概要・あらすじ
世界中の自動販売機とドリンクたち、そのすべてを支配する富士動財閥。その令嬢である富士動機子は、4歳の誕生日に「街」を一つおねだりする。父である富士動織人はそれを快諾した。それから12年後、機子と彼女が愛する街は立派に成長を遂げた。そんなある日、街に巨大な侵略者が襲来する。大切な街が破壊されるのを黙って見ているわけにはいかない。いきり立つ機子に、執事兼、富士動財閥研究開発部門のDr.セバスチャン(セバス)は、「まずは落ち着いて」と缶ジュースを手渡す。すると、それを飲んだ織子はみるみる巨大化。セバスが手渡したのは、新開発の巨大化ドリンクだったのだ。こうして巨大なお嬢様と化した機子は、侵略者に立ち向かう。しかし、セバスが用意した巨大武器アーバン・ブレードの扱いに失敗し、機子はピンチに陥る。見かねたセバスが、巨大化ドリンク3本を機子の口に放り込むと、機子はさらに巨大化して侵略者を圧倒した。こうして機子は大切な街を守ることに成功するが、いつ彼女の体が元に戻るかは、誰にもわからないのであった。
登場人物・キャラクター
富士動 機子 (ふじどう おりこ)
富士動財閥令嬢で、16歳の女子高生。ツインのお団子と縦ロールのロングヘア、八重歯が特徴。4歳の誕生日に「街」をプレゼントされる。以来、街をこよなく愛し、街と共に順調に成長した。街づくりに注力するため、6歳までに大学卒業レベルの勉強を終えている。執事兼、富士動財閥研究開発部門のDr.セバスチャンが開発した巨大化ドリンクで、ジャイアントお嬢様に変身し、街に襲来する侵略者と戦う。なお、本人はすっかり忘れていたが、巨大化ドリンクの開発は、4歳の機子が立案した「わたくしが大きくなって直接街をまもる計画」によるものである。一人称は「わたくし」、語尾は「ですわ」など、いわゆるお嬢様言葉を使う。
Dr.セバスチャン
富士動機子の執事であり、富士動財閥研究開発部門の研究者でもある男性。白衣とウサギのような顔が特徴。巨大化ドリンクのほか、伸縮自在の服、対侵略者用都市内蔵型物理兵器「アーバン・ブレード」など、さまざまな物を開発している。機子には「セバス」と呼ばれている。
伊東 マドカ (いとう まどか)
富士動機子の「秘密部隊(シークレットサービス)」第一号を務める16歳の女子高生。髪型はショートボブで、前髪で左目が隠れている。学力、体力ともに優れる戦士。肉体強化ヘアバンドを装着し、対侵略者用「ローカル・ブレード」を武器に、侵略者と戦う。マイペースな性格で、趣味は「食べること」。
富士動 織人 (ふじどう おりひと)
世界中の自動販売機とドリンクたち、そのすべてを支配する富士動財閥の総帥。富士動機子の父親。センター分けの長髪、あごひげ、貴族の宮廷服のような身なりが特徴。マイペースな性格で、何事にも動じない。機子が管理する街を襲った侵略者を保護・研究している。機子が設計した街を上空から見ると、侵略者たちの言葉で「この街よいとこ一度はおいで」と読めることを突き止めた。
書誌情報
ジャイアントお嬢様 9巻 小学館〈サンデーうぇぶりコミックス〉
第1巻
(2021-11-12発行、 978-4098508075)
第2巻
(2022-02-10発行、 978-4098508990)
第3巻
(2022-07-12発行、 978-4098512195)
第4巻
(2022-10-12発行、 978-4098513673)
第5巻
(2022-12-12発行、 978-4098514878)
第6巻
(2023-04-12発行、 978-4098520183)
第7巻
(2023-07-12発行、 978-4098525423)
第8巻
(2023-11-10発行、 978-4098530069)
第9巻
(2024-04-10発行、 978-4098531097)