転スラ日記 転生したらスライムだった件

転スラ日記 転生したらスライムだった件

伏瀬の小説『転生したらスライムだった件』のスピンオフ作品。日本人から異世界のスライムに転生したリムル=テンペストが、魔物たちの国で騒がしくも平和な日常を過ごす姿を描く、スライムエンターテイメントコミックス。「本編で描ききれなかった日常」がコンセプトで、『転生したらスライムだった件』に登場するキャラクターたちのコミカルな日常や、意外なキャラクターの心情を掘り下げて描いている。「月刊少年シリウス」2018年6月号から掲載の作品。2021年4月テレビアニメ化。

正式名称
転スラ日記 転生したらスライムだった件
ふりがな
てんすらにっき てんせいしたらすらいむだったけん
原作者
伏瀬
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
ファンタジー
レーベル
シリウスKC(講談社)
巻数
既刊7巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

魔物の街の住人たち

日本人から異世界のスライムに転生したリムル=テンペストは、豚頭帝との戦いなど怒濤の日々を過ごしていたが、やがて落ち着き、日常の生活へと戻った。季節は春、みんなで畑を耕すこととなるが、ガビルは相も変わらず騒がしかったり、紫苑の作る料理に戦々恐々したりと、リムルの周囲は忙(せわ)しない。また夏にはリムル発案で七夕や海水浴を楽しみ、一行は賑やかで平和な日々を楽しむ。そしてそんな中、季節は巡りお盆を迎える。死んだシズエ・イザワは幽霊となって現世に舞い戻り、リムルたちの生活を見て回る。今日も仲間たちと賑やかに過ごすリムルの姿を見て、シズエは安らかな思いを抱くのだった。

桜ふぶきと共に

リムル=テンペストはいつもどおり、仲間たちと共に賑やかな日々を過ごしていたが、ある日突然、リムルたちの前に魔王であるミリム・ナーヴァが降臨する。ミリムは絶対的な力を持つものの、その振る舞いは天真爛漫な子供そのものだった。ミリムはリムルたちのことを気に入るも、彼女の奔放な振る舞いはジュラ・テンペスト連邦国に新たな嵐を巻き起こす。季節は巡り秋。ミリムも加えて一行は畑の収穫に向かう。獣王国の使者やフューズたち新たな人々と出会いつつ、リムルたちは秋の味覚に舌鼓を打つ。秋は過ぎ去り、雪積もる冬を迎える。リムルの発案でクリスマスや正月と賑やかな日々を過ごすが、それぞれのイベントはリグルドたちが独自に解釈した結果、リムルの意図とは違った形となり、リムルたちは新年早々トラブルだらけの日々を送ることとなる。しかしそんな平穏な日々の中、暴風大妖渦が復活。リムルたちは街を守るため、暴風大妖渦の討伐に向かう。

あの人の足跡

ジュラ・テンペスト連邦国は順調に発展し、本格的に外との交流を開始する。獣王国ユーラザニアの使節団を受け入れ、人材交流を行ったり、武装国家ドワルゴンに赴き国交を結んだりと、リムル=テンペストは公務に大忙しとなる。多くの人々との縁をつなぐことで、リムルは街をさらに盤石なものとする。そんな日々の中、リムルは死んだシズエ・イザワの夢を見る。彼女の心残りがあると察したリムルは、その未練を晴らすべく、人間たちが住むイングラシア王国を目指す。凸凹冒険者パーティであるエレンたちを供にし、リムルは旅立つ。リムルは初めての人間の街に大はしゃぎで、トラブルに見舞われつつもエレンたちとの旅を満喫する。そしてイングラシアの自由学園にたどり着いたリムルは、神楽坂優樹の力を借りることで、教師となる。そしてシズの心残りである生徒たちと出会うのだった。

しりたい事やりたい事できる事

シズエ・イザワは生前、自分と同じく異世界から召喚された子供たちの面倒を見ていた。しかし子供たちは不完全な召喚の影響で、余命いくばくもない状態となる。さらにその子たちの今後を考えている最中に、自らの寿命を悟ったシズエは、生徒たちの前から黙って姿を消していたのだ。死してなお、子供たちの行く末が気になっていたシズエだったが、リムル=テンペストはそんな彼女の思いを汲(く)み、生徒たちの面倒を見始める。年相応に自由奔放ながら、未来をあきらめ、どこか影を見せる子供たち。しかしリムルは、そんな子供たちに全力でぶつかっていくことで、少しずつ子供たちの信頼を勝ち取る。そしてリムルは子供たちを救うには、上位精霊の力を借りる必要があることをつき止め、精霊の棲家を目指すことを決める。そんな中、生徒たちの住む街にスカイドラゴンが襲来。リムルはドラゴンを倒すべく向かうが、子供たちは自分たちの住む街を守るべく行動を開始する。子供たちは逃げ遅れた人やケガ人を助けて回り、リムルに確かな成長を見せる。

魂(こころ)の旅

精霊の棲家にたどり着いたリムル=テンペストと子供たちだったが、そこにはラミリスざこっぱち妖精軍団が待ち受けていた。ノリと勢いだけのラミリスたちのワナを粉砕しつつ、リムルはラミリスたちの力を借りることで、子供たちに上位精霊を宿すことに成功する。シズエ・イザワの心残りを晴らしたことで安心したリムルは、子供たちが周囲と馴染めたと判断したら帰還することを決める。別れの時がせまりつつも、リムルと子供たちはハロウィンに参加したり、賑やかな日々を過ごす。そして迎える実地訓練の日。実地訓練は学園中の生徒が今までの努力を試される場であるが、子供たちは今までの経緯から学校に馴染めず、ほかのクラスから冷たい目にさらされる。訓練内容は護送で、目的地までチームで旅することとなったが、子供たちは初めての実地訓練に苦戦。さらにラミリスが余計なちょっかいを出したせいで、子供たちはピンチに陥ってしまう。しかしそこに、ほかのクラスの生徒たちが助けに現れる。子供たちは失敗に落ち込むものの、自分たちを認めてくれている人がいることを実感し、再び立ち上がり前を向くのだった。そしてリムルはそんな子供たちの成長を陰ながら見守る。

作風

本作『転スラ日記 転生したらスライムだった件』は、伏瀬の小説『転生したらスライムだった件』の「本編で描ききれなかった日常」をコンセプトとしている。基本的な作風はコメディだが、キャラクターの心情を掘り下げたり、本編ではあまり活躍しない意外なキャラクターの行動に焦点を当てることが多い。また、『転生したらスライムだった件』の関連作品から幅広くネタを集めており、web版小説、書籍版、コミックスのみならず、ほかのスピンオフ作品『転生したらスライムだった件 魔物の国の歩き方』『転生したらスライムだった件 異聞 魔国暮らしのトリニティ』からもネタを拾い、一部キャラクターは本作にカメオ出演している。なお、伏瀬は本作の内容をチェックしているものの構成にはノータッチで、ストーリーはが考えており、伏瀬自身も柴の作る物語を楽しみにしていると語っている。

