同居人が不安定でして

絵で食べている情緒不安定女子の不安定さんと、会社勤務しつつ同人活動をするしっかりさん。人とのコミュニケーションも家事も苦手な不安定さんは、年下のしっかりさんに甘えてばかり。そんななかよし女性二人の共同生活を描いた作品。「コミック電撃だいおうじ」VOL.28からVOL.52にかけて連載された。

正式名称
同居人が不安定でして
作者
ジャンル
日常
レーベル
電撃コミックスNEXT(株式会社KADOKAWA)
関連商品
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あらすじ

第1巻

イラストレーターの女性、不安定さんは、年下の女性、しっかりさんと二人で同居生活を送っている。仕事の絵がうまく描けない不安定さんは、すぐにソーシャルゲームに逃避したり、生活も仕事もいきあたりばったりで、しっかり者の社会人であるしっかりさんが心の支えとなっていた。生活習慣に問題がありすぎる不安定さんをみかねたしっかりさんは、不安定さんのためにタイムスケジュールを用意し、ソーシャルゲームを禁じるのだった。(第1話)

取引先から若い子にウケる絵を依頼された不安定さんは、参考のためにしっかりさんが書いたホモ本を見せてと頼む。しっかりさんは「ホモ」ではなく「女性向け」と言うように、と不安定さんを指導したうえで、仕方なく見せる。女性向けを知らない人に目の前で作品を読まれる事に、しっかりさんは恥ずかしさを覚えるが、しっかりさんの同人誌は絵柄とノリが古く、結局参考にならずに終わってしまう。(第2話)

しっかりさんは、外に出たがらない不安定さんに買い物を頼む。肉屋の店番がギャル(日内桃子)だったため、カツアゲされるとビビりながらも、なんとか買い物を済ませる。一方、会社でパートさんとお昼のお弁当を食べているしっかりさん。パートさん達は、しっかりさんが男と同居していると思い込み、甘やかさずに家事もやらせるようにと進言。不安定さんのためにも、もっとしっかりするように注意しようと心に決めて帰宅するしっかりさんだったが、珍しく不安定さんが洗濯物を干してくれていたため、つい誉めてしまい、また甘やかしてしまうのだった。(第3話)

空き部屋であるはずの隣室から物音がする事に怯え、不安定さんはしっかりさんのベッドにもぐりこむ。後日、隣室には新しい住人が転居して来た事が判明。引っ越しのあいさつに来た成宮乙葉を見たしっかりさんは、彼女がミシンを使っているという事や、着ているキャラTシャツを見て、レイヤーさんである事を見抜き、すぐになかよくなるのだった。(第4話)

不安定さんとしっかりさんは、たまには外食をしようという事で、個室の居酒屋へ向う。二人でお酒を飲むのは初めてだったが、意外とぐいぐい飲む不安定さん。しかし、しっかり酔っぱらっているのだった。後日、隣人の不安定さんと初対面した成宮乙葉は、勇気を出してあいさつし、オタク仲間としてなかよくなってほしいと告げる。しかし、自分がよく男装コスプレをしている事もあり、不安定さんの顔だけでは性別が判別できなかった乙葉は、不安定さんの胸を見て、思わず「おっぱい!!!」と発言してしまうのだった。(第5話)

しっかりさんが風邪で熱を出し、寝込んでしまう。看病しようとしたものの、おかゆも満足に作れない不安定さんは、勇気を出しておとなりの乙葉に助けを求める。隣室には、かつての肉屋のギャル、桃子もいた。乙葉と桃子は幼なじみだったのだ。しっかりさんは、おかゆを作ってくれた乙葉に、明日の同人誌即売会イベントの代行も頼む。(第6話)

2年前、不安定さんは一人暮らしの資金を貯めるために、アニメショップでアルバイトを始める。しかし、接客は苦手で、アルバイト仲間は年下ばかりで気を遣われ、胃が痛い日々が続いていた。その店には、店員からしっかり者の中学生と呼ばれる客がいた。それが、のちに同居する事になるしっかりさんだった。しっかりさんは、不安定さんの名札「不二井杏」がキーホルダーで隠れて「不杏」しか見えない事から名付けた「不安定さん」というあだ名をうっかり漏らしてしまう。それを聞いた不安定さんは、人からあだ名を付けてもらったのは初めてだと、逆に喜ぶのだった。それがきっかけで同居する事になった二人だが、実はしっかりさんが最初、不安定さんの事を気にかけていたのは、当時ハマっていた男キャラに似ていたからである事は黙っているのだった。(第7話)

