概要・あらすじ
同じマンションに住む長谷川星壱と藤花こゆりは、小さな頃から仲良しで、よく一緒に遊んでいた。カッコよくて人気者だった星壱と仲が良かったことで、女子から嫉妬されたこゆりは、嫌がらせを受けてしまう。小学6年生の時、こゆりは事情も言わずに「もう話しかけないで」と星壱を突き放してしまう。謝るきっかけもないまま、中学は別々になり、こゆりは星壱を傷つけてしまったことをずっと後悔していた。高校1年生になったこゆりは、同じクラスに星壱の名前を見つけて驚く。星壱はクラスメイトの前で「すごいかわいくなってるから、人違いだったらどうしようかと思った」とこゆりに声をかけた。一緒に下校した二人は、最初気まずかったものの、以前のようにノラ猫を追いかけたりして、幼い頃に戻ったようだった。その日の夕方、こゆりは当時嫌がらせをしてきた女の子、小泉とコンビニで偶然会う。彼女はこゆりに謝り、星壱にも「こゆりに嫌がらせし、二人の仲を壊してしまった」と謝ったのだと言う。コンビニ帰り、公園のベンチに座っていると「なんかあるといつもここにいたよな」と星壱が声をかけてきた。こゆりは「ずっと謝りたくて。私が一番大事だったのは星壱ちゃんだったのに」と泣きながら謝り、星壱も「俺も意地悪したからおあいこ」と言い、二人は仲直りをするのだった。そして「関係がはっきりしていないから疎まれるんじゃないかな。いっそのこと、付き合っちゃう?」と星壱は軽い口調で言ってみるが、こゆりはそんなことを全く考えていない顔をしていた。星壱は小さい頃からこゆりが好きだったが、こゆりはまだ恋というものをよく分かっていなかった。星壱は自分の思いをきちんとこゆりに伝えた上で、無理強いはせずに一緒にいることを選ぶ。幼なじみだった二人の関係に少しずつ、変化が生まれ始める。
登場人物・キャラクター
藤花 こゆり (とうか こゆり)
高校1年生の女の子。平和主義で争いごとを嫌う穏やかな性格。幼なじみの長谷川星壱と仲良しだったことで、小学生の時に嫉妬され、女子から嫌がらせを受けてしまう。中学時代は女子が怖くて、男子を避けていたため、周りから男の子が苦手だと思われていた。髪型はアゴまでの長さのボブカット。柔らかい雰囲気で、女子の友達は多い。
長谷川 星壱 (はせがわ せい)
高校1年生の男の子。藤花こゆりと同じマンションに住んでいて、小さな頃からの幼なじみ。活発でカッコ良く、頭も良くて友達も多いため、常にモテていた。中学は名門私立朋星学園に通っていたが、友人から陰口をたたかれていたことを知り、朋星学園での人間関係を断ち切る。エスカレーター式の朋星学園には進学せず、こゆりと同じ公立高校に入学する。小さい頃からこゆりのことが好きで、忘れられない存在だった。中学時代の出来事で少し人間不信になっていて、クラスメイトと深く関わろうとせず、壁を作ってしまう。
書誌情報
おさななじみに恋したら 6巻 小学館〈フラワーコミックス〉
第1巻
(2022-02-25発行、 978-4098714773)
第2巻
(2022-07-26発行、 978-4098717002)
第3巻
(2022-11-25発行、 978-4098717835)
第4巻
(2023-04-26発行、 978-4098720958)
第5巻
(2023-08-25発行、 978-4098722341)
第6巻
(2024-01-26発行、 978-4098724871)