概要・あらすじ
両親を亡くしてから兄とふたり暮らしの小学6年生・五百川 からだは、面倒をみてくれる兄の負担になりたくなくて「早く大人になりたい」と「願い石」に願っていた。そんな時、偶然に出会った兄の元恋人・野上 椒子と年齢が入れ替わってしまい、からだは大人に、椒子は子どもになってしまう。
登場人物・キャラクター
五百川 からだ (いおかわ からだ)
『あさっての方向。』の主人公で、小学6年生の少女。両親を亡くし、兄である五百川 尋とふたりで暮らしている。背が小さく小学6年には見えないが、家事全般をこなし、日々明るく振舞うしっかり者。兄の尋とは本当の兄妹ではなく、それでも自分の面倒をみてくれる尋に「迷惑をかけたくない」と考え、「早く大人になりたい」といつも願っていた。 尋と尋の元恋人である野上 椒子と3人で海水浴に行き、「願い石」に願ったところからだは大人に、椒子は子どもの姿に変わってしまう。
磯貝 由香 (いそがい ゆか)
『あさっての方向。』の登場人物。海辺のペンションを経営する磯貝 正の妻。
野上 椒子 (のがみ しょうこ)
『あさっての方向。』の登場人物。メガネをかけた女性で、五百川 尋の元恋人。未だに尋との思い出を引きずり、過去にとらわれている。そんな時、からだの住む町に引っ越してきたことで、偶然にも尋と再会し、からだと尋との3人で海水浴に行くことになる。 その際に「願い石」へと願ったからだの想いが届いたのか、からだと体格が入れ替わり、子どものような見た目になってしまう。
五百川 尋 (いおかわ ひろ)
『あさっての方向。』の登場人物。五百川 からだの兄であるが、実の兄妹ではない。からだが生まれる前にはアメリカで過ごしていた時期があり、その時に野上 椒子と付き合っていた。
磯貝 正 (いそがい ただし)
『あさっての方向。』の登場人物。海辺のペンションの経営者で、以前は学校の教師をしており、汐崎 琴美を担任していあこともある。ロマンチストで不思議な話が大好き。
網野 透子 (あみの とうこ)
『あさっての方向。』の登場人物。網野 徹允の姉であり、喫茶店の経営者。喫茶店は両親のいない五百川家との交流の場にもなっている。しばし徹允の話を聞いては相談相手になっている。
汐崎 琴美 (しおざき ことみ)
『あさっての方向。』の登場人物。叶町で生まれ育った網野 徹允の幼馴染で、中学2年の女の子。親の仕事でいったん叶町を離れるも、再び町に戻ってきた元気少女。テツが五百川 からだのことを探していると聞いて、一緒に探すと申し出る。
網野 徹允 (あみの てつまさ)
『あさっての方向。』の登場人物。五百川 からだのクラスメイトの男の子。小学6年生であるが、背が高くしばしば高校生のように扱われる。密かにからだへと好意を抱いており、姉の網野 透子がやっている喫茶店を五百川家との交流の場としている。 大人になったからだには気づかず、いなくなったと思い込んだからだを探し始める。