あやかしこ

あやかしこ

作者・ヒジキの初連載作品。妖(あやかし)たちが住む共同住宅「あやかし荘」を舞台に、管理人の宮塚真帆路と個性豊かな妖たちとの交流を描いた妖怪コメディ。KADOKAWA「コミックアライブ」2015年5月号から2017年8月号、同社「コミックキューン」2017年9月号から2020年10月号まで連載。

正式名称
あやかしこ
ふりがな
あやかしこ
作者
ジャンル
お化け・妖怪
 
日常
レーベル
MFコミックス アライブシリーズ(KADOKAWA)
巻数
全8巻完結
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女子高校生管理人と妖の共同生活

人並外れた霊力を持つ真帆路は、幼い頃からふつうの人間には見えない「妖」を視認することができ、そのため周囲から特異な目で見られる生活を送っていた。しかし、妖の存在を受け入れる祖母の優しさに触れるうちに、真帆路自身も妖たちと積極的に交流したいと願うようになる。そんな折、祖母が急逝し、彼女が管理していた妖のための共同住宅「あやかし荘」は取り壊しの危機に直面する。祖母の遺したあやかし荘を守るため、真帆路は高校に通いながら管理人を務めることになる。

あやかし荘のにぎやかな日常

真帆路が管理する「あやかし荘」では、座敷わらしのきぃ、化け狐の玖雨狐、雪女の雪芽、猫又のネネといった、さまざまな妖たちが共同生活を送っている。彼女たちはふつうの人間や動物には見えないため、孤独感を抱えていた。しかし、あやかし荘に入居することで安定した生活を手に入れ、温かい仲間たちにも恵まれる。そのため、真帆路や彼女の祖母に対して深い感謝の気持ちを抱いており、真帆路自身もまた、妖たちと共に生活できることに大きな幸せを感じている。

転校生と真帆路の不思議な絆

夏休み明けの初日、真帆路が通う高校に、ドイツ人のハーフである高梨エミが転校してくる。明るい性格で、日本人とは異なる魅力的な容姿を持つエミは、瞬く間にクラスの人気者になるが、なぜか真帆路に強い興味を抱いていた。エミは、自身がぼんやりと妖を見ることができる体質であること、そして真帆路が妖と会話しているのを目撃したことを告白し、自分も真帆路のように妖となかよくなりたいと打ち明ける。玖雨狐の能力によって真帆路の霊力を部分的に受け継いだエミは、すぐに妖たちと打ち解け、真帆路とはかけがえのない親友となる。

登場人物・キャラクター

宮塚 真帆路 (みやづか まほろ)

「あやかし荘」の管理人を務める女子高校生。年齢は16歳。内気ながらもつねに周囲を気遣う優しい性格で、あやかし荘に住む妖たちからは家族のように慕われている。実は、彼女は強大な霊力を秘めており、住人の一人である玖雨狐からは「歴史に名を残した陰陽師か神官の生まれ変わりではないか」と推測されるほどだ。生まれつき妖と会話できる能力を持つため、幼い頃はその特異な体質が原因で周囲に馴染めずにいた。しかし、高校に進学してからは自分の個性を抑える努力をした結果、逆にクールな印象を与え、クラスの人気者となった。さらに、同じクラスに転入してきたエミと親しくなり、学校生活に彩りを感じるようになる。

きぃ

「あやかし荘」に住む座敷わらしの女の子。幼児のような見た目で、身長は真帆路の膝ほどしかない。しかし、ほかの妖よりも霊的な能力が非常に高く、住人たちからは彼女が癇癪(かんしゃく)を起こすとあやかし荘を全壊させるほどの破壊力を持つと恐れられている。小柄な体型に似合わず、食いしん坊で特に洋風のデザートが大好物。天真爛漫で人懐っこい性格ながら、落ち着きがないために咎められることも少なくない。真帆路が買い物に出かける際には、彼女の肩に乗って同行するなど、周囲の人間や妖にくっつくのが大好き。

書誌情報

あやかしこ 全8巻 KADOKAWA〈MFコミックス アライブシリーズ〉

第1巻

(2015-12-22発行、978-4040678610)

第2巻

(2016-07-23発行、978-4040682570)

第3巻

(2017-03-23発行、978-4040691220)

第4巻

(2017-12-22発行、978-4040695235)

第5巻

(2018-10-23発行、978-4040652146)

第6巻

(2019-05-23発行、978-4040654348)

第7巻

(2020-01-23発行、978-4040643151)

第8巻

(2020-10-23発行、978-4040649658)

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