メディアミックス

原作小説

本作『転スラ日記 転生したらスライムだった件』は、伏瀬の小説『転生したらスライムだった件』を原作としたスピンオフ作品。『転生したらスライムだった件』は異世界に転生し、スライムとなったリムル=テンペストの異世界での日々が描かれている。20141年5月より、マイクロマガジン社より刊行されている。またAudibleより、テレビアニメでリムルを担当する声優の岡咲美保が朗読するオーディオブックも2019年より順次配信されている。

漫画

本作『転スラ日記 転生したらスライムだった件』は、伏瀬の小説『転生したらスライムだった件』のスピンオフ作品の一つで、川上泰樹が作画を担当するコミカライズ版『転生したらスライムだった件』とも密接な関係にある。また、ほかのスピンアウト作品である、岡霧硝が担当する『転生したらスライムだった件 魔物の国の歩き方』、戸野タエが担当する『転生したらスライムだった件 異聞 魔国暮らしのトリニティ』とも密接に関係しており、『転生したらスライムだった件 魔物の国の歩き方』の主人公、フラメアと、『転生したらスライムだった件 異聞 魔国暮らしのトリニティ』の主人公、フォスは本作にさり気なくカメオ出演している。また話の内容も密接にリンクしており、一部の話は本作単体でも楽しめるが、両方を見ると一層楽しめる構成となっている。

テレビアニメ

2021年4月、本作『転スラ日記 転生したらスライムだった件』のテレビアニメ版『転スラ日記 転生したらスライムだった件』が、AT-X、BS-11、インターネット配信で放送された。制作会社は、アニメ『転生したらスライムだった件』の第1期と同じエイトビットが担当し、スタッフやキャストも引き続き担当している者が多い。キャストは、リムル=テンペストを岡咲美保、朱菜を千本木彩花、紫苑をM・A・Oが演じている。『転生したらスライムだった件』の2期が分割2クール制を採用したため、その幕間に『転スラ日記 転生したらスライムだった件』の放送が決定。これによって「転生したらスライムだった件」シリーズのテレビアニメは、2021年1月から実に9か月連続で放送されることとなった。

登場人物・キャラクター

リムル=テンペスト

人間からスライムに転生した異世界人。前世の名は「三上悟」という日本人の男性。シズエ・イザワの遺志を受け継いで、その肉体を取り込んだため、シズエの姿を色濃く残した少女の姿に変身できるようになった。しかし、そのせいで周囲がかわいい服を着せようとするため、着せ替え人形のように扱われるのに辟易(へきえき)している。珍しい白紙の本を手に入れたため、日記を書き始めるが、内容があまりに濃いため何度か挫折しそうになっている。ロンメルが書いた劇に「美しきまものの姫」という形で劇中に登場しているが、このせいでリムル=テンペスト自身のあずかり知らぬところで勝手に知名度が上がり、魔物の姫と思われている。ジュラ・テンペスト連邦国では、前世の経験を活かして街を発展させる。また、リグルドと共にクリスマスや正月などさまざまなイベントを企画するが、リグルドたちが変に解釈するためたいがい元のイベントとは違った形となることが多い。スライムであるため、睡眠する必要がなく夢を見ない。しかし、ふとした瞬間に夢を見て以降、「夢を見る」のを目標にしている。夢を見る特訓によって時々、シズエの姿を夢で見るようになる。その夢を見るうちにシズエに心残りがあったことを知り、シズエの心残りを晴らすため、のちにイングラシア王国に赴き、自由学園の教師となる。S組生徒からは、見た目は女の子っぽいけど中身はおっさんと思われており、そのことに地味に落ち込んでいる。イングラシアでは魔物が敵視されているため、スライムとしての正体を隠して行動している。

ヴェルドラ=テンペスト

「暴風竜」の異名を持つ凶悪なドラゴン。無限牢獄によって封じられていたが、リムル=テンペストと友人となり、リムルに無限牢獄ごと食べられることで、異空間に封じられ、内と外から無限牢獄を解析して破ろうとしている。友人となった際にお互いに「テンペスト」の名前を与え合い、これがリムルの作る国の名前の由来にもなっている。ユニークスキル「究明者(シリタガリ)」を持ち、好奇心旺盛で享楽的な性格をしている。さまざまな文化を生み出す人間にも好意的で、過去には人里にもたびたび訪れている。ただし、ヴェルドラ=テンペストは自覚していなかったが、強大な力を持つヴェルドラの興味本位の行動一つ一つが人間側にとっては天災そのもの。無自覚に周囲に迷惑を振りまく様はまさしく「邪竜」そのもので、これがヴェルドラが封印された理由となっている。リムルに食べられたあとは、リムルの記憶を共有し、地球の娯楽に触れて遊んでばかりいる。本性は黒い大きな竜だが、異空間ではドテラを羽織ったり、帽子をかぶったり、果てはリムルの姿を真似て人型になったりと姿をコロコロ変える。またイフリートという話し相手ができたことで、いっしょに遊んだり、リムルの現状を実況したり自由気ままに過ごしている。

シズエ・イザワ

異世界人の女性で、現在は故人。リムル=テンペストは短いあいだしか付き合いがなかったが、自分の運命の相手として特別視している。リムルはお淑やかな人物と思っているが、その実かなり体育会系で、指導が厳しかったことから「鬼の教導官」の異名で呼ばれていた。また食べ物が乏しい時代を生きてきたため、食べ残しにも厳しい。時おり、シズエ・イザワの霊がリムルやエレンたちの様子を見に街を訪れているが、リムルが自分の姿で恥ずかしいコスプレをさせられているのを目撃したり、エレンたちの言動に一喜一憂したりしている。自由学園の教師としてS組生徒たちを教えていた。彼らの境遇に同情し、なんとか救いたいと考えていたが、その最中に自分の中に抑え込んでいたイフリートが暴走しそうになり、子供たちに危害を加えそうになる。気力で抑え込んでいたが、自分の限界が遠くないうちに訪れると察し、子供たちに黙って姿を消した。S組生徒からも慕われているが、鬼の教導官の異名は健在で、厳しい先生として恐れられてもいた。

リグルド

ゴブリンキングの男性。筋骨隆々とした大男で、緑色の肌を持つ。リムル=テンペストに忠誠を誓っており、ジュラ・テンペスト連邦国の内政の中核を担っている。リムルの名づけによって元はヨボヨボの老人のような姿から劇的に変化している。そのため、リムルからは同一人物に思われなかったほどだが、落ち込んだ際の姿は前の面影を色濃く残しているとも思われている。宴会が好きで、何かと理由を付けて祭りを行おうとする。ミリム・ナーヴァが来てからは、ミリムがもたらす被害には頭を抱えており、時おり被害の報告書を見て恐ろしい顔となっている。

ゴブタ

ボブゴブリンの少年。ゴブリンから進化したが、ほとんど見た目がゴブリンから変わっておらず、小柄な体型をしている。助平なお調子者で、みんなが敬うリムル=テンペストにも気安く接している。そのためリムルからも悪友として親しまれており、よくいっしょに馬鹿話をしている。好きなものはきれいな女性で、いつかリムルといっしょに女性の集まる店を開くのが夢。白老の弟子だが、よくサボっているため白老に折檻されている。また仕置きの一環でふつうの5倍きつい鍛錬を課されているが、それをふつうにこなしているため、実はひそかに周囲からすごいと思われている。誰にでも気安く接するが女性の扱いはヘタで、よくセクハラまがいのことや、余計な一言を言ったりしてひどい目に遭っている。