第2巻

しっかりさんから、イベント会場へ送る同人誌が詰まった段ボールを、宅配業者の集荷に渡す事を頼まれた不安定さんさんだったが、うっかり寝過ごしてしまう。翌日の即売会に重い荷物を直接持って行く事になり、仕方なく不安定さんは初めて同人誌即売会に付き合う事になるのだった。(第8話)

不安定さんは、しっかりさんの付き添いで同人誌即売会に初参加した。しっかりさんは、同人誌を買うため、売り子を不安定さんに任せて会場へと消える。不安定さんは、慣れない作業に戸惑いながらも、次々とやって来るお客さんを見て、しっかりさんの人気ぶりを知るのだった。また、コスプレ参加していた成宮乙葉とも出会う。不安定さんは、お客さんから、もしかして不安定さんですかと声を掛けられ、しっかりさんがTwitterで自分の事をつぶやいているらしい事を知るのだった。(第9話)

しっかりさんと不安定さん、乙葉、日内桃子の四人は、同人誌即売会の打ち上げを紅茶専門店で行う事にした。桃子は、しっかりさんと不安定さんがなぜ本名で呼び合わないのかと率直に尋ねる。これからは名前で呼ぶ事にしようか、と真剣に悩むしっかりさんがおかしくて、つい吹き出してしまう桃子。帰宅後、不安定さんが試しにしっかりさんに「詩衣ちゃん」と呼び掛けると、しっかりさんは顔を真っ赤にするのだった。(第10話)

不安定さんは、家で弱音や愚痴をこぼさないしっかりさんが、いったいどこで不満をこぼしているのかを考え、しっかりさんがTwitterをしている事を思い出す。ペンネームで検索して見つけた不安定さんだったが、告知ツイートしかないのだった。実はしっかりさんが、不安定さん関連のツイートをすでに消していたのだ。自分もTwitterを始めてみようかなと言う不安定さんに、しっかりさんは3日坊主になったら1週間肩たたきを提案。それを受けて立つ不安定さんだったが、3日後、案の定しっかりさんの肩を揉み続ける事になるのだった。(第11話)

とある日曜日、しっかりさんは行先を告げずに出かけた。部屋に落ちていたチラシから察するに、彼女は男装喫茶に出かけたらしい。不安定さんは、その事を男装コスプレが好きな乙葉と話しているうちに、流れで男装させられる事になる。帰宅したしっかりさんは、メガネ男子の男装で現れた不安定さんを見て、どストライクだったのか赤面しつつ言葉を失うのだった。(第12話)

高校生の頃、乙葉は幼なじみの桃子の事が少し苦手だった。ある日、乙葉は桃子の母親からドレスをもらう。帰宅して着てみたものの、ドレス姿が似合わず、乙葉はいっしょにもらった弟への学生服をつい着てみる。鏡に写った学ラン姿にちょっと見惚れていると、そこを桃子に見られてしまう。しかし、それがきっかけで桃子が本当は乙葉の事を好きで、気にかけてくれていた事に気づくのだった。(第13話)

よく床で寝ている不安定さんを心配して、しっかりさんは電気カーペットを購入する。しかし、そのおかげで不安定さんはさらに床の上でゴロゴロするようになり、お肌もガサガサに乾燥するため、しっかりさんは電気カーペットを封印するのだった。後日、仕事でリテイクが続いた不安定さんは、すっかり意気消沈。もう仕事はやめて、しっかりさんに養ってもらう事に決めるのだが、お土産を持って仕事から帰って来たしっかりさんの笑顔を見て、考えを改めるのだった。(第14話)

しっかりさんは、イベントに来ていた女性編集者から商業誌で漫画を描かないかと声を掛けられる。悩むしっかりさんに、不安定さんは、普段二次創作を描いているしっかりさんが、自分が創作したキャラを二次創作キャラと同じリビドーで描けるのかと問う。その言葉を受けてしっかりさんは、断る事を決める。いつもは頼りない不安定さんも、仕事の話になると少しかっこよかったと見直すしっかりさん。しかし、不安定さんは、もししっかりさんが漫画家になったら24時間ずっと家でいっしょになって、自分の自由時間がなくなるから説得した、という本音をつい漏らしてしまうのだった。(第15話)

