恋する小惑星

恋する小惑星

木ノ幡みらは幼い頃に交わした約束を果たすべく、高校では天文学に入部することを決めていた。しかし部員数の減少で、天文部は今年から地質研究会と合併して地学部となっていた。地質学や天文学の内容をわかりやすく説明する、地学系女子による青春グラフィティ。作中に登場する地学に関するイベントや施設は作者のQuroが実際に足を運んで取材しており、コミックス版にはイベントや施設のこぼれ話を紹介するコーナーが収録されている。「まんがタイムきららキャラット」2017年3月号から連載の作品。

正式名称
恋する小惑星
ふりがな
こいするあすてろいど
作者
ジャンル
日常
 
青春
レーベル
まんがタイムKRコミックス(芳文社)
巻数
既刊5巻
関連商品
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あらすじ

第1巻

幼い頃、「アオ」という少年と小惑星を見つける約束を交わしていた木ノ幡みらは、高校生になったら天文部に入部し、約束を果たそうと考えていた。しかし進学した星咲高校には、去年まであったはずの天文部がなくなっていた。天文部は部員数の減少によって地質研究会と合併し、地学部になっていたのだ。それを知ったみらは、さっそく地学部に入部する。その後、みらが地学部の部員に、自身が天文学に興味を持ったきっかけを話すと、部員の真中あおこそが約束の少年「アオ」であることが判明する。昔はよく男の子のような格好をしていたあおを、みらは男の子だとカンちがいしていたのだ。思わぬ再会を果たしたみらとあおは、地学部での活動をスタートさせる。(エピソード「01☆地学部」。ほか、12エピソード収録)

第2巻

地学部は文化祭で、地学の研究内容を展示した喫茶店「ジオカフェ」を開店する。実家がパン屋を経営する鈴矢萌の協力で、本格的なメニューをそろえて地学部は好調なすべり出しを見せる。しかし次から次へと来るお客の中には、顔見知りもたくさん来ていた。木ノ幡みら真中あおの家族や、桜井美景のクラスメートなど、それぞれ見知った顔を前にすると地学部の面々は思わず照れてしまう。騒々しいトラブルに遭遇しつつも、地学部はなんとか文化祭を成功させる。そして目の回る忙しさが過ぎ去ったあと、森野真理と美景は部員たちに感謝の言葉を送りつつ、自分たちの引退、そして次期部長は猪瀬舞であることを発表するのだった。(エピソード「21☆ジオカフェ開店」。ほか、12エピソード収録)

第3巻

季節は春となり、地学部の3年生も卒業して木ノ幡みらたちも2年生となる。真中あおが親の転勤が原因でみらの家で下宿生活を始めたり、鈴矢萌は心機一転して大幅なイメチェンをしたりと、それぞれ新しい生活を始める中、みらたち地学部は新入生の勧誘を始める。そして地学部にやってきたのは新入生の桜井千景七海悠だった。千景は卒業した桜井美景の妹で、美影から話を聞いていたためすぐに地学部にも馴染む。一方、悠は生真面目な性格で、なかなか地学部に馴染めずにいた。そんな悠と仲を深めるべく、みらたちはバーベキューを企画し新入生を誘うのだった。(エピソード「32☆新入部員」。ほか、10エピソード収録)

関連作品

漫画

本作『恋する小惑星』の関連作品として、Quroの『織姫ナンバー2』がある。これはQuroの商業デビュー作品となる全2話の読みきり漫画で、「まんがタイムきららキャラット」2015年8月号と9月号に掲載された。内容は高校1年生の織部姫子が地学同好会に入部し、地学と触れ合っていくというもので、本作『恋する小惑星』のもととなった作品である。『織姫ナンバー2』全2話は『恋する小惑星』のコミックス第3巻に収録されている。

登場人物・キャラクター

木ノ幡 みら (このはた みら)

