私立極道高校

私立極道高校

極道社会とその伝統を守ることを目的に創設された私立極道高校で、極道を目指して集まった男たちが、先輩や教師によるシゴキや非常識な行事をこなし、刃物を振り回す死闘を繰り広げる。雑誌連載が事情により打ち切られたため、設定と登場人物が次回作『激!!極虎一家』に受け継がれた。

正式名称
私立極道高校
ふりがな
しりつきわめみちこうこう
作者
ジャンル
アクション
 
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

極道社会の伝統を国家権力や世論から守るため、全国各地の親分衆が創設した極道養成機関・私立極道高校。そこへ極道に憧れ入学した男は、ケンカに強いが人情の分かる優しい男。入学初日に生徒会とやりあったは、畳六畳ほどもある巨大な学ランと、それを着る生徒会長の存在を知る。は強い奴と戦いたいという気持ちから、生徒会長が刑務所から戻る時を待ち、挑戦の準備を進めていくのだった。

登場人物・キャラクター

(まさ)

一年菊組の学級委員を務める優秀な極道候補で、極道高校の内外では学帽政の異名で呼ばれている。平凡なサラリーマンの子だったが、幼少期の事件がきっかけで小市民的な生き方を捨て、暴力の世界に惹かれるようになった。しかし自分のような者を増やす事を良しとせず、カタギへの暴行は避けている。 趣味は編物で、可愛いデザインの帽子やパンツ等をよく級友にプレゼントする。

長岡 鉄雄 (ながおか てつお)

学帽政のクラスメートで、鉄腕アトムのような髪型が特徴。極道は好きだがケンカに弱く、日頃は絵の具で描いた偽の刺青でハッタリをきかせている。父の欽蔵は秋田県の田舎で家畜を子分とする、自称極道。母は入学式までついてきた、上品だが過保護な女性である。

日の丸 頑平 (ひのまる がんぺい)

学帽政のクラスメートで、保健委員を務める。日の丸模様の鉢巻がトレードマーク。父の段平について、太平洋戦争直後の日本でアメリカ兵に歯向かった男と聞いて育っており、その生き様を誇りに思っている。

生徒会長 (せいとかいちょう)

極道高校の第三十九代生徒会長で、姓は「国士」と思われるがフルネームは不明。入学して以来、刑務所入りを繰り返し、十年以上在学している。3m以上ある巨体で、胸の筋肉は拳銃の弾を食い止め、牛一頭を常食とする。刑務所を出た際、極道高校の歓迎式を受けるが、その場で学帽政、加藤梅造と戦いを挑まれた。 圧倒的な力で学帽政たちを何度も追い詰めるが、度重なる攻撃を受けて敗れ、泣きわめきながら刑務所へ逃げ帰った。

加藤 梅造 (かとう うめぞう)

学帽政と同じ一年菊組の生徒だが、かつて生徒会長に敗れて重傷を負い、三年かけて復学してきた。三年前の戦いで左手、左足が義肢、左目が義眼になっていた。後に右手右足も失う。復学早々に学帽政とケンカをし、ほぼ互角にやり合っている。後、生徒会長打倒のため協力を誓い合った。 帽子とカツラで隠しているが実は禿頭で、そのことを絶対の秘密としている。

尾崎 とおる (おざき とおる)

普通の学校に通う軟弱な優等生だったが、自分をいじめた不良が学帽政らに打ちのめされる光景を見て、極道高校入りを志す。当初は学帽政を真似たスタイルだったが、当の政から毛糸で編んだ帽子を贈られ、以後トレードマークとする。

とおるの母 (とおるのはは)

尾崎とおるの母であり、極道高校に入った息子を連れ戻すため自ら「尾崎ママ造」なる極道に変装して乗り込んだ。体育祭で危険に身を晒す息子に驚くが、息子を救おうと奮闘するうち、本物の極道さえ圧倒する迫力と貫禄を示すようになる。

国士 玉三郎 (こくし たまさぶろう)

極道高校の第二十七代目生徒会長を務めた卒業生で、現生徒会長の兄。弟をいじめる、または侮辱する者は許さず、九州の大親分一家も電話ひとつで壊滅させる権力を持つ。学帽政を憎んでいたが対立するうち彼を高く評価し、味方に引き込もうとした。常に鼻マスクを着けているが、中には精神安定剤が仕込まれており、外すと己の凶暴性を制御できなくなる。

ダボ鉄 (だぼてつ)

極道高校の教師たちの代表格で、モヒカン頭と右目の眼帯が特徴。一年菊組の生徒たちに、しばしば理不尽な指導を行う。奇妙な準備運動から繰り出す拳にはそこそこ威力があり、得意の不意打ちで学帽政を倒したこともある。

緋牡丹 銀子 (ひぼたん ぎんこ)

極道高校「ひまわり寮」の寮長を務める老婆だが、歳の割に色欲が盛んで、寮に下着泥棒をおびき寄せ、捕えては毒牙にかけている。寮生たちの入浴を覗く趣味もあり、特に学帽政を気に入っている。

賽目 小鉄 (さいのめ こてつ)

極道高校の体育祭実行委員長を務めた男で、鹿児島弁のような方言で話す。刑務所から送られた生徒会長の手紙を学帽政に届け、国士玉三郎による報復を警告した。任務には忠実だったが小細工が玉三郎の不興を買い、実行委員長の任を解かれて極道高校を去る。

大和 武士 (やまと たけし)

極道高校の三年生で、日本国防研究同好会会長。国士玉三郎に度胸を買われ、賽目小鉄にかわる体育祭実行委員長に任命された。分数の掛け算や割り算ができる天才として、学帽政以外の極道高校生たちに恐れられる。

アンドレ・ベレンチーノJr. (あんどれべれんちーのじゅにあ)

アメリカ最大のマフィアであるベレンチーノ一家の御曹司で、極道高校に一日入学した。マフィアの力を笠に着てはいるが、日本の仁侠映画に強い影響を受けているようで、極道には敬意を示している。自分に本気で相手をしてくれた学帽政を気に入り、義兄弟の契りを結んで帰国した。

集団・組織

私立極道高校 (しりつきわめみちこうこう)

『私立極道高校』の主な舞台となる学校。国家権力や世論の波に押されつつある極道社会の伝統を守るため、全国各地の極道の親分衆が力を合わせて創設した、国内唯一の極道養成機関。五十余年の歴史がある。授業では生徒に様々な悪事を教えている。ただし、現在は校長以下、教師一同がかなり弱腰であり、近年は生徒が減って経営が悪化するのを恐れ、危険な伝統行事を安全なものに切り替える傾向がある。

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