概要・あらすじ
代々市長の家系に生まれた風間維は、成績優秀でスポーツ万能、品行方正な優等生として知られる女子高生。しかし、維は密かに同級生の亀頭士朗をライバル視していた。代々ヤクザの家系に生まれた士朗は、周囲の人から恐れられることもあったが、維をも上回る優秀さと品行方正さを持つ天才児であり、学校の成績はいつも首席だった。士朗に負けまいと人一倍努力をしている維だったが、それを人には知られないように隠している。
しかし、いつも士朗の後塵を拝していることを歯がゆく思っているのだった。そんな維に、いつも馴れ馴れしく接していた士朗は、ある日「次のテストで勝ったら付き合って」と持ちかける。自分を動揺させる作戦だと思い込んだ維は、その勝負を受けるが、テストではまたしても敗れてしまう。
士朗に振り回されっぱなしの維は、なんとか次のテストでは勝とうとするが、無理がたたってテスト中に倒れてしまう。士朗に背負われて保健室に向かう途中、維はつい自分の本心をさらけだしてしまう。そんな維に対し、士朗も自分の本音を語り、「次は本気でオトしに行く」と宣言するのだった。
登場人物・キャラクター
風間 維 (かざま いく)
高校1年生の女子。長めの髪をポニーテールにしている。品行方正かつ成績優秀で、スポーツ万能だが、恋愛には疎いところがある。代々市長の家系に生まれ、周囲からは「市長の娘」と見られ、ちやほやされて育つ。そんな肩書に負けないよう、立派な人間になることを目標に、幼いころから人一倍努力を重ねているが、それを表には出さないようにしている。 努力している素振りも見せず、常に自分を上回る成績を出している同級生の亀頭士朗を密かにライバル視しており、いつか首席の座を奪ってやろうと考えている。
亀頭 士朗 (きとう しろう)
高校1年生の男子。メガネをかけている。とくに努力する様子もなく、学業優秀でスポーツも万能、テストの成績は常に首席という天才児。代々ヤクザの家系に生まれ、ときには人から恐れられることもある。実家は現在、建築業を営んでおり、地元での人気は高い。いつも穏やかで品行方正だが、自分のことを家柄で判断しない風間維に対して強い好意を抱いており、彼女を独占したいという本性を隠して生活している。
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