星咲高校に通う女子生徒で、物語開始当初は1年生。年齢は15歳。ライトブラウン色のセミロングで、星型の髪飾りをしており、ポジティブな性格の持ち主。木ノ幡みさは実姉。幼い頃、「アオ」という少年と小惑星を見つけ、見つけた小惑星に「アオ」の名前を付ける約束を交わす。それ以降、天文学に興味を持ち、高校では天文部に所属することを決めていた。しかし、星咲高校に入学後に天文部が地質研究会と合併し、地学部になっていたことを知り、そのまま地学部に入部する。地学部では「天文班」に所属している。入部後、既に入部していた真中あおが約束を交わした男の子「アオ」だと知り、なかよくなる。再会するまでずっとあおを男の子だとカンちがいしており、自作の恋愛漫画にはあおをモデルにした相手役を登場させている。漫画を描いた経験から絵はかなり上手で、地学部で作る会報「KiRAKiRA」では天文学の内容を漫画で教えるコーナーを発案して担当し、好評を博した。一方、勉強は苦手で物理と英語のテストではいつも追試を受けている。地学部の部員のあだ名を付ける役も担っている。3年生が引退したあとは、地学部の副部長に就任した。

真中 あお (まなか あお)

星咲高校に通う女子生徒で、物語開始当初は1年生。年齢は15歳。紺色のツインテールの髪形で、寡黙なおとなしい性格をしている。幼い頃、木ノ幡みらと小惑星を見つける約束をした少女で、当時は髪が短くボーイッシュな服装だったため、みらからは少年と思われていた。高校ではみらよりも一足先に地学部に入部し、天文班に所属していた。真中あおもその約束を大切にしており、みらと同じ名前の星「ミラ」がくじら座を構成する変光星であることにちなんで、くじらのマスコットキャラクターをキーホルダーにして愛用している。ボキャブラリーが少なく、過去に迂闊な物言いで失敗した経験があるため、人と話すのが苦手。メールも送る文章を考え過ぎてしまうタイプで、メールの返信も遅い。天文学の知識には詳しいが、不器用で細かい作業は苦手。また、学校の数学のテストでは星に気を取られ過ぎるあまり、自分の名前の記入欄に星の名前を書いて追試を受けるなど、ドジな一面を持つ。3年生が引退したあとは、地学部の会計に就任した。誕生日は5月25日で、身長は158センチ。

鈴矢 萌 (すずや もえ)

星咲高校に通う女子生徒で、物語開始当初は1年生。年齢は15歳。菫色の髪を三つ編みにしている。かわいい女の子が大好きで、女の子のデータ収集を趣味としている。木ノ幡みらの幼なじみで、みらを溺愛し、木ノ幡みさを尊敬している。実家はパン屋「スズヤベーカリー」を経営しているため、実家の手伝いが忙しくて部活動には所属していない。しかし、地学部の面々とはみらを通じてなかよくなっており、よく行動を共にしている。実家のパン屋を盛り立てることにやりがいを感じており、パンを売るための営業的な行動が多い。実家ではホワイトブリムにエプロンドレスを着たメイド服スタイルで、妹の鈴矢芽には執事の服を着せて接客させている。文化祭では地学部の出し物に協力し、「ジオカフェ」をプロデュースした。地学についてはまったく知識がなかったが、地学部の部員との付き合いで少しずつ詳しくなっている。「モエモエ」というあだ名が気に入らず、みらが付けた「スズ」というあだ名で呼ばれるようになる。最近は森野真理から写真の隠し撮りを伝授され、ひそかに女の子の写真を取り溜めているため、周囲からは色んな意味で心配されている。

森野 真理 (もりの まり)

星咲高校に通う女子生徒で、物語開始当初は3年生。亜麻色の長い髪をリボンの髪留めでまとめた、グラマラスな体形をしている。天文班に所属し、将来の夢は宇宙飛行士になること。地学部の部長を務めており、マイペースな性格ながらみんなのまとめ役として信頼されている。おっとりとした雰囲気だが、冗談を言いながら場の空気を和ませつつ、作業を時間どおりに終わらせるなど、しっかりしている。また時々、ブラックジョークを吐き、若干腹黒い一面を見せる。カメラを趣味としており、猪瀬舞や鈴矢萌にカメラの使い方を教えている。泣きぼくろや巨乳、名前の響きからマリリン・モンローを連想することから、地学部では「モンロー」のあだ名で呼ばれている。天文学が好きなのは祖母ゆずりで、祖母は月の土地を購入しているため、祖母の土地を見るために月に行くことを目標としている。そのため、天体の中でも月に一番の思い入れがある。文化祭終了後、部長を引退した。誕生日は2月19日で、身長は162センチ。

