1年生の女子で、刑部聖の母方のいとこ。青みがかった髪色のポニーテールが特徴で、身長が低いことを気にしている。聖とは頻繁に言い争いをするケンカ友達のような関係だが、実際には良き友情を結んでいる。新宮光正と椿乙女とは幼なじみの関係。母親を早くに亡くしており、現在は父親と義理の母である一柳ほのか、腹違いの妹である一柳こよりと暮らしている。 義理の母親との関係は良好ではあるものの、やはり気を遣い合う間柄。
新宮 光正 (しんぐう みつまさ)
高校1年生の男子で、刑部聖のクラスメイト。短髪で美しい顔立ちをしており、生真面目で純朴な性格。一柳こよりとは幼なじみであり、こよりを通じて聖と知り合う。聖に一目惚れをするも、彼女には異性として見られていない。幼い頃から身体が弱く、多少の改善は見られるものの、現在も頻繁に体調を崩している。
椿 乙女 (つばき おとめ)
高校1年生の少女で、新宮光正と一柳ひよりの幼なじみ。黒髪をロングヘアにした人形のような可愛らしい見た目をしている。おとなしいが、裏では腹黒いことを考えているタイプ。考えていることを表情や口に出さないため、周囲からはおっとりとした性格だと思われている。老舗旅館「椿旅館」の娘であり、自分の立場には少なからずプライドを持っている。 正真正銘のお嬢様でありながら普通の生活を望む刑部聖に嫉妬し、出会った当初は強い対抗心を抱いていた。しかし、聖の優しくフランクな人柄に惹かれ、次第に仲良くなっていく。
仁礼 恵 (にれ めぐみ)
刑部聖の育ての親の男性。見た目は若い青年に見えるが年齢不詳。自分に対して遠慮しがちな聖を心配しており、彼女の将来のことを案じている。家事全般を巧みにこなすが、味音痴なため唯一料理だけは下手。しかし自分の作る料理が不味いことに対する自覚がない。
刑部 滋 (おさかべ しげる)
刑部聖の叔母。ウェーブのかかったセミロングの髪型で、眼鏡をかけている。現在の「刑部家」の実権を握っている女性。聖に刑部家を継がせようとして、説得するために聖のもとを訪れる。根っからの仕事人間で、雑談の中ですら商売っ気を出す。独り身で彼氏はおらず、一柳ひよりに「結婚したら」と提案された際は顔を強張らせていた。
一柳 ほのか (いちりゅう ほのか)
一柳ひよりの義理の母親。ショートカットの髪型で、カチューシャを付けている。料理が得意で、特にシチューを作るのが上手。ひよりとは良好な関係を築いているが、「ほのかさん」と名前で呼ばれていたりと、少し距離がある。
一柳 こより (いちりゅう こより)
一柳ほのかの娘で、一柳ひよりの腹違いの妹にあたる。一応しゃべることはできるものの、まだ幼いことから言葉はつたない。人懐っこい、天真爛漫な明るい性格。しかし椿乙女のことだけは少し苦手な様子で、彼女の前では人見知りする。
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