ランガ

狼系のモンスター、嵐牙狼族(テンペストウルフ)の長を務める。角の生えた大きな狼で、額の部分に大きな星型のアザがある。リムル=テンペストを「主」として忠誠を誓っているが、その様は犬そのもの。ただリムルは気づかっており、それを言わないようにしている。紫苑とはリムルの傍を取り合う仲で、非常に仲が悪く、よくケンカをしている。リムルがイングラシア王国に赴いた際には、魔物を敵視するルミナス教があるため犬のフリをしている。またリムルに頼まれ、子供たちの情操教育のため、S組生徒のペット扱いとなる。犬扱いには非常に思うところがあるものの、S組生徒のことをなんだかんだかわいがっており、特に三崎剣也を気に入り、群れの一員として鍛え上げようとしている。

リグル

リグルドの息子。種族はボブゴブリン。緑色の肌をした青年で、いつもバンダナをしている。リムル=テンペストが最初に出会ったゴブリンで、リムルに名づけてもらってボブゴブリンに進化した。リグルがリムルを見つけなければ現在のジュラ・テンペスト連邦国はなかったため、時おりそのことに思いを馳せている。実はリムルと出会った当時、食糧難で食料を探している最中だった。スライムも食料としていたため、ふだんなら捕まえていたところだったが、リムルが訳知らず魔力を垂れ流しにしていたのが功を奏し攻撃しなかった。そのため現在もお掃除スライムを見ては、リムルが魔力を垂れ流しにしていてよかったと思っている。非常に律儀な性格で、自分の仕事にもまじめに取り組んでいる。

紅丸 (べにまる)

鬼人族の青年。精悍な雰囲気を漂わせた赤髪の偉丈夫で、リムル=テンペストから侍大将の任を任されている。強く整った顔立ちから女性人気が高いが、純情なため女性の扱いは苦手。甘党で、ニンジンが苦手など子供っぽい一面があるが、恥ずかしがってそれを周囲に知られるのを嫌っている。そのため、仮面をかぶって正体を隠してまでスウィーツ巡りをしたりしている。また、妹の朱菜の小言がだんだん母親じみてきているのを苦手と思っており、自分の世話を焼く朱菜には頭が上がらなくなっている。

朱菜 (しゅな)

鬼人族の少女。桜色の髪を長く伸ばし、割烹着をよく着ている。リムル=テンペストの身の回りの世話を担当するほか、手先が器用なため、スイーツ作りや機織りを担当している。幼い見た目ながらかなりしっかりした性格で、暴走気味な紫苑を抑えたり、私生活がずぼらな兄の紅丸の世話をしたりと、精力的に働いている。リムルのことが大好きで、紫苑とはよくリムルのとなりを取り合う仲。ふだんは紅丸の世話を焼いてばかりいるが、甘党なのはきょうだい共通で、甘いものを前にすると同じように喜ぶ。頭がよく手先が器用なため、気に入ったスウィーツを解析して再現したりしている。また魔法でもその才能を発揮し、ミュウランのわずかな手ほどきで結界魔法を習得し、彼女を驚愕させた。

紫苑 (しおん)

鬼人族の女性。薄紫色の髪を長く伸ばし、スーツをよく身にまとっている。リムル=テンペストの秘書を担当している。見た目はクールビューティーだが、その実かなりのポンコツで、リムルを慕っているがやる気だけ空回りして騒動を何度も起こしている。そのため、リムルからは「見た目だけなら完璧な秘書」と皮肉を言われているが、その皮肉すら通じない前向きなバカ。また料理が壊滅的なまでに下手だが、自覚しておらず、何かと料理をしたがるため周囲がよく制止している。見た目は大人っぽいが、中身はミリム・ナーヴァと同レベルで、ミリムとはよく張り合っている。一方でミリムと張り合ううちに、面倒見のよい一面を見せるようになり、仲がどんどんよくなっている。

蒼影 (そうえい)

鬼人族の青年。青髪を持つ。寡黙でまじめな性格で、黙々と仕事をこなす。忍者のような能力を持ち、自らの分身を作り出し、それを遠隔操作したり、分身の報告で偵察したりすることができる。この能力をリムル=テンペストに重宝され、遠方に赴く際には護衛として彼に付いていっている。実はまじめそうに見えてかなりお茶目なところがあり、宴会での一発芸にやたら力を入れていたりしている。得意な宴会芸はリムルの声マネ。またサディストの気があり、信頼できる者こそ追い込むのが好きで、部下の蒼華をたびたびいじって遊んでいる。ふだんはあまり素の姿を見せないが、気づかれないようにサボったりするため、紅丸は「仕事はできるけど根はまじめじゃない」と評している。また朱菜は蒼影の誠実な外面に騙され、泣かされたという噂が数多くあるとも語っており、見た目はイケメンだけど中身は鬼畜だと女性陣からは思われている。

白老 (はくろう)

鬼人族の老爺。白いヒゲを蓄えている。年長者らしく大らかな性格をしている。「剣鬼」の異名を持つ凄腕の剣士で、紅丸やリムル=テンペストをはじめジュラ・テンペスト連邦国の主だった者は白老の鍛錬を受けている。鍛錬は非常に厳しいものであるため、ゴブタはよくサボって逃げ出している。また、のちに英雄の役を任されたヨウムも白老の鍛錬を受けているが、厳しさに音(ね)を上げている。リムル=テンペストに教えてもらった盆栽を気に入り、趣味としている。

黒兵衛 (くろべえ)

鬼人族の男性。無精ひげを生やしている。語尾に「だべ」を付ける田舎なまりの口調でしゃべる。ジュラ・テンペスト連邦国の鍛冶関係の仕事を担当するが、黒兵衛の作るものは業物(さわもの)過ぎて、包丁で壁が切れるレベルに達している。また、まじめで朴訥(ぼくとつ)とした性格で、夏場でも熱い鍛冶場に閉じこもって仕事しているため、暑さのあまり正気を失い、得体の知れないものを作ることもある。獣王国の使節団が鍛冶を習いに来た際には、その仕事に対して真摯な姿勢からすぐに獣人とも打ち解け、慕われるようになる。ただし、なぜか口調も伝染しており、獣人たちも田舎なまりの口調で話すようになっている。

トレイニー

樹妖精(ドライアド)の女性。緑色の髪を長く伸ばした美女で、穏やかな性格をしている。ジュラの大森林の管理者で、リムル=テンペストを盟主に指名した。物腰は丁寧で、まじめそうに見えるが、その実、かなりの自由人。妖精として生まれたばかりの頃、ラミリスが適当に言った言葉を真に受けて、自分を「芋の妖精」と思っている。このため芋が好物で、いつもポテトチップスをかじっていたり、祭りの会場の隅で勝手に芋煮を配り始めたり、かなり好き勝手に行動している。またリムルの街に勝手にスナック「樹羅(じゅら)」を開店したが、接客中にポテトチップスを食べたりしているため評判はあまりよくない。三姉妹の長女で、ジュラの大森林は三人で協同して管理していたが、のちにその仕事をサボってスナックを経営したり街で遊んでいたことが発覚し、妹たちに叱られている。妹たちも街に遊びに来るようになってからは、スナックでの妹たちの接客が評判を呼び、ほとんど店を乗っ取られた状態となっている。風の上位精霊と契約し、風をあやつる力を持つが、その力でポテトチップスを作っているため、上位精霊からも呆れられている。