桜井 美景 (さくらい みかげ)

星咲高校に通う女子生徒で、物語開始当初は3年生。赤い髪をボブカットに整え、勝気な性格をしている。地学部の副部長を務めており、毅然とした態度で部員たちに接している。地質研究班に所属し、地学部内では「桜」のあだ名で呼ばれる。きまじめで優秀ながら不器用なため、やる気に反して空回りすることが多い。部員のボケに突っ込むために厳しい物言いをするが、気遣い上手。またお礼を言うときは照れて素直になれないツンデレな言動も多い。地学への愛は人一倍で、各地で行われているイベントにも積極的に参加している。クラスでは寡黙で、クラスメートからはミステリアスなクールな少女と見られているためになじめずにいたが、ボーリングコア採取をクラスメートに手伝ってもらったことでみんなと距離を縮めた。文化祭終了後、副部長を引退して、すぐに推薦で大学進学を決めた。誕生日は7月20日で、身長は160センチ。

猪瀬 舞 (いのせ まい)

星咲高校に通う女子生徒で、物語開始当初は2年生。金髪のポニーテールの髪形で、かなり小柄な体格をしている。地学部の会計を務めており、地質研究班に所属している。地図を見るのが好きで、地質図を見ていた際、桜井美景に誘われて地質研究会に入部した。地学部内では「イノ」のあだ名で呼ばれる。好奇心が旺盛な性格で、地図に興味を持ったのは友人から宝の地図をもらったのがきっかけ。現在も地図を片手に色々な場所を探索しており、休日には遠出したりする。ただ好奇心に反して体力がなく、目的地にたどり着く前に疲れ果ててしまい、目的地に着くのが夜になることも珍しくない。そのため、探索の際には付添い人をよく募集している。写真はいつもスマホで撮っていたため、カメラの扱いが不慣れで、デジタルカメラを使うといつも手振れ写真になってしまう。木ノ幡みらに地図の話をした際に、彼女に宝の地図を作ったことがきっかけで地図作りに興味を持つようになる。文化祭終了後、3年生の引退に伴って部長に就任する。誕生日は9月12日で、身長は145センチ。

遠藤 幸 (えんどう ゆき)

星咲高校で働く若い女性教師で、地学部の顧問を務めている。黒髪のショートカットで、明るくさっぱりとした性格の持ち主。地学部として合併される前から天文部と地質研究会の顧問を務めており、教師として地学部の活動をサポートしている。バーベキュー好きで、屋外での部活動では何かと理由を付けてバーベキューをしようとする。軽いノリの言動が目立つが根はきまじめで、教師になりたての頃は、その性格ゆえに色々抱え込んで気苦労の絶えない日々を送っていた。現在は部活動と趣味の温泉を適度に楽しむことで息抜きして、自由奔放な教師生活を送っている。高校生時代は産業技術総合研究所のつくばセンターの近くに住んでいたため、地学部が合宿をする際には部員と共に親戚の家に泊まりこみ、部員たちにつくばセンターとJAXA筑波宇宙センターを案内した。

木ノ幡 みさ (このはた みさ)

星咲高校に通う女子生徒で、物語開始当初は3年生。木ノ幡みらの姉。ライトブラウン色の髪をストレートロングにしている。星咲高校の生徒会長を務めており、成績優秀で冷静沈着な性格から、校内でも才女と評されている。その一方で、勉強のアドバイスがまったく役に立たなかったり、大工仕事を突然始めたりと、かなり独特な思考回路の持ち主。また食事の評価など、数値化できないものは苦手。妹のみらを溺愛しており、みらが地学部の会報「KiRAKiRA」を作った際には、校内で会報を宣伝して回った。学校の中庭にいる鯉をひそかにかわいがっており、夏休みのあいだにすべての鯉に名前を付けていた。

伊部 (いべ)