第3巻

不安定さんが着ているジャージは高校生の頃から着ているもので、ほかのジャージやパーカーも姉や親戚の男の子のお古だと知ったしっかりさんは、不安定さんを洋服の買い物に誘う。ひとまずネットショッピングで、不安定さんに女性らしい服を買わせようとするしっかりさんだったが、不安定さんからは、先日の不安定さんの男装にしっかりさんがときめいていた事を見透かされていた。学ラン姿になった不安定さんから壁ドンされたしっかりさんは、男装の不安定さんの方が好きである事を認めるしかなかった。(第16話)

外に出るのを嫌がる不安定さんを、ようやく仕事の打ち合わせに引っ張り出した担当さん。会話しているうちに、不安定さんが女性と同居している事を知った担当さんは、最近百合モノにハマっている事もあり、不安定さんと同居人がそういう関係ではないかという妄想が止まらない。陰ながら二人の事を応援すると言って別れた担当さんだったが、自分が同居人から間女だと思われるのではないかと心配するのだった。(第17話)

5月のある日、五月病になったという不安定さんは、しっかりさんにいつも以上に自分に優しくするようにと注文する。だっこを求めたり、ごはんを食べさせてと言ったり、しっかりさんに甘えまくる不安定さん。その騒ぎは、隣室にも筒抜けだった。成宮乙葉の部屋に遊びに来ていた日内桃子は、隣室から聞こえてくるやりとりを聞いて、乙葉はまともでよかったと胸をなでおろすのだった。(第18話)

会社でパートさんから少し太ったと言われたしっかりさんは、不安定さんに黙ってダイエットを始める。一方の不安定さんは、ヘルシーな食事が何日も続いた事で肉が食べたくてたまらない。不安定さんは、我慢ができずに肉を求めて桃子のいる肉屋さんへ向かう。高級牛肉をもらったという桃子は、乙葉も誘って、不安定さんの家ですき焼きを始める。帰宅したしっかりさんはまだダイエット中だったが、美味しそうなすき焼きに直面する。(第19話)

担当さんから、女性向けソーシャルゲームの男キャライラストを依頼された不安定さん。参考に人気アプリをプレイすると、しっかりさんが好きなキャラ「トキオ」が登場。日頃、ソーシャルゲームで睡眠時間が乱れている不安定さんを見ているしっかりさんは、ソーシャルゲームには手を出さないようにしていた。しかし、不安定さんに見せられたアプリに出てくる「トキオ様」が気になるしっかりさん。トキオは、しっかりさんの初恋の人だった。(第20話)

お盆休みで実家に帰った不安定さんは、お姉ちゃんから、会社に勤めるようしつこく説教される。お姉ちゃんは、いつまでもフリーランスでは生活が安定しないから、自分が勤めるソーシャルゲーム開発会社に社員として入れと説得される。お姉ちゃんの誘いから逃げるように家に帰った不安定さんは、しっかりさんの寝顔を見て安心するのだった。(第21話)

桃子は連日、乙葉の家へ行っては泊まり込みでコスプレ衣装作りを手伝っていた。桃子の母親は、いっその事同居したらと言うが、桃子は照れながら否定する。しかし、乙葉の家には桃子の歯ブラシや服、化粧品も置いており、半分同居しているようなものだった。友達同士で同居すると長続きしないという話を気にする桃子は、しっかりさんに相談する。しっかりさんは女性と同居している事を親から反対されながらも、ほしいものは意地でもゲットしたい性格だから、不安定さんといっしょに住んでいるという。桃子はその言葉に元気づけられるが、あまりに何もしない不安定さんを人としてどうかと心配していた。(第22話)

あまりに家事を何もしない事を桃子から指摘された不安定さんは、しっかりさんから捨てられるのではと心配になり、積極的に家事をする事を申し出る。しっかりさんに教わりながら慣れない家事を始める不安定さんだったが、皿は割るわ洗濯物はびちょびちょにするわで前途多難。しっかりさんは辛抱強く教えながらも、以前の赤ちゃんのような不安定さんから頼ってもらう事が減った事に、寂しさも感じていた。しかし、日が経つにつれ、不安定さんは家事をしなくなり、もとの状態に戻る。しっかりさんはそんな不安定さんを怒る事なく、やっぱり自分がいないとダメですねと、嬉しそうにご飯作りを始めるのだった。(第23話)