ガビル

龍人族(ドラゴニュート)の男性。蜥蜴人族の族長の息子で、蒼華の兄。蜥蜴人族から進化して龍人族となったが、蒼華と違い、蜥蜴人族の特徴を色濃く受け継ぎ、トカゲ頭の姿をしている。お調子者でおバカな性格をしている。かつては無鉄砲な性格が災いして、豚頭帝との戦いで自分の一族を滅亡寸前まで追い込んだが、その責任を取って部族から追放され、リムル=テンペストのもとに転がり込む。このことからリムルに多大な恩義を感じており、リムルを称える歌と踊りを自作しては場所と時を選ばず披露する。リムルからポーションの研究を任され、ポーションの原料となるヒポクテ草の栽培を主に行っている。ベスターは研究仲間で、趣味も合うことから仲がいい。実はふだんの態度とは裏腹に責任感は強く、過去の失敗から人一倍仕事に対してはまじめに取組んでいる。部族を追い出されたあとも、自分を慕って付いてきてくれた部下を何より大切に思っており、彼らの生活を守るためにも人一倍精力的に働いている。ちなみに歌と踊りについても、ガビル自身はリムルを称えようと大まじめだが、当のリムル本人からは迷惑がられている。のちにリムルに実績を認められ出世するが、その際も「歌と踊りがなければもっと早く出世できた」といわれている。そそっかしいため、ポーショントラブル中も何かとトラブルを引き起こすが、そのトラブルが新しい発見につながることも多く、ポーション研究に大きく貢献している。

蒼華 (そーか)

龍人族の女性。ガビルの妹で、もとは同じく蜥蜴人族だったが、豚頭帝との戦いのあとリムル=テンペストの配下となり、リムルに名をもらったのをきっかけに龍人族へと進化した。龍人族となったことで人に近しい姿となり、黒い髪をショートカットに整えた少女の姿となっている。リムルの配下となったあとは、蒼影が率いる藍闇衆に配属される。蒼影を慕っているが、自分の思いを伝えることができず悶々とし、彼の行動に一喜一憂している。蒼影もそんな蒼華の気持ちを知ったうえでからかっている節があり、周囲から二人の関係を心配されている。性格は兄のガビルとは違い、まじめなしっかり者。そのため兄の奇行には頭を悩ませており、彼が歌って踊り始めると即座に周囲に謝罪に向かっている。

カイジン

ドワーフの男性。大きなヒゲを生やした鍛冶師で、黒兵衛と共に武器の製造などを担当する。ベスターとはかつては険悪な関係だったが、ベスターが改心したため、現在は和解。もともと研究者肌でお互いの腕を認め合っていたため、現在は二人で協同して研究のことを話し合ったりしている。ただ過去の話をするとベスターは罪悪感からよく落ち込んでいる。

ガルム

ドワーフ3兄弟の長男。大きなヒゲを生やしている。防具職人で、防具はもちろん衣類の類も作っている。弟のドルドと共に女性の服を作るのが好きで、朱菜のもんぺを見て、もんぺを新たに作って流行らせようとしたり、湖にレジャーにいくリムル=テンペストたちのために水着を作ったり、何かとその腕を振るっている。また作っているものがどんどん先鋭化していき、最近は猫耳やバニーガールまで作っているため、リムルからは感性が異世界人と同じと思われている。

ドルド

ドワーフ3兄弟の次男。大きなヒゲを生やしている。細工職人で、細工の腕はドワーフ一ともいわれている。兄のガルムと共に女性の服を作るのが好きで、朱菜のもんぺを見て、もんぺを新たに作って流行らせようとしたり、湖にレジャーにいくリムル=テンペストたちのために水着を作ったり、何かとその腕を振るっている。また作っているものがどんどん先鋭化していき、最近は猫耳やバニーガールまで作っているため、リムルからは感性が異世界人と同じと思われている。

ミルド

ドワーフ3兄弟の三男。頭が禿げ上がって大きなヒゲを生やしている。兄のガルム、ドルドと違い、非常に寡黙な性格で、兄たちですらまともにしゃべっているところを見たことがない。住居関係の技術を持ち、ふだんはジュラ・テンペスト連邦国の建築・インフラ関係の仕事を担当している。兄たちが自由奔放に振る舞う一方、非常に影が薄い。しかし、重要な状況ではきちんとしめる人物で、朱菜が倒れた際には、慌てふためく兄たちを落ち着かせるため、己がすべきことを説いた。しかし兄たちはミルドがしゃべったことに驚き、余計に取り乱す結果となる。

ベスター

武装国家ドワルゴン出身のドワーフの中年男性。品のいい身なりをした人物で、研究者としてジュラ・テンペスト連邦国に住んでいる。かつてはカイジンの才能に嫉妬し、彼に対して数多くの嫌がらせを行っていた。また、その当時は国の要職に就いていたが性格もひん曲がっており、紆余曲折の末、王であるガゼル・ドワルゴにその罪を問われ免職される。ガゼルの言葉で今までの行いを顧みて改心。ガゼルの計らいで研究者としてリムル=テンペストたちのもとに派遣され、リムルとカイジンと和解して、研究者としての腕を活かしポーションの研究を行っている。同じくポーションの研究を任されたガビルとは仲がいい。ガビルとは芸術方面の趣味も同じだが、細かなこだわりが違うため、音楽性の違いなどではよくケンカしている。以前は勤勉だったため礼儀や芸術に明るく、学問への造詣も深いため、寺子屋で教師として働くこともある。ただし子供たちの純粋さを見ると、かつての自分の悪行を思い出し、罪悪感でよく落ち込んでいる。

ゲルド

猪人族(オーク)の男性。かつてリムル=テンペストたちに襲い掛かった豚頭帝、ゲルドの息子で、リムルがゲルドの遺志を継ぎ、その思いを忘れないために息子に「ゲルド」の名前を送る。イノシシ頭をしたかなりの巨漢で、非常にまじめな性格をしている。リムルへの恩義から黙々と仕事をこなしているが、寡黙で自己表現しないこともあり、若干ワーカーホリック気味で、その様をリムルから心配されている。優しいために子供から好かれており、ゲルドがいる場所には自然と子供が寄って来て、遊び回っている。また手先がとても器用で、子供たちが喜ぶようなかわいい細工や、おもちゃなどを作っている。同じく寡黙なゼギオンとは友人の関係で、よくいっしょに子供たちの世話をしている。

ミリム・ナーヴァ

竜魔人(ドラゴノイド)の少女。「破壊の暴君」の異名を持つ魔王の一人。桃色の髪をツインテールにした10代半ばの人間の少女のような姿で、必要に応じて背中から大きな翼を生やしたりする。性格は子供っぽく、非常にわがままなところがある。語尾に「なのだ」を付けたしゃべり方をする。天災級の力を持ちながら、思うままに振る舞うため、周囲に多大な被害をもたらす。リムル=テンペストのことをマブダチと気に入り、おいしい物がたくさんあるジュラ・テンペスト連邦国に居着く。ミリム・ナーヴァの持つ「竜眼(ミリムアイ)」はあらゆるものを見通すが、自分の都合の悪いものだけは見えない。