星咲高校に通う女子生徒で、登場当初は2年生。猪瀬舞とクラスメート。黄緑色のツインテールの髪形で、新聞部に所属している。周囲からは「イヴ」と呼ばれており、本名で呼ぶと「イヴ」と呼ぶように訂正する。実家は裕福だが退屈な日々を過ごしてきたため、ドラマチックなことが大好き。何かとハイテンションで、部室棟の2階から命綱を足に結んで逆さづりで登場しようとするなど、日常的に派手な行動をよく取る。また刺激的なニュースばかりを記事にするが、顧問からのチェックでほとんど没にされている。最近は新聞の売れ行きが悪くなる一方の中、地学部の会報が好評なのを妬み、地学部のスキャンダルがないか探っていた。しかし行動がそもそも派手なため、あっさりバレてしまう。舞からもらったアドバイスを元に新聞にしたところ好評だったため、舞にアドバイザーを頼む代わりに、地学部の手が足りないときは手助けしている。鈴矢萌に出会った際、そのデータ収集能力の高さに感服して弟子入りを懇願した。

宇佐美 (うさみ)

星咲高校に通う女子生徒で、登場時点で1年生。真中あおとクラスメートで、新聞部に所属している。少しウエーブの入ったダークブラウン色の髪を長めに伸ばしている。マイペースでのんびりとした性格で、間延びしたようなしゃべり方をする。ハイテンションな言動をする伊部になんだかんだで付き合い、そのフォローをしている。伊部が逆さづりで登場する際には、命綱役を担当した。将来の夢は小説家で、文学部に所属しようとしたが部員とソリが合わず、新聞部に所属した経緯がある。

鈴矢 芽 (すずや めぐ)

鈴矢萌の妹。少し前までは萌をそのまま幼くした容姿をしていたが、部活動を始めたことをきっかけにして一気に成長し、現在は女子にしてはかなりの長身。髪をショートカットに整え、中性的な風貌をしている。実家のパン屋を手伝う際には、萌が用意した執事服のような制服を着用し、その容姿を生かした接客をしている。語尾に「ッス」と付ける話し方をする。姉思いで、実家の手伝いで忙しい萌の学校での様子を心配している。

冴木 (さえき)

地学が好きな女子高校生。ポニーテールの髪形で、明るい性格をしている。地学オリンピックの予選会場で、猪瀬舞ととなりの席となる。去年の地学オリンピック本戦経験者で、初めての地学オリンピックで緊張していた舞にアドバイスを送り、その緊張をほぐした。地学部の面々に負けず劣らずの地学好きのため、予選が終わったあとは舞が見つけた埋立地の見物に嬉々として参加した。

蒔田 史穂 (まきた しほ)

九州出身の女子高校生。登場時点での学年は3年生。茶色の髪をセミロングに伸ばしている。独特な雰囲気を漂わせており、その性格はよく電波系と評される。きら星チャレンジに参加した。光学班に所属し、木ノ幡みらたちと行動を共にする。みらに付けられたあだ名は「マッキー」で、飛び込み参加した真中あおに興味を示す。好きなものは人間で、人間観察を趣味としている。将来の夢はカウンセラーで、そのために多くの人と知り合い、見識を広げるためきら星チャレンジに参加した。天文系の知識は豊富だが、望遠鏡を使った実際の観測は、きら星チャレンジで行ったのが初めてである。

友利 飛鳥 (ともり あすか)

沖縄本島出身の女子高校生。登場時点での学年は2年生。金色の髪をツーサイドアップにセットしており、明るくノリのよい性格をしている。きら星チャレンジに参加した。光学班に所属し、木ノ幡みらたちと行動を共にする。みらに付けられたあだ名は「ともりん」で、性格がみらとは似通っているため、すぐに仲よくなった。学校では天文部に所属している。アイドルオタで、天文好きアイドルの「天音ねおん」の大ファン。きら星チャレンジに参加したのも、きら星チャレンジ後に行われる星まつりにねおんがゲスト出演するのを知ったからで、ねおんを目の当たりにした際には感激のあまり昇天していた。

花島 (はなしま)

きら星チャレンジで指導役を務める中年男性。イベント中の座学や観測のサポートを担当しており、木ノ幡みらたち光学班の小惑星観測を手伝った。遠藤幸と早川加代子が参加した10年前のきら星チャレンジも担当していたため、彼女たちとは顔見知りの関係。幸たちが参加したイベント中の写真を今も保管しており、みらたちにその写真を見せて幸をからかった。

