概要・あらすじ
ある日、都内のエリート小学校に世界屈指の金持ち御坊家の御曹司御坊茶魔が転入してくる。案内人をつけなければ遭難するほど広い屋敷で徹底的に甘やかされて育った茶魔は、壮大な金の使い方、そして常識外れの下品な言動で校内を騒がせていく。
そんな中、同級生の柿野修平は茶魔から金銭抜きの真の友人・友だちんことして懐かれてしまい、御坊家の超上流階級ならではの日常生活を身近に目撃していくことになる。
登場人物・キャラクター
御坊 茶魔 (おぼう ちゃま)
田園調布学園初等部5年生。世界的大富豪・御坊家の御曹司で第999代当主候補。会話中に下ネタ混じりのダジャレを連発する。極度の甘えん坊、わがまま、品性下劣だが純真。小遣いは月1500万円。 耳、鼻、へそなど身体各所に黄金や真珠などを埋め込んでおり、誘拐時に身代金として取り出す。じっくり生きろという父の教えに従い、移動時には亀に乗る。
柿野 修平 (かきの しゅうへい)
田園調布学園初等部5年生。茶魔の同級生で、生まれて初めて金銭を必要とせず友達になってくれた友だちんこ。エリート小学校の生徒としては比較的一般家庭に近い育ちで、将来の目標は父と同じサラリーマン。 金銭感覚が非常識な茶魔の言動にいつも驚かされている。気の優しい性分とスマートな優等生ぶりで女子からの人気は高い。
田園調布学園 (でんえんちょうふがくえん)
茶魔たちが在籍する小学校。裕福な家庭の子息たちが多く通う。子供たちを身分にふさわしいエリートに養成するべく、体罰まじりの激しい叱責でしつけるスパルタ教育方針。その厳しさゆえに田園恐怖学園という異名がある。
袋小路 金満 (ふくろこうじ かねみつ)
田園調布学園初等部5年生。一代の成り上がりで金持ちになった袋小路家の御曹司。由緒ある御坊家の茶魔に強い対立意識を抱いており、何かと金遣いを自慢しようとしては茶魔の暮らしぶりのケタ違いなスケールにやりこめられてしまう。
貧保 耐三 (びんぼ たいぞう)
田園調布学園初等部5年生。上流家庭に生まれるも、父親が事業に失敗して没落、父母を亡くして5人の幼い弟妹と共にボロ小屋で極貧生活を送っている。おぼっちゃまくんの対極に位置する貧ぼっちゃま。 プライドだけは固持しており、身体の前半分だけ立派なスーツで背面は素っ裸という格好をしている。
御坊 亀光 (おぼう かめみつ)
長い歴史を誇り世界的な影響力をもつ大富豪・御坊家の第998代当主。若くして妻を亡くしており、ひとり息子の茶魔を溺愛している。茶魔の評価では容赦なく厳しい人物ということだが、茶魔に一日5時間の勉強を言いつけようとして最終的に5分でよしとするなど、常識人の柿野からみると極端な甘やかし屋。
御嬢 沙麻代 (おじょう さまよ)
大手の商事会社の令嬢。田園調布学園初等部5年生。アメリカで5年間の留学を経てきた帰国子女。茶魔に100人いる許婚の中では特に有力な候補の1人。性格は強気で自立心が旺盛。当初は茶魔よりも柿野に惹かれていたが、少しずつ茶魔を意識するそぶりも出てくる。
お助け軍団 (おたすけぐんだん)
『おぼっちゃまくん』に登場する集団。御坊家に雇われている各界のプロフェッショナル。主に茶魔が日常の中で困りそうになった際さりげなく助けるサポート役を果たす。連絡員や監察員の他、迷子になった時に偶然とおりがかって道を教えるプロ、恐いことが起こった時に先回りして恐がって恐怖を薄めるプロ、暴力や痛みを身代わりで受けるプロなど人材用途は多岐にわたる。 給料は1人あたり月に100万円。
その他キーワード
友だちんこ (ともだちんこ)
『おぼっちゃまくん』に登場する概念。およびそれをあらわすフレーズとポーズ。茶魔が会話のなかで突然くりだす独自の用語のうち、特に使う機会が多い言葉の1つ。一般的にいう友達のことだが、厳密には茶魔が金の力を頼りにせず得られた本当の友達というニュアンス。 心を許した相手の手をとり、自分の股間にタッチさせながら「友だちんこ」と宣言する。