あいの結婚相談所

あいの結婚相談所

加藤山羊の代表作。1話完結形式で描かれる。舞台は現代の日本。「藍野結婚相談所」の所長、藍野真伍が、元動物学者の知識を活かして、入会者の適格な結婚相手を探し出す様子を描いた人間ドラマ。小学館「ビッグコミックオリジナル」増刊号2010年7月号に掲載後、2011年5月号から2017年1月号まで連載。2017年7月にテレビドラマ化。

正式名称
あいの結婚相談所
ふりがな
あいのけっこんそうだんじょ
原作者
矢樹 純
作画
ジャンル
恋愛
 
ヒューマンドラマ
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
巻数
全4巻完結
関連商品
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成婚率100パーセントの結婚相談所

「藍野結婚相談所」は、通常とはまったくシステムが異なる変わった結婚相談所である。まず、入会金は200万円で相場の6倍程度の高価な価格設定となっている。小規模な結婚相談所は、大手数社のネットワークに加盟し会員の情報を共有しているが、「藍野結婚相談所」は海外も含め100か所以上に加盟している。高額な入会金はその経費だという。また、会員は恋愛禁止という変わった規定がある。これは「恋愛感情は冷静に相手を選ぶには邪魔」という理由からである。そのため、会員は相手と直接会うこともなく、テレビ電話で話をすることになる。そんな風変わりな相談所ながら成婚率100パーセントを謳い、所長の藍野は適格な結婚相手を引き合わせる。

生物になぞらえたストーリー

主人公の藍野は元動物学者であり、作中には昆虫や動物のうんちくが数多く描かれている。また、各話は「クロゴキブリ婚」「ショウドウツバメ婚」など、生物の名前が付けられており、ストーリーに深く関係している。例えば、クロゴキブリは迷路実験で「試行と失敗を繰り返し正しい道を選ぶ」能力が高いが、「クロゴキブリ婚」の依頼主もやはり試行錯誤で幸せを掴む。また、「ショウドウツバメ婚」の登場人物は、ストーカーをすることで知られるショウドウツバメのように、「配偶者防衛」のような行動を見せるのだ。

登場人物・キャラクター

藍野 真伍 (あいの しんご)

「藍野結婚相談所」の所長の男性。ピアスとツーブロックが特徴の痩せ型の中年で、丁寧な口調だが押しが強く、不気味な雰囲気を漂わせている。また、元動物学者で、なにかにつけ昆虫や動物のうんちくを語るクセがある。昆虫や動物のフィギュア、カプセルトイを収集しており、珍しい製品の入荷情報を常にチェックしている。動物学の知識と丁寧な調査によって、適切な相手を会員に紹介する。

猪田 花子 (いのだ はなこ)

「藍野結婚相談所」のアシスタントの女性。「聖ニコラウス教会」に所属する29歳の修道女で、洗礼名はシスター・エリザベス。惚れっぽい性格で、好きな男の子に人形を作っては振られ続け、そのショックから修道女になったという過去を持つ。経営難の教会の運営資金を確保するため、「藍野結婚相談所」でアルバイトすることになる。

クレジット

原作

書誌情報

あいの結婚相談所 全4巻 小学館〈ビッグ コミックス〉

第1巻

(2014-01-30発行、978-4091858597)

第2巻

(2014-11-28発行、978-4091866578)

第3巻

(2016-11-30発行、978-4091875778)

第4巻

(2017-01-30発行、978-4091893444)

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