姉の結婚

姉の結婚

アラフォーになって、静かにプチ老後を過ごすことを目標に、恋も結婚も捨てた岩谷ヨリ。彼女の元にやってきたのは、デブでバカにされていた中学時代のクラスメイト。すっかりやせて、多くの女性がなびくイケメンになって戻ってきた彼との不倫生活が始まる。「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」5位。

正式名称
姉の結婚
ふりがな
あねのけっこん
作者
ジャンル
恋愛
レーベル
フラワーコミックス α(小学館)
巻数
既刊8巻
関連商品
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概要・あらすじ

アラフォーになって、静かにプチ老後を過ごすことを目標に、恋も結婚も捨てた岩谷ヨリの元にやってきたのは、幼いころデブでバカにされていた中学時代のクラスメイトの真木誠。彼はすっかりやせて、多くの女性がなびくほどのイケメンになって戻ってきた。妻がいる彼は実はヨリのことが全く忘れられず過ごしており、再会をきっかけに不倫生活が始まる。

ヨリはただれた不倫生活に嫌気が指しながらもそこから離れられないことに悩む。次第に多くの人と接し、視野が広げながら、二人は目指すべき恋愛と人生を決めていく。

登場人物・キャラクター

岩谷 ヨリ (いわたに より)

アラフォーの女性で、有能な図書館司書で、雑誌に書評も書いている。真木誠の同級生で、かつては太って内気だった彼が、今はすっかりヤセて凛々しい医師になっているのを見て驚く。中学時代のアダ名は「岩谷女史」。もう女であることを捨てて、愛されるのもごめんだ、と考えながらも、真木誠に激しく肉体関係・不倫関係を迫られる。 自分の年齢を考え、未来のない恋愛に本気になれないと苦しみ始める。ところが真木誠と付き合ううちに、不倫でもそばに男性がいることに安心感を覚え始める。視野が広がり、改めて自分にも様々な生活の選択肢があることに気付かされるにも関わらず、真木誠との関係に縛られ続けている。

岩谷 留意子 (いわたに るいこ)

岩谷ヨリとはとても歳が離れていて、幼さとかわいさを武器にあらゆるわがままを通せる天真爛漫な女子。奔放な生き方の末、ヨリの部屋に転がり込んで、仕事をねぎらうかの如く豪華な料理を作り、家事ひと通りの世話を焼き始める。楽天家でちゃっかりしているが、できれば、姉のヨリが結婚してくれれば、と願っている。 彼氏が出来るとふらりと出て行く。

真木 誠 (まき まこと)

既婚。アラフォーの医師。岩谷ヨリの同級生で、幼い頃はモジャ毛で太っていて、医者の息子の割に成績がいまいちで「ホワイトポーク」といじめられていた。中学時代のヨリに厳しく叱咤激励され、心を入れ替える。現在はT大医学部博士課程修了で、中崎大学医学部で講師を務め、多くの本も執筆している有名人。 中崎市下ノ町メンタルクリニック勤務。結婚しているものの、かつてのヨリのことが忘れられず、中学時代にもらった貝殻をいつも持っている。あの手この手でヨリに不倫関係を迫る。妻ともヨリともうまく行かなくなってからは荒れた生活を送っていた。頭が良いゆえ、論理的に物事を語るタイプの堅物。

真木 理絵 (まき りえ)

真木誠の妻。旧姓は中小路。岩谷ヨリとそっくりの外見をしている。真木誠との関係は冷えきっている仮面夫婦。数多くの不倫をしているものの、真木誠もそれほど意に介していない。ヨリとの容姿が似ていることに気づいてからは、間違えられないよう、ショートカットにした。

花井 (はない)

中崎大学医学部準教授。独身。藤野忠通のパーティーで岩谷ヨリと真木誠と真木理絵の関係に気づき、動向を追っていく。

藤野 忠通 (ふじの ただみち)

元中崎大学医学部教授で、著名な作家。真木誠らの恩師で、岩谷ヨリとは卒論の関係で知り合って、親しく話せる関係にある。川原洋一郎をヨリとくっつけさせようと企むも、彼女と真木誠の不倫関係を知らず、彼女の今後を真剣に悩んでくれる。

川原 洋一郎 (かわはら よういちろう)

中崎新聞社社会部記者。藤野忠通がお見合いを仕組んだことで知り合う。誠実な青年で、岩谷ヨリのことを非常に気にかけており、時折顔が見たいと連絡をすることがある。東京で偶然出会い、ヨリに結婚を申し出る。

佐々野 (ささの)

中崎新聞社支社長の女性で、川原洋一郎の上司にあたる。非常に忙しい日々をすごしており、豪快な性格をしている。川原洋一郎のことはそこまで買っていなかったが、彼が仕事の出来る男になっているのを見て驚く。川原洋一郎がプロポーズのことで悩んでいる時に、相談に乗る。

新川 朋子 (しんかわ ともこ)

中学時代の岩谷ヨリの同学年。とある仕事がらみの結婚式で再会する。夫が交通事故で亡くなり、旧姓に戻しているものの、再婚できず悩んでいる。ヨリとは話があい、こじれきってしまった不倫や結婚の相談をするようになる。

八木沢 仁美 (やぎさわ ひとみ)

中崎大学の教育学部1年。真木誠のことを慕っており、家についてくるほど積極的にアプローチしている。すっかり真木誠に子供扱いされており、アタックは迷走する一方。岩谷ヨリとは仲がよく、大人の女性として相談を持ちかけている。

天野 (あまの)

真木誠の大学時代の同級生。銀行から坂の上ホテルに支配人として出向中。再会してからは、真木誠と人生の様々な話をぶちまけあう。

夢幻堂 遥 (むげんどうはるか)

有名作家。岩谷ヨリが書く書評を高く評価しており、ヨリ本人にも興味を持って、東京に戻って仕事を手伝ってほしいとアプローチしてくる。

場所

中崎県 (なかさきけん)

長崎県に似た架空の県で、県内にはいくつもの孤島がある。中でも土佐島は廃墟だけの島として、観光スポットになっており、観光プロジェクトには岩谷ヨリも参加している。

中崎県立図書館 (なかさきけんりつとしょかん)

かなり大規模な図書館で、喫茶コーナーやキッズコーナーも完備している。小児病院で朗読会をしたりなど、コラボ企画も盛んで、岩谷ヨリはその中でもプロジェクトの中心となって常に動いている。

書誌情報

姉の結婚 8巻 小学館〈フラワーコミックス α〉

第1巻

(2011-05-10発行、 978-4091338099)

第2巻

(2011-11-10発行、 978-4091341136)

第3巻

(2012-05-10発行、 978-4091344687)

第4巻

(2012-11-24発行、 978-4091347947)

第5巻

(2013-05-10発行、 978-4091352033)

第6巻

(2013-11-08発行、 978-4091355782)

第7巻

(2014-05-09発行、 978-4091361134)

第8巻

(2014-11-10発行、 978-4091364173)

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