蜜薔薇の結婚

蜜薔薇の結婚

ホテル内の花屋に勤めるフローリスト・敷島瑠依が主人公。ホテル再生人である高嶺啓司は、調査対象として瑠依に近づくが、やがて二人は恋に落ちる。クール系美人と美形極上男子の溺愛を描いたラブストーリー。単行本化にあたり、大幅加筆修正が行われ、描き下ろしショートも追加されている。白泉社「Love Silky」vol.73(2019年1月16日)より連載を開始。

正式名称
蜜薔薇の結婚
ふりがな
みつばらのけっこん
作者
ジャンル
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概要・あらすじ

ホテル・ヴィルデローゼでは、「皇帝」と呼ばれる、謎の若きホテル再生人が出入りしているという噂でもちきりだった。そんなある日、ホテル内の花屋に勤めるフローリストの敷島瑠依は、ホテルの廊下で美形男子とすれ違う。じっと見つめられたような気がした瑠依は、その男性の独特の雰囲気に魅せられる。その後、店に戻って仕事をする瑠依のもとへ、ホテルオーナーの息子である森島が、食事を誘いにやって来た。森島は結婚を控えているにもかかわらず、式の打ち合わせのあと、瑠依に愛人契約をせまったとんでもない男だった。しつこく誘ってくる森島に、瑠依は笑顔でキツイ言葉を返す。その時、先ほど廊下ですれ違った美形男子が「頼んだ花はできているか」と言いながら来店する。もちろんそんな注文はないのだが、森島に付きまとわれている瑠依に助け舟を出したのだ。接客を理由に、森島に退店をうながすが、彼は「自分も客だ」といって「花を買う」とブラックカードをチラつかせる。しかし、美形男子の「今日はこの店の花を全部買い占めてしまった」という言葉に、森島はやっと退散した。美形男子は315号室の木村隆だと名乗った。そして、森島のようなタイプは、ウソだとバレると逆上するから、本当に店の花を全部買うという。さらに、瑠依が薔薇が好きだと聞くと、薔薇は全部瑠依にプレゼントする。木村が帰ったあと、やはりそんな高額なものは受け取れないと思った瑠依は、315号室を尋ねる。木村の妻の招きで部屋に入ると、そこには木村のほかに男性が二人いた。四人に囲まれるような形になった瑠依に、木村は「全然安全対策ができていない」と嘆く。「ひとりで部屋に入らない」「防犯ブザーを常備する」「夜は男女問わず2人1組が鉄則」などの安全対策をするよう、支配人に伝えたのに現場に伝わっていないと怒る木村。状況が飲み込めない瑠依はパニックになり、いったん退室する。すると、あとから木村がやってきて、瑠依を驚かしたことをあやまり、食事に誘う。レストランで瑠依は、木村の正体を聞く。彼の本当の名は高嶺啓司。ホテルからの依頼で、問題点を助言する再生コンサルタントだという。彼こそが、噂の若きホテル再生人だったのだ。部屋にいた男たちはチームの一員で、妻も本当は彼の秘書だった。こうして出会った一見クールな美形女子の敷島瑠依と、デキる極上男子の高嶺啓司は、やがて恋に落ちていき、お互いを激しく求め合うようになるのだった。

登場人物・キャラクター

敷島 瑠依 (しきしま るい)

ホテル・ヴィルデローゼ内にある花屋に勤めるフローリストで、27歳の女性。ロングヘアだが、ふだんは後ろで一つにまとめている。仕事一筋で、お酒が大好き。同僚には「黙っていればクール系美人」と評される。性格はハッキリとしており、嫌な相手には毅然とした態度で接する。薔薇が好き。

高嶺 啓司 (たかみね けいじ)

独特の雰囲気を持つ美形男子。「皇帝」の異名を持つ若きホテル再生人で、ホテルからの依頼で、問題点を助言する再生コンサルタント。木村隆を名乗って、ホテル・ヴィルデローゼを調査している際、敷島瑠依と恋に落ちる。頭の回転が早い自信家で、少々強引な性格をしている。

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