ラミリス

手のひらに乗るほどの小さな妖精の姿をした少女。「迷宮妖精」「精霊女王」とも呼ばれる魔王の一人。大昔は精霊女王として強大な力を持ち、威厳のある姿をしていたが、現在はほとんどの力を失い、性格も子供っぽくなっている。精霊と妖精が集まる「精霊の棲家」と呼ばれる迷宮を拠点としているが、ヒマと時間を持て余し、退屈しのぎに迷宮を改造したりしている。また近隣では精霊女王として人間から神のように崇(あが)められているが、姿かたちが伝わっていないため、現在のラミリスは精霊女王と同一視されておらず、畑を荒らす害獣の一種だと思われている。S組生徒たちに精霊を与える手助けを行ったが、そのあと、面白半分に生徒たちにちょっかいを掛けているため、リムル=テンペストにお仕置きされたりしている。ざこっぱち妖精軍団を取り巻きにしており、よく彼女たちに無茶ぶりをしている。

ベレッタ

ラミリスの傍に仕える魔将人形(アークドール)。銀の髪を長く伸ばし、銀の仮面をかぶった人のような姿をしている。リムル=テンペストがミンチを破壊した詫びに、ラミリスのために作り出した。上位の悪魔を宿しており、自意識を持つ。家庭的で気遣い上手な性格をしている。悪魔であるため当初は恐れられていたが、性格は悪魔とは思えないほどまともで気遣い上手だったため、すぐにラミリスやざこっぱち妖精軍団からも懐かれている。ラミリスの自由奔放さに巻き込まれ、苦労することが多い。

ミンチ

ラミリスの住む迷宮「精霊の棲家」の番人。金属でできた巨人の姿をしている。もとはベスターが過去に主導した魔装兵計画で造られた試作品だったが、計画が失敗したためそのまま凍結処分される。その後、放置されていたものをラミリスが盗んで「聖霊の守護巨像(エレメンタルコロッサス)」として完成させる。「ミンチ」の名前はラミリスが付けたもので、古の言葉で「聖なる巨人」「力強い腕」「賢者の守り」「登竜門」「ひき肉」という意味がある。ラミリスによれば、それなりにドラマがある人生を送っていたらしいが、リムル=テンペストによってあっさり破壊される。

アピト

蜂型のモンスター。デフォルメした大きな女王蜂のぬいぐるみのような姿をしている。リムル=テンペストがジュラの大森林で捕まえ、名づけた。ハチミツ作りを生業としており、アピトの作るハチミツは絶品で紅丸やミリム・ナーヴァも大好物。ハチミツを求めるミリムの襲撃をたびたび受けているため、強くならねばならないと決意を固めている。見た目は蜂のぬいぐるみのようにファンシーだが、その実、戦闘能力はかなり高いらしく、強くなるための特訓で野試合をし始めた際にはゴブタを瞬殺している。ゼギオンとは友人同士で、よくいっしょにいる。

ゼギオン

蟲型のモンスター。カブトムシとクワガタを合わせたような姿をしており、かなりの力持ち。寡黙な性格で、ほとんどしゃべることはない。リムル=テンペストがジュラの大森林で捕まえ、名づけた。アピトと仲がよく、よくいっしょにいるが、ハチミツを求めるミリム・ナーヴァの襲撃に巻き込まれる。それ以降、強くなる決心をして、よく特訓をしている。同じく寡黙なゲルドとは気が合うようで、ゲルドと共に子供たちの世話をすることも多い。

イフリート

シズエ・イザワに取り憑いていた炎の上位精霊。褐色肌で、赤い髪を伸ばした青年の姿をしている。リムル=テンペストによって捕食されたため、同じく捕食されたヴェルドラ=テンペストの話し相手として異空間に放置される。異空間では主にヴェルドラの相手をしているが、自由奔放なヴェルドラの言動には頭を悩ませている苦労人。まじめな性格で、生前シズエとは、ついぞわかり合うことができなかったが、そのことに思うところがあり、リムルが自分の情報を使って擬似上位精霊を製作。それをもってシズエの心残りであるS組生徒を救った際には笑みを浮かべている。

カオル・ヨシダ

異世界人の男性。筋骨隆々とした中年の大男で、どう見ても歴戦の戦士にしか見えないが、れっきとしたパティシエ。カオル・ヨシダの作るシュークリームは絶品と評判で、マロンシューなど新作のバリエーションを作っている。若い頃は食材を求めて世界中を旅していたらしく、人生経験は豊富。それだけに「人の縁」を大切なものと思っており、S組生徒たちのことを何かと気にかけている。リムル=テンペストも何かと世話になっているため、ヨシダの店のため、ケーキの材料になるブランデーをジュラ・テンペスト連邦国から取り寄せ、卸している。

リリナ

ボブゴブリンの女性。色素の薄い髪を長く伸ばしたお淑やかそうな人物で、ジュラ・テンペスト連邦国の生産管理を担当し、農作業などを行っている。ふだんは丁寧な物腰で標準語でしゃべるが、農作業時の指揮を執る際は苛烈な性格となり、ひどくなまった田舎弁でしゃべる。また寺子屋で教師を務めており、子供たちの世話を行っている。

ヨウム

ファルムス王国から調査のためにやって来た冒険者の青年。髪の色は灰色で、どこか気だるげな雰囲気を漂わせている。リムル=テンペストに頼まれ、豚頭帝を倒した英雄として祀り上げられることとなる。もとはただのチンピラ冒険者でしかないと自覚していたが、白老の鍛錬を受けたり、ドワーフたちの装備を身につけたことで、英雄として相応しい人物へと成長していく。また英雄として本格的に活動し始める際に、白老に髪を切ってもらったため、精悍な戦士然といった姿になっている。英雄活動は無事に軌道に乗っているが、武器の宣伝をしたり、宣伝文句が書かれたマントを羽織ったりと、迷走することもある。また部下のロンメルが書いた劇「美しきまものの姫」のせいで、自分の意図しない形で知名度が上がっている。のちにミュウランを仲間に加え、彼女のことを何かと気に掛けている。

グルーシス

獣王国ユーラザニアに所属する獣人の男性。色黒の肌を持ち、野性味を感じさせる顔立ちをしている。フォビオの部下で、もとはジュラ・テンペスト連邦国の強力な鬼人を勧誘するために魔物の街を訪れたが、暴風大妖渦との戦い後はその命令は撤回され、フォビオから見聞を広げるため送り出される。白老のもとで鍛錬を積んでいるためヨウムとは兄弟弟子に当たり、何かと張り合うライバル関係にある。ミュウランのことを気に掛けており、ヨウムと張り合って彼女にアプローチしている。またゴブタと仲がよく、警備の仕事でもよく組んで仕事をする。またゴブタとバカ話をしては、いっしょに周囲からお仕置きを食らったりしている。

