概要・あらすじ
女番長・桜枝ゆかりと番長・殿山大介が張り合う中学校・サルビア学園に、金髪の少年ロックが転校してきた。外国を嫌う番長・殿山とロックは初日から衝突。柔道三段の殿山に投げ飛ばされ、敗北を喫したロックだったが、校医の大和五十六やゆかりに柔道を習い、再び殿山と対決することになる。
登場人物・キャラクター
ロック
アメリカからサルビア学園に転校してきた金髪の少年。とても背が低い。大手貿易会社の社長子息だが、坊ちゃん扱いされるのを嫌う。父がアメリカ人、母が日本人のハーフ。母親の姓である梅里を名乗るが、父のブラウンを呼称することもある。美人を見ると片っ端からくどくキザでC調な性格だが、一本気で男らしく優しいため女性にモテる。
桜枝ゆかり (さくらえゆかり)
サルビア学園で女子を束ねる女番長。ショートカットでグラマーな女の子。運動神経が抜群でケンカにも滅法強い。小さいがファイト溢れるロックに好意を寄せる。姉御肌で男勝りな性格だが、ロックに対しては度々女の子らしく可愛い一面を見せる。
殿山 大介 (とのやま だいすけ)
サルビア学園で男子を束ねる番長。赤蛙、雨蛙とあだ名される2人の取り巻きといつも一緒で、桜枝ゆかりらからは殿様蛙と呼ばれることもある。柔道三段の猛者。外国人や舶来のものを嫌い、転校初日のロックと衝突するが、相模原で一対一の決闘のあとは友情を感じるようになる。弟や妹が大勢いる母子家庭の長男で、アルバイトをして家計を助ける。
浅丘 令子 (あさおか れいこ)
ロックや桜枝ゆかり、殿山大介らの担任教師。美人でグラマー。バレーボール部顧問。ロックの転校初日、いきなりキスの挨拶を受けて気絶する。偉ぶらず、生徒たちとフランクに付き合う人気教師。物語途中で結婚のため退職する。
大和 五十六 (やまと いそろく)
サルビア学園の校医を務める老人。武芸十八般の達人。殿山大介と決闘をするというロックに柔道を教える。
ロックの両親 (ろっくのりょうしん)
父親のジョージ・ブラウンは大手貿易会社の社長でサルビア学園に莫大な寄付をしている。若い頃は日本の柔道界で活躍しており、その姿に母・梅里は惚れたらしい。3日に一度は他愛のないケンカをする仲の良い夫婦。
ミヒル
サルビア学園に転校してきた黒人の美少女。小さい頃から差別を受けてきたことから、他人を信用しない一匹狼の不良少女になった。亡くなった父がロックの父ジョージ・ブラウンの下請けをしていた関係からロックの家に引き取られる。白人を毛嫌いする暴れん坊だが、ロックや桜枝ゆかりらとの交流を重ねるうちに打ち解け、クラスの仲間になる。
エミリー
ロックの幼馴染のアメリカの美少女。金髪碧眼のグラマー。ロックの母の影響で、江戸っ子口調の日本語を話す。特別留学生としてサルビア学園に入学し、桜枝ゆかりやミヒルらとロックを争う。
清水 哲也 (しみず てつや)
ロックのクラスメイトで野球部員。母と二人暮らし。プロ野球選手になって母に楽をさせたいと願う孝行者。笹樹麻里湖のいとこ。麻里湖をチンピラから守るためにけがを負い、廃部を賭けた野球試合に出られなくなる。
笹樹 麻里湖 (ささき まりこ)
サルビア学園の生徒で純情可憐な長髪の美少女。清水哲也のいとこ。掲示板の公開ラブレターでロックから猛烈にアタックされる。麻里湖もロックを密かに慕っていたが、ふとしたきっかけで殿山大介の家庭に出入りするようになり、次第に家族思いの殿山に惹かれる。
大和 権エ門 (やまと ごんえもん)
サルビア学園・大和五十六校医の孫。ロックより背が低く、頭は禿げている。気が弱く、恥ずかしいことや怖いことがあると頭がひび割れるという特異体質。大和校医からロックに預けられ、以来子分のようにロックと行動を共にする。
レイモンド咲花 (れいもんどさきはな)
退職した浅丘令子先生の代わりにロックたちのクラス担任になった、世紀のプレイボーイの異名を持つモテモテ教師。フランス出身。一時は学園中の女生徒を夢中にさせるが、実は既婚者で極度の恐妻家だったため総スカンを食らう。
ジュスティーヌ・ビダル
フランスからレイモンド先生を追いかけて日本にやってきた13歳の美少女。フランス時代にレイモンドと恋仲にあったが、冷たくあしらわれる。傷心のまま帰国するところをロックに引き留められ、サルビア学園に転入する。
木村みのる (きむらみのる)
ミヒルと同じ「根っこ孤児院」出身の幼馴染。ボクサーになる夢を持っていたが、さまざまな壁にぶつかりグレて不良になった。ミヒルと久しぶりに再会し、恋人同士になる。
美鈴 小百合 (みすず さゆり)
退職したレイモンド先生の代わりにロックたちのクラス担任になった女教師。ものすごい醜女で太っており、東北弁のような訛りがある。ロックに惚れて、力づくでものにしようとする。
ロバート
ロックやエミリーがアメリカにいた頃の友達。ロックと同じくスケベなプレイボーイだったが、剣道に目覚め、すっかり硬派になって日本に剣術修行にやってきた。大和五十六校医の紹介で、ロックとともに京都の鬼丸寺で修行することになる。
源 よしつね (みなもと よしつね)
京都の源氏学園剣道部主将。鬼丸おしょうに指導を受けている。緑内障を患っており、ロックを自分の代わりに剣道大会に出場させようと、正体を隠して毎夜ロックを特訓する。
鬼丸 おしょう
大和五十六校医の友人で剣道の達人。源氏学園剣道部を指導している。大和校医の頼みでロックとロバートに武士道精神を叩きこむため修行させる。
琴路 (ことじ)
鬼丸おしょうの孫娘で和風な美人。舞妓でもあり、京都弁を話す。幼少の頃より鬼丸おしょうに鍛えられ、剣術にも優れる。源よしつねの恋人。
エレーヌ
ジュスティーヌの妹。両親と一緒にジュスティーヌを訪ねて日本にやってくる。ロックに一目ぼれしてしまい、日本に残ることに。ロックもたじたじの猛烈なおてんば娘。