自宅で担当さんと打ち合わせする日、なぜか不安定さんのお姉ちゃんもやって来る。妹が心配で、同居人と直接話をするために乗り込んで来たのだった。そしてお姉ちゃんは、仕事から帰ったしっかりさんに、いつまで妹といっしょに暮らす気でいるのかと単刀直入に尋ねる。担当さんが気を利かせて、その日はお姉ちゃんを連れ帰ったものの、いつまでもこのままではいけないと考えるしっかりさんは、不安定さんにアパートを出ると伝えるのだった。(第24話)

賃貸アパートを出た、不安定さんとしっかりさんは、中古の一軒家を購入して、あらためて同居を始める。しっかりさんは菓子折りを持って不安定さんの実家を訪ね、不安定さんのお姉ちゃんもしっかりさんの真剣さに折れるしかなかった。不安定さんのお母さんは、娘をよろしくと、新居購入費の足しにと通帳を差し出してくれた。こうして、二人の共同生活はなかよく続くのだった。(最終話)

登場人物・キャラクター

不安定さん (フアンテイサン)

ソーシャルゲームのキャラクターイラストなど、絵を描く仕事をしている女性。本名は「不二井杏」だが、やや感情の浮き沈みが激しい面があるため、同居人のしっかりさんからは「不安定さん」と呼ばれている。誕生日は5月1日で、しっかりさんよりも年上。好きなものはソーシャルゲームで、嫌いなものは人付き合い。担当編集者との打ち合わせも極力避け、コンビニの店員とのやりとりも及び腰になるほど。 猫背だが背は高く、手と胸も大きい。髪型はショートカットだが、見た目を気にしないタイプで、髪は自分で切り、下着の上下もバラバラで、家ではジャージで過ごす。家からあまり外に出ず、睡眠時間もバラバラで、ストレッチすらしない運動不足。家事も苦手で、生活面でも精神面でもしっかりさんに頼りっぱなし。

しっかりさん (シッカリサン)

不安定さんと同居している女性。会社勤めをしており、「ヤマカリ」のペンネームでBL同人活動をしている。本名は「狩山詩衣」だが、しっかりした性格のため、不安定さんからは「しっかりさん」と呼ばれている。不安定さんよりも年下で、背が低く、胸は小さい。仕事も家事も、服装もちゃんとしており、不安定さんを支えている。会社の飲み会にもいちおう出席するなど、社会人としての人付き合いもこなせる。 誕生日は11月23日。好きなものは、好きなアニメ作品のグッズコンプ。苦手なものは虫。

成宮 乙葉 (ナリミヤ オトハ)

不安定さんとしっかりさんが暮らす201号室のとなり、202号室に引っ越して来た女性。コスプレが趣味のレイヤーさんで、同じオタク趣味のしっかりさんとすぐになかよくなる。ギャルの日内桃子とは家がとなりの幼なじみで、合鍵を渡すほどのなかよし。小さい時に男の子にあこがれていた事もあり、男装コスプレを好む。いつもは内気だが、男装すると強気になり、女の子からもチヤホヤされるらしい。

日内 桃子 (ヒウチ モモコ)

肉屋の娘で、見た目がギャルっぽい。店番を頼まれる事もある。成宮乙葉の幼なじみ。人をからかうのが好きで、幼い頃からよく乙葉の事もからかって楽しんでいた。乙葉の事をオタク呼ばわりし、ズケズケを遠慮なしにものを言うデリカシーのないタイプ。乙葉のコスプレ衣装作りを手伝う事もあるが、コスプレやオタク系の趣味にはまったく興味がない。 乙葉の事は大好きなのだが、素直にその事を認めようとしないツンデレな面がある。

担当さん (タントウサン)

不安定さんにイラストの仕事を依頼している担当編集者。キャリアウーマン風な女性で、眼鏡をかけている。打ち合わせを徹底的に避けようとする不安定さんの扱いに手を焼いている。不安定さんが女性と同居している事を聞き、百合関係ではないかという妄想を止められない。不安定さんに仕事を電話で頼む際、いつも余計な一言で、不安定さんをへこませている。

お姉ちゃん (オネエチャン)

不安定さんの実の姉。妹と違い、しっかりした常識人で、ソーシャルゲームを開発する会社に勤務している。フリーで活動している妹の事を心配し、自分の会社にイラストレーターとして入社したほうがいいと説得しているが、不安定さんからは「ちょー怖い」と思われている。担当さんが以前勤めていた会社では、担当さんの先輩だった。

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