ロンメル

ヨウムの部下である黒髪の男性。眼鏡を掛け、まじめでおとなしそうな雰囲気を漂わせている。文才があり、報告を盛ることでリムル=テンペストのヨウム英雄化計画に協力する。ただ原型が残らないレベルで盛りすぎて、ヨウムとリムルの話が「美しきまものの姫」という演劇や絵本にまでなっている。ロンメル自身もこれに気をよくして続編を書いているが、最早リムルたちをモデルにした完全な創作物と化している。続編は内容もエスカレートし、ヨウムを巡ってリムルとミュウランが恋敵として対立するといった内容になっているため、周囲からそろそろ怒られるのではないかと心配されている。

ミュウラン

クレイマンの部下である魔女。幸薄い女性で、クレイマンに自らの心臓を取り出され、それを支配されているため文字どおりクレイマンに命を握られている。クレイマンの使いっ走りとしてこき使われており、暴風大妖渦の偵察にいって流れ弾に当たり、人間が苦手にもかかわらず人間の街に潜り込んだりと、ロクでもない目にばかり遭っている。人間に迫害された過去があるうえ、周囲とまともなコミュニケーションを数百年取ってこなかったため極端なコミュ障で、人前に立つと緊張でまともにしゃべれなくなる。またリムル=テンペストの街を調査するため、ヨウムのパーティに潜り込んだが、男性にどう接したらいいのかわからず心労で倒れたりしている。最近は人前で緊張したら「クレイマン様よりはマシ」と唱えることで、平常心を取り戻すようにしている。人と接すると緊張するため、それを考えないように仕事一筋でがんばった結果、周囲が目を見張るほどの成果を出したり、自分の知識をエサに朱菜に取り入ろうとしたら想定以上に朱菜が強くなってしまったりと、基本的に悪事に向いていない。また幸薄そうであるため何かと周囲から気遣われており、ヨウムたちと行動を共にするようになって、少しずつ周囲と打ち解けていく。

三崎 剣也 (みさき けんや)

オレンジ色の髪をした少年。S組生徒の一人で、年齢は10歳。活発な性格をしたやんちゃ小僧で、アリス・ロンドにちょっかいを掛けてはよくケンカしている。将来の夢は英雄になること。異世界人で、突然召喚されて日常を奪われたうえに、不完全な召喚だったため余命いくばくもない状態。当初は将来に悲観し、乱暴者となっていたが、リムル=テンペストやシズエ・イザワとの交流で本来の仲間思いで前向きな性格を取り戻していく。スカイドラゴン戦では、街の人々を守るため、仲間たちを率いて率先して人助けに動いている。また野生児的なところがランガに気に入られており、ランガからは「星狼の星」として鍛えられている。精霊の棲家で光の上位精霊を宿したことで、寿命問題は解決すると共に、光の力をあやつれるようになったため「勇者」の資格を得る。光の大精霊はノリが軽いが、三崎剣也といいコンビを組んでいる。

関口 良太 (せきぐち りょうた)

黒髪の少年。S組生徒の一人で、年齢は10歳。物静かな性格で、自然や生き物を観察するのが好き。読書好きだが、読む本の傾向はクロエ・オベールと違い、植物や動物の図鑑を好む。S組生徒の中ではおとなしく、基本的に暴力は振るわない。しかし、リムル=テンペストからもらった得体の知れない植物を喜んで育てていたり、自分の琴線に触れた存在を見ると早口で解説し始めたりと、周囲からは油断のできない存在と思われている。異世界人だが不完全な召喚だったため、体内の魔素をコントロールできず余命いくばくもない状態だったが、精霊の棲家で精霊を宿すことでそれを回避する。宿した精霊は、リムルが変質者によって水と風の下位精霊を統合して生み出した擬似上位精霊。精霊は羽の生えた巨大なヘビの姿をしており、リムルは子供が見たら怖がりそうな見た目だと思ったが、関口良太は「かっこいい」とかなり気に入っている。

アリス・ロンド

金髪ロングヘアの少女。S組生徒の一人で、年齢は9歳。おしゃまでお転婆な性格で、暴れん坊の三崎剣也とよくケンカしている。「魔人形」と呼ぶ人形をあやつる能力を持ち、ルーズベルトをSPとしていつも傍に置いている。ただしルーズベルトは時おり自力で動いている節があり、みんなは本当にアリス・ロンドがあやつっているのか疑問に思っている。素直になれないが根は甘えん坊で、リムル=テンペストに対しても当初は辛辣に接していたが、次第に心を許していく。将来の夢はお嫁さんになること。異世界人で、突然召喚されて日常を奪われたうえに、不完全な召喚だったため余命いくばくもない状態。そのため当初は将来を悲観していたが、リムルやシズエ・イザワとの交流で本来の前向きな性格を取り戻していく。改めて将来の夢を目指し始めてからは、料理の練習をしているが、出来はいまいち。しかし紫苑と違い、きちんと練習をこなしているため、少しずつ上達している。精霊の棲家で上位精霊を宿したことで、寿命問題は解決する。宿した精霊はリムルが変質者によって下位精霊を統合して生み出した空の擬似上位精霊で、人形のような姿をしている。

ゲイル・ギブスン

金髪の少年。S組生徒の一人で、年齢は11歳。S組生徒の中では最年長で、年少組をまとめるしっかり者。ふだんは一歩引いて、三崎剣也たちを見守っているが、危険の際には真っ先に先陣を切るお兄さん的な存在で、シズエ・イザワも「約束を守れる男の子」として信頼している。異世界人だが不完全な召喚だったため、体内の魔素をコントロールできず余命いくばくもない状態だったが、精霊の棲家で精霊を宿すことでそれを回避する。宿した精霊は、リムル=テンペストが変質者によって下位精霊を統合して生み出した地の擬似上位精霊。精霊は騎士のような姿をしている。責任感の強さゆえ、ふだんは自分の本音を表に出さないが、自分たちを召喚した国にはかなり思うところがあり、胸の中に鬱屈した思いを抱えている。

クロエ・オベール

黒髪ロングヘアの少女。S組生徒の一人で、年齢は10歳。読書好きでおとなしい性格をしている。ただし、ヴェルドラ=テンペストを退治する本など、どちらかというと女の子向けではない本が好み。リムル=テンペストのことが気になっており、「美しきまものの姫」の絵本を見つけて以降、リムルが男か女か疑問に思っている。将来の夢は絵本作家になることで、リムルをモチーフにした絵本を作りたいと思っている。異世界人だが不完全な召喚だったため、体内の魔素をコントロールできず余命いくばくもない状態だったが、精霊の棲家で精霊を宿すことでそれを回避する。ただしほかの生徒たちと違い、クロエ・オベールの宿した存在は精霊女王であるラミリスですら知らない存在で謎が多い。

ルーズベルト

アリス・ロンドの持つ人形の一つ。大きなテディベアで、神楽坂優樹がアリスにプレゼントして以降、いつもいっしょにいる。アリスのあやつる魔人形の一つと思われるが、アリスのいない場所で動いたり、アリスが苦手な算数の問題をスラスラ解いたりすることができるため、本当にアリスがあやつっているのかみんな疑問に思っている。

