概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
佐伯 陽芽 (さえき ひめ)
製菓会社「富士崎製菓」に勤務する女性。幼い頃から両親の愛情を一身に受けて育ったこともあり、食べることが大好きで、かなりのぽっちゃり体型の持ち主。「ひめ」という名前のイメージから、名前負けと陰口を叩(たた)かれることも少なくないが、決して卑屈になることなく、明るくてポジティブな性格をしている。インドア派で手芸を趣味にしており、刺繍(ししゅう)や小物を作るのが好きで、特に革小物を作るのが得意。高花大学に在学中、就職活動で富士崎製菓を訪れた際、アクシデントに見舞われて動けなくなった佐伯陽芽自身をスマートに助けてくれた富士崎宰に恋心を抱く。これをきっかけに富士崎製菓への入社を決意し、親友の加奈子の協力を得て、体重50キロ減のダイエットを成功させた。細身になった途端に変わった周囲の態度には複雑な思いを抱えるが、念願叶(かな)って富士崎製菓に入社した1年後、広報部で宰と再会を果たす。しかし、宰が社長の一人息子だと知り、住む世界が違うという現実を突きつけられることになる。
富士崎 宰 (ふじさき おさむ)
製菓会社「富士崎製菓」に勤務する男性。富士崎製菓社長の一人息子。頼り甲斐(がい)のある優しい性格で、仕事に真摯に向き合っている。しかし、周囲からは社長令息の立場を妬まれたり、親の七光りと揶揄(やゆ)されることも少なくない。3年前、就職活動で会社を訪れていた佐伯陽芽と出会って心惹(ひ)かれる。その際、いっしょに仕事をしようと再会を約束したが、陽芽の名前も聞かないまま別れてしまう。その後は転勤で本社を離れることとなり、3年後に広報部部長として本社に異動して来る。これを機に、当時陽芽が落とした手作りのモチーフを頼りに陽芽を探し始めた。そんな中、外出先で50キロ減のダイエットに成功した陽芽と偶然に遭遇し、本人とは気づかないまま、モチーフの持ち主を探す手伝いをして欲しいと依頼した。これによって社内外問わず、何かと陽芽と行動を共にすることが多くなる。当初は、ぽっちゃり体形だった陽芽を探すのは簡単だろうと高を括っていたが、思いがけず難航する中で、陽芽が3年前の彼女であることに気づき、陽芽への恋心をどんどん加速させていく。
クレジット
- 原作
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望月 いく