概要・あらすじ
人間が銀河にある7万もの星に住む時代、宇宙港に勤める父を持つ少年ティモシー・スーンは、学校で流行していたガラス球を使ったゲーム「あそび玉」がきっかけで、自身に超能力があることに気付く。親や教師の通報によって政府から隔離のための追っ手をかけられ、ティモシーは逃走を図る。一度オリジナルの原稿が紛失したため、現在コミックス等に収録されているのはゲラ刷りのものを修正したバージョンとなっている。
登場人物・キャラクター
ティモシー・スーン
宇宙港に勤める父を持つ、普通の家庭に育った少年。学校で流行しているガラス球をぶつけあう「あそび玉」というゲームをしているうちに、自分があそび玉を思い通りに動かせる超能力を持っていることに気付く。ママに二度とその力を使ってはいけないと言われたにも関わらず、再び学校であそび玉を動かしてしまったがために、中央司令室から追っ手をかけられることになってしまう。
ティモシーのママ
ティモシー・スーンの母親。息子に超能力があることを知り、二度とその力を使ってはいけないときつく叱る。それは超能力者は異端者として社会から排除されてしまうことを知っていたからだった。
先生
ティモシー・スーンの通う学校の先生。中年の男性。ティモシーがあそび玉を心で念じて動かせると知り、中央司令室に密告をする。
ティラ
読心術ができる超能力者の少女。街中で熱を出し倒れたティモシー・スーンを介抱してくれた。超能力者はコンピューターに組み込めない思考を持つため、社会に組み込むことができない異端者であること、そしてそういった者たちはこっそりと処刑されているということをティモシーに語る。
集団・組織
中央司令室
『あそび玉』に登場する組織。八十年前に起きた超能力者との戦争の後に作られた組織。コンピューターシステムで統御された社会の安定を守るため、超能力を持って生まれた人間を隔離し、超能力者が住む「地球(テラ)」へと送るよう手配している。「地球」へ送られた超能力者は、表向き病死に見せかけている。