エレン

自由連合に所属する冒険者の女性。ロングヘアに伸ばした金髪に、青いバンダナを巻いている。能天気で図太い性格をしており、抜けた部分はあるもののバイタリティにあふれた言動をしている。語尾に「わよぅ」と付けたしゃべり方をするのが特徴。氷の魔法をあやつる魔法師(ソーサラー)で、カバルやギドとパーティを組んでいる。一時期、シズエ・イザワといっしょに組んで行動していた際には、同性ということもあり、化粧やおしゃれの話をしていた。シズエの最期には思うところがあり、リムル=テンペストとは彼女への思いを共有する。将来はジュラ・テンペスト連邦国の首都、リムルに土地を買い、庭にシズエの墓を建てるのが目標。そのため、幽霊となったシズエは何かとエレンたちを気にかけているが、彼らの図太い言動に呆れてもいる。

カバル

自由連合に所属する冒険者の男性。金髪を長く伸ばし、大きな剣を携えている。職業は重戦士で、ギドやエレンとパーティを組み、一行のリーダーを務める。ただし実際は、エレンがパーティの方針を決めることも多い。正義感と責任感が強いが、いい感じの穴を見つけたらつつきたくなるという癖がある。モンスターの巣穴をつついて、パーティをピンチに陥れることもあるため、エレンたちからは「バカ」と思われている。

ギド

自由連合に所属する冒険者の男性。髪を短く刈り上げ、赤いバンダナを巻いている。一人称は「あっし」で、語尾に「やす」を付ける三下っぽい口調で話す。職業は盗賊で、カバルやエレンとパーティを組んでいる。

ガゼル・ドワルゴ

ドワーフ族の武装国家ドワルゴンの国王を務める中年男性。色黒い肌を持ち、黒い髪にヒゲを生やしている。リムル=テンペストの作ったジュラ・テンペスト連邦国と同盟関係を結び、友好を育んでくる。若かりし頃、偶然出会った白老に剣技を指南された過去がある。そのため同じ師匠を持つリムルを弟弟子と思っており、かわいがっている。しかし、そのかわいがりは徐々に悪化していき、距離感が甥っ子、息子へとどんどん縮まっている。最近は「美しきまものの姫」を見てリムルがヨウムと交際していると思い、怒り狂っている。

神楽坂 優樹 (かぐらざか ゆうき)

自由組合(ギルド)の総帥(グランド・マスター)を務める異世界人の男性。黒髪黒目の青年で、飄々とした性格をしている。自由学園は自由組合の下部組織で、S組生徒のことも気にかけている。幼い頃はシズエ・イザワに多大な世話を受けており、リムル=テンペストから事情を聞き、リムルが自由学園で教師ができるように便宜を図った。元日本人で漫画やアニメの類が大好き。そのため、リムルから漫画と引き換えに無理難題を吹っかけられたり、またスキあらばリムルに自分好みのコスプレをさせようとしたりと、かなり好き勝手に動いている。自由組合の組員募集チラシも神楽坂優樹の趣味が多大に反映されたものとなっている。

フューズ

自由組合のブルムンド王国支部長を務める高齢の男性。強面(こわもて)で、白髪交じりの髪にヒゲを生やしている。エレンたちと共にジュラ・テンペスト連邦国の調査に赴く。リムル=テンペストたちの街のことはかなり気に入っており、雪を言い訳に帰還を伸ばしているほど。また、シズエ・イザワには赤ん坊の頃に世話になったほど長い付き合い。シズエを英雄としてあこがれており、実はひそかにシズエの面と同じものを買っている。シズエの面影を色濃く持つリムルには思うところがあり、リムルにシズエと同じ呼び方をされた時には大きく動揺した。

ガルド・ミョルマイル

「裏町の帝王」「幸運な男」の異名を持つ商人の男性。かっぷくのいい体型で、笑顔が恐ろしく汚い。その笑顔を浮かべて商談をする姿はどこから見ても悪徳商人だが、売り手が儲かり、買い手が満足し、そして世の中をよりよく変えていくのをモットーにする良識人。また客が無知なのをいいことにぼったくりを行う同業者を嫌っており、現場を見たら義憤に駆られて助けに入るなど、正義感も強い。しかし、見た目がどうしても悪徳商人にしか見えないことから誤解されることが多い。フューズの紹介でジュラ・テンペスト連邦国を訪れ、商機を見出す。魔物という先入観にとらわれて商機を見失いかけたことと、人が魔物をだまそうとする現場を見たことで、心境に変化が訪れ、イングラシアでスカイドラゴンと遭遇した際には身銭を切ってまで襲われている人を助けている。またその際、護衛に雇っていたビッドが身を挺して自分をかばったことで彼を信頼し、戦いのあと落ち込んでいたビッドを励まし、絆を育む。

ビッド

冒険者の中年男性。丸縁のサングラスをかけている。冒険者としては中堅どころに入るが実力は微妙。そのため新人や地方の村人相手に大物ぶり、魔物の偽の死体をでっちあげて金や食料を巻き上げるという、詐欺師紛(まが)いの行為を行っていた。また、エレンたちのパーティにセクハラや盗みを行おうとして返り討ちに遭った過去があるため、エレンたちには頭が上がらない。エレンとリムル=テンペストたちに出会ったことで改心し、現在は一からまじめに働こうとしている。ガルド・ミョルマイルの護衛役を引き受け、心機一転やり直そうとするもスカイドラゴンと遭遇。絶望的な状況になってガルドを連れて逃げようとするも、男気を見せるガルドの姿に心動かされ、彼と共にスカイドラゴンに襲われた人々を助けて回る。若い頃は、ひたむきに英雄を目指していたが、いつしか歪んで小悪党になった自分に幻滅しており、今更やり直しても人に認めてもらえることはないと思っていた。しかし、スカイドラゴンとの戦いでやけっぱちになりつつも、身を挺してガバルたちをかばったため、ガバルに認められ、ただの小悪党から尊敬される大人へと変わっていく。

ジーギス

冒険者の中年男性。天然パーマが入った黒髪を長く伸ばし、無精ひげを生やしている。冒険者としてはベテランに入るが、足をケガしたため現在は現場を退き、自由組合で新人相手の試験官を務めている。冒険者登録にきたリムル=テンペストの試験官を務め、彼らとひと悶着を起こす。カバルとも知り合いで、彼に頭のことを言われたのを気にしている。頭を「もじゃもじゃ」と言われるのを嫌っており、実はひそかに気にしている。リムルから完全回復薬をもらって足のケガを治したが、その際もひそかに完全回復薬で天然パーマが治らないか試している。

教頭 (きょうとう)

イングラシア王国自由学園の教頭を務める男性。かっぷくのよい体型で、丸眼鏡をかけている。ユウキ・カグラザカの紹介できたリムル=テンペストを、S組担当の教師に任命する。S組の生徒を「悪鬼」と呼んで恐れているが、彼らの授業を受け持って何度も半殺しの目に遭ったり、S組生徒が起こした問題の責任を取らされて苦しい立場に立たされたりと、かなりの苦労人。また悪鬼と呼んでも見捨ててはおらず、彼らの教育に苦慮しており、その苦労っぷりを聞いたリムルは頭の下がる思いを抱いている。S組生徒が自ら進んで学校行事に参加してくれる姿を見た際には、その成長っぷりに思わず涙を流している。

暴風大妖渦 (かりゅぶでぃす)

