おくりびと

おくりびと

元チェロ演奏者の小林大悟が、故郷である山形県へ帰り、ふと見た求人広告で納棺師の会社に勤めることになる。納棺師とは、遺体に死に化粧や防腐処理を施し、棺に納めるまでの仕事だった。身近な人間の死、30年前に生き別れた父親の遺体との再会を通じて、人間の死を描いたヒューマンドラマコミック。映画公開前にコミカライズされ発表された。

正式名称
おくりびと
ふりがな
おくりびと
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
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概要・あらすじ

元チェロ演奏者の小林大悟が、故郷である山形県へ帰り、ふと見た求人広告で納棺師の会社に勤めることになる。納棺師とは、遺体に死に化粧や防腐処理を施し、棺に納めるまの仕事だった。慣れない納棺の仕事、扱う遺体も腐敗した孤独死、首つり自殺、交通事故死、などさまざまだった。また、妻の美香とも、納棺師の仕事のことですれ違いが出てきたが、通っていた銭湯・鶴乃湯のおばあちゃんが死に、妻の前で納棺することで、仕事を理解してもらうのだった。

その後、30年前に出ていった父親が遺体で発見されたとの知らせが入った。

登場人物・キャラクター

小林 大悟 (こばやし だいご)

プロのチェロ演奏者だったが、所属していた楽団が解散し、妻の美香とともに山形県へ帰郷。実家は以前、喫茶店を営んでいた。ふと見た求人広告で、納棺師という仕事につく。初めて見る納棺師の仕事に驚くものの、徐々に慣れていき、充実した仕事を行えるようになる。妻の美香からは理解を得られなかったが、一緒に通っていた銭湯・鶴乃湯のおばあちゃんが亡くなり、その納棺を見せ、「必要なひとがいる」仕事であることを理解してもらうのだった。 30年前に失踪した父親の遺体が発見されたという知らせを受けるが、会うことをためらう。しかし、周囲の押しもあって、会いに行き納棺の儀を執り行うのだった。

小林 美香 (こばやし みか)

小林 大悟の妻。大悟のついた納棺師という仕事に嫌悪感を抱く。しかし、鶴乃湯のおばあちゃんが亡くなり、納棺の儀を見ると、理解を深めていく。

NKエージェント社長 (えぬけーえーじぇんとしゃちょう)

小林大悟が納棺師として勤めるNKエージェントの社長。庄内弁で話す。納棺師の腕も一流で、小林大悟のことを気にかけている。

上村 百合子 (うえむら ゆりこ)

小林大悟が納棺師として勤めるNKエージェントの事務員。出身地の帯広に、息子と夫を残したまま出てきて、ひとりで生活している。

鶴乃湯のおばあちゃん (つるのゆのおばあちゃん)

銭湯・鶴乃湯をひとりできりもりしている。息子は、銭湯をつぶしてマンションにしようと言うが、反対している。小林大悟と美香は一緒に鶴乃湯に通っていた。納棺師の仕事を認めず出ていった美香は必ず大悟の元へ戻ると励ましていく。その後、薪を運ぶ最中に倒れ、そのまま亡くなった。

大悟の父 (だいごのちち)

30年前、経営していた喫茶店のウエイトレスとともに失踪。その後、身寄りもなく単身アパートで亡くなった。川で拾ってきた石を石文として集めていた。石には、拾った日付などが書いてある。また、その石を小林大悟の母は取っておいた。

留男 (とめお)

小林大悟がNKエージェントで初めて納棺の儀を見た故人。長い髪で綺麗な顔立ちであったため、女性かと思われたが、清めた際に男性であることに気付く。お化粧は男性用にするか女性用にするか遺族に確かめ、女性用の化粧を施した。

その他キーワード

石文 (いしぶみ)

そのときの気持ちを石に託して、相手に送ること。何千回、何万回と転がって、丸くなった石に気持ちを託す。大悟の父がそうした石文を妻に贈っていた。

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