廣瀬 (ひろせ)

きら星チャレンジを主催する中年男性。長年、イベントを企画運営しており、遠藤幸が参加した10年前のきら星チャレンジも担当していたため、幸とは顔見知り。木ノ幡みらに付いてきた真中あおの熱意に理解を示し、飛び込み参加を特例で許可して子供たちの活動を応援するなど、非常に心が広く物分かりがいい。

早川 加代子 (はやかわ かよこ)

若い女性教師。髪をポニーテールにセットしている。朗らかな性格をしており、きら星チャレンジで蒔田史穂を引率した。遠藤幸とは10年前、いっしょにきら星チャレンジに参加した際に同じ班となった。偶然にもお互い教師となり、生徒の引率できら星チャレンジに同行して再会する。かつてのまじめな性格だった頃の幸を知るため、過去の話をネタに幸をからかっている。

桜井 千景 (さらくらい ちかげ)

星咲高校に通い始めた女子生徒。登場時点での学年は1年生。桜井美景の妹で、木ノ幡みらたちの後輩にあたる。赤い髪をロングヘアにした少女で、物静かな雰囲気を漂わせている。みらに付けられたあだ名は「チカ」。姉の影響でパワーストーンや土占い(ジオマンシー)に興味を持ち、地学部に所属する。土占いを特技とし、その的中率は相当なもの。マイペースな性格で、地学部にもすぐに馴染む。

七海 悠 (ななみ ゆう)

星咲高校に通い始めた女子生徒。登場時点での学年は1年生で、木ノ幡みらたちの後輩にあたる。緑色の髪をショートカットに整えた少女で、生真面目な性格をしている。みらに付けられたあだ名は「ナナ」。3年前、親戚の伯母が洪水被害に遭ってから、人々を災害から守るべく気象学を学び始める。その一環で地学部に所属するも、義務感や問題意識が強く、ゆるい雰囲気の部員たちになかなか馴染めずにいた。まじめ過ぎるあまり、自分でも気づかないうちに気を張って過ごしており、部活内ではいつも眉間にしわを寄せ仏頂面でいたが、みらたちとの交流を経て肩の力が抜け、年相応らしい姿を見せていく。実は食べるのが好きで、おいしい物に目がない。特に鈴矢萌の作るスウィーツを気に入っている。思ったことをすぐに口に出してしまうため、抜けた部分が多いみらに対しては割と毒舌な面を見せるが、夢に向かってがんばるみらを先輩として尊敬し、応援もしている。

集団・組織

地学部 (ちがくぶ)

星咲高校に存在する部活動。顧問は遠藤幸が務めている。部員数が減少した「天文部」と「地質研究会」が、同じ地学の分野ということで合併して誕生した。そのため、地学部の部員は「天文班」と「地質研究班」の二つの班に分かれているが、活動は部全体で行うことが多い。屋外での部活動は地学部となってからは、昼は地質研究会が行っていた鉱物観察を、夜は天文部が行っていた天体観測などをしている。地学の内容をまとめた会報「KiRAKiRA(キラキラ)」を二班が共同で作成して配布しており、星咲高校の生徒たちのあいだで好評を得ている。

その他キーワード

きら星チャレンジ (きらぼしちゃれんじ)

天文台主催のイベント。小惑星の発見を目的とした体験型イベントで、毎年、沖縄県の石垣島で行われている。参加者は全国から選抜された10名で、書類審査で選抜される。イベントの日程は3日間で、星の観測は夜に行われ、昼間は座学に天文台の見学、地元のイベントのお手伝い、観測の成果発表会が行われる。天文台には口径105センチの大型反射望遠鏡「むりかぶし望遠鏡」と、電波でメーザー天体を観測する「VERA(電場望遠鏡)」が設置されており、観測の体験はそれぞれ光学班、電波班に別れて行われる。

書誌情報

恋する小惑星 5巻 芳文社〈まんがタイムKRコミックス〉

第5巻

(2023-01-26発行、 978-4832274334)

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