概要・あらすじ
出海あすかは、母親がお金持ちと再婚したことによって、公立高校から超名門校の私立雲上学園に通うことになった。転校初日、あすかは不思議な光景を目にする。光暈寺麻呂という男子生徒が、リムジンで学校に乗り付けたとたん、その場にいた生徒たちが整列。お辞儀をして彼を迎え入れたのだ。しかも、光暈寺の股間はなぜか光っていた。クラスメートによると、光暈寺はいとやんごとなき(非常に高貴な)家柄の生まれで、全校生徒から「光の貴公子」様と呼ばれているという。「彼を見かけたらお辞儀をするように」と言われたあすかは、考えることをやめ、笑顔で承知した。彼女の望みは、平穏無事に学園生活を送ることだけであり、周りに歩調を合わせることは大切なことだった。放課後、雨が降りしきる中、あすかは光暈寺の帰宅に出くわした。あすかは、みんなと同じように行列に加わり、笑顔でお辞儀をしながら光暈寺を見ていた。すると、彼の股間が女子生徒の前でだけ光ることに気がついた。光暈寺は、転校生のあすかに気づき、彼女の名前を聞いた。その後光暈寺は、「興奮すると股間が光る」という自分の体質について、あすかに説明した。すると、あすかは反射的に「きもっ」と言葉を漏らしてしまう。あすかの言葉に、周りが凍りついた次の瞬間、光暈寺の股間はいっそう輝きを増し、あたりはまばゆい光りに包まれた。そしていつの間にか雨が上がり、空には虹がかかっていた。どうやら光暈寺はM気質であり、蔑まれたことによって大興奮したらしい。光暈寺は雨が上がったことを喜び、その場を立ち去った。翌日、あすかは、学園の5階に来るようにと呼び出しを受ける。そこには、学園の頂点に君臨する「四つ星」と呼ばれる四人がいるという。特殊能力を持った高貴な四人との出会いにより、「平穏に暮らしたい」というあすかの願いは打ち砕かれていくのだった。
登場人物・キャラクター
出海 あすか (いずみ あすか)
高校1年生の女子。庶民の生まれだが、母親がお金持ちと再婚したことにより、超名門校の私立雲上学園に通うことになる。平穏無事に学園生活を送ることが望みだが、股間が光り輝く光暈寺麻呂との出会いにより、波乱の生活を送ることになる。成績は優秀で、1学期の中間テストでは、全教科100点を取る。やむを得ない事情で、学園の頂点に君臨する「五つ星」の一人になる。
光暈寺 麻呂 (こううんじ まろ)
超名門校の私立雲上学園の男子学生。高校1年生。校章がデザインされた大きなボタンの学生服と黒縁メガネが特徴。非常に高貴な家柄の生まれで、全校生徒から尊敬されている。学園の頂点に君臨する「五つ星」の一人。二つ名は「光の貴公子」。興奮すると、股間が光るという特異体質の持ち主。股間の輝きが限界を超えると、その後遺症で股間が闇に包まれブラックホールになる。勉強熱心だが、成績は全教科平均点。出海あすかとの出会いで、自分のM体質に気がつく。
プリンセス・ローズ
超名門校の私立雲上学園に通う1年生の女子。出海あすかのクラスメートで、心優しき乙女。筋肉隆々のボディと外国人のような彫りの深い顔、金髪ロングヘアーが特徴。光暈寺麻呂に好意を寄せている。学園の頂点に君臨する「五つ星」の一人。二つ名は「薔薇の姫」。妖精と心を通わせ、妖精を通じて色々な情報を得ることができる。
漆間 泰斗 (うるしま たいと)
10歳の男の子。超名門校の私立雲上学園の頂点に君臨する「五つ星」の一人。二つ名は「不眠の御子(ねむらずのみこ)」。テレパシー、予知能力、瞬間移動などあらゆる超能力を身に付けている。校章がデザインされた大きなボタンがついた帽子を被っている。政府の要人からは「閣下」と呼ばれており、世界平和のために不眠不休で世界各国を飛び回っている。
御井 真清 (みい まさや)
超名門校の私立雲上学園に通う男子学生。学園の頂点に君臨する「五つ星」の一人。二つ名は「ご尊顔を拝してはいけないあのお方」。超イケメンで、彼の顔を見て恋に落ちたものはゴリラになってしまう。