伝説の災厄級魔物。巨大な一つ目のサメのような姿をしており、手下となる空泳巨大鮫(メガロドン)を引き連れている。すごく言いづらい名前であるため、リムル=テンペストは読み間違いばかりして、暴風大妖渦の名前を一度も正確に呼べていない。封印されたヴェルドラ=テンペストの漏れ出た魔力で生まれた存在であるため、イフリートからは「ヴェルドラの子息」とも呼ばれている。そのため当初は、その存在を全然気にしていなかったヴェルドラであったが、その消滅には複雑な思いを抱くこととなる。ジュラ・テンペスト連邦国の子供の日に、リムルは鯉のぼりを作ろうとするが、リムルが鯉のぼりを「空飛ぶ魚」と説明したため、空泳巨大鮫の飾りが街で流行ることとなる。

フォビオ

「黒豹牙」の異名を持つ色黒の男性。獣王国ユーラザニアの三獣士の一人で、強い者をスカウトするため、ジュラ・テンペスト連邦国にやって来たが、高慢な態度を取ったため、それを見かねたミリム・ナーヴァに半殺しにされる。その後、帰路に就く際にリムルがヤキイモを差し入れに持ってきたが、ミリムがつまみ食いをして自分の分を食べてしまう。この事を深く恨んでおり、暴風大妖渦になった際も、ミリムに「ヤキイモ」と恨み節をぶつけている。暴風大妖渦から助けられたあとは、自らの行動を顧みて改心し、かなりまじめな性格となっている。三獣士の中では唯一の男性だったが、暴風大妖渦から助けられたあとは、覇気がなくなり、女性になったようだとよくからかわれている。三獣士の中ではそれが半ば持ちネタと化しており、迷惑を掛けた詫び代わりにリボンを付けられたり、部下のグルーシスから去勢されたと誤解されたりと、何かと苦労を重ねている。

アルビス

「黄蛇角」の異名を持つ妖艶な雰囲気を漂わせた女性。獣王国ユーラザニアの三獣士の一人で、長く伸ばした黒い髪に、黄色のメッシュを入れている。ヘビの獣人で、ふだんは人間に近しい姿をしているが、時おり下半身を蛇の尾に姿を変えたりする。ドが付くほどの酒好きで、おいしい酒に目がない点を除けば、知的なクールビューティ。三獣士の実質的なまとめ役で、暴走しがちなスフィアをフォローしたりしている。低血圧で朝に弱く、朝は気付けに樽一杯の酒を飲むのが習慣。ジュラ・テンペスト連邦国のお酒を気に入り、お土産で町中のいい酒を持ち帰った。

スフィア

「白虎爪」の異名を持つ快活な雰囲気を漂わせた女性。獣王国ユーラザニアの三獣士の一人で、白い髪を長く伸ばし、猫の特徴を持つ獣人で、竹を割ったような性格をしている。好戦的で、腕試しが大好き。強い者を見ると戦いたくて我慢できなくなる。自分たちの主人であるカリオンに心酔している。紫苑とは似た者同士で、お互いを強者として認め合った仲。しかし尊敬する主が違うため、どちらの主が優れているかでよくケンカしている。フォビオとは幼なじみの関係で、彼をからかって遊んでいたが、暴風大妖渦の事件後はフォビオがまじめな性格となり、絡んでもいい反応がないことを残念に思っている。そのため三獣士の仕事を抜け出し、ジュラ・テンペスト連邦国に遊びにたびたび訪れている。お掃除スライムが最近のお気に入り。

クレイマン

魔王の一人で、銀色の髪をオールバックにした紳士然とした男性。リムル=テンペストの存在を気にしており、ミュウランを使ってジュラ・テンペスト連邦国の調査を行っている。手先が器用で自分でお菓子を自作して、お茶会を開いている。ただしプライド高いため、自分が作ったものよりおいしいお菓子があると不機嫌となる。ミリム・ナーヴァを使って悪だくみを行おうとしているが、ミリムが思い通りになかなか動かないため、さまざまな苦労を抱えている。

集団・組織

ざこっぱち妖精軍団 (ざこっぱちようせいぐんだん)

ラミリスの取り巻きの妖精たち。前髪を巻き毛にセットした妖精が代表格で、「ざこっぱち妖精軍団」を自称し、ラミリスの世話をかいがいしく焼いている。いつかラミリスが精霊女王としての力を完全に取り戻す日を心待ちにしており、その際に「ラミリス様は私たちが育てた!」と言うのが将来の夢。基本的にふわふわ飛ぶ有象無象扱いされ、ラミリスに無茶ぶりされてはひどい目に遭っている。精霊の棲家の中では戦闘能力が3倍になるが、有象無象の雑魚であるため、強くなっても大した力は発揮することはない。

場所

ジュラ・テンペスト連邦国 (じゅらてんぺすとれんぽうこく)

リムル=テンペストを国主として戴く、モンスターほか多彩な種族によって構成される国家。ゴブリン、オーガ、オーク、リザードマン、一部のドワーフなどが参加している。国民のほとんどが名持ちの魔物であるため、戦闘力は高い。

武装国家ドワルゴン (ぶそうこっかどわるごん)

ガゼル・ドワルゴを国王として戴くドワーフの国家。「ジュラ・テンペスト連邦国」が建国された際、独立国家として承認した最初の国で、攻守同盟や技術提携同盟を締結した。カイジン、ベスターらは「武装国家ドワルゴン」の出身である。

ジュラの大森林 (じゅらのだいしんりん)

転生して来たリムル=テンペストが出現した場所。樹精霊(ドライアド)のトレイニーが管理者をしており、暴風竜ヴェルドラ(ヴェルドラ=テンペスト)を封じる地であるため十大魔王の間でも不可侵の地とされていた。「ジュラ・テンペスト連邦国」の建国の地となる。

その他キーワード

お掃除スライム (おそうじすらいむ)

ジュラの大森林に住むスライム。夏になると大量発生し、森林を歩き回る。リムル=テンペストと見た目はそっくりだが、知性はないためしゃべったりはしない。食用にもなるらしく、それなりにおいしいとされているが、リムルが森の盟主として君臨して以降はスライム料理はタブー扱いされている。そのため、夏場にスライムを見かけても野に返すのが決まりとなっていたが、街のゴミをスライムが食べて掃除していたことが発見されてからは、「お掃除スライム」として街中でもその存在が重宝されるようになる。

クレジット

原作

伏瀬

キャラクター原案

みっつばー

関連

転生したらスライムだった件 (てんせいしたらすらいむだったけん)

伏瀬の同名小説のコミカライズ作品。異世界に強大な力を持ったスライムとして生まれ変わったリムル=テンペストが、多くの種族やモンスター達を引き従えて、自らの国家「ジュラ・テンペスト連邦国」を樹立、運営して... 関連ページ:転生したらスライムだった件

書誌情報

転スラ日記 転生したらスライムだった件 7巻 講談社〈シリウスKC〉

第1巻

(2018-09-28発行、 978-4065127445)

第2巻

(2019-03-29発行、 978-4065148570)

第3巻

(2019-11-08発行、 978-4065174647)

第4巻

(2020-07-09発行、 978-4065197257)

第5巻

(2021-03-31発行、 978-4065225592)

第6巻

(2022-07-07発行、 978-4065283141)

第7巻

(2024-01-09発行、 978-4065341193)

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