おらぁグズラだど(1967年版)

おらぁグズラだど(1967年版)

ビックラ島の大噴火により、飛び出した巨大な卵から生まれた怪獣グズラは、人間の少年ヌケ田凡太と仲良くなり、ヌケ田家に居候する。怪獣グズラが人間の一家と過ごしながら、人間社会で大騒動を巻き起こすタツノコプロ初のギャグアニメ作品。『週刊少年サンデー』に掲載された笹川ひろしによる『オンボロ怪獣クズラ』を原案としている。1回2話ずつの放送で、全104話が制作された。20年後の1987年から1988年の約1年間、音声は旧版から使用し、映像をカラー化したリメイク版が放映された。キャストに合わせた他作品のキャラに変えるなど、タツノコ作品ならではのリメイクとなっている。

正式名称
おらぁグズラだど(1967年版)
ふりがな
おらぁぐずらだど
原作者
制作
タツノコプロ
放送期間
1967年10月7日 〜 1968年9月25日
放送局
フジテレビ
話数
26話
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

太平洋の真ん中にあるビックラ島の大噴火により、飛び出した巨大卵は海賊船に落下した。固い殻はなかなか割れず、大釜で茹でられ遂に卵の中から怪獣グズラが誕生。海賊船を食べ尽くし、樽に乗ったグズラは日本に漂着し、ひょんなことでヌケ田家の庭先に現れる。

ヌケ田家の長男凡太と妹のスズ子と仲良しになり、ヌケ田家の居候となったグズラだが、鉄ならなんでも食べてしまうため、お腹が空いたと線路を食べてしまったり、注射の痛みに大暴れしたりと、次々に騒動を巻き起こすのだった。

登場人物・キャラクター

グズラ

ビックラ島の大噴火により飛ばされた、巨大な卵から産まれた怪獣。体長2m22cm、体重3t.333g。鉄が主食。ヌケ田家の居候。のんびりとした性格だが、正義感が強い。弱点は注射。気を失った状態でヌケ田家に現れた際に、心配し凡太たちが医者を呼び注射をされ、その痛みに天井や壁を突き破った。 それ以来注射器を見るだけで逃げ惑う。鉄が主食のため、お腹が減ると手当たり次第に食べるが、人は食べず、吹き出す炎も人は焼かない。

ヌケ田 凡太 (ぬけた ぼんた)

眼鏡を掛けた育ちのいいお坊ちゃまタイプ。ヌケ田家の息子。突然現れた怪獣グズラの世話を焼くうちに、友達になり、家に置いて欲しいと父親に頼む。グズラが巻き起こす騒動のたびに、手を焼きながらも、時には助け、時には助けられ、友情を育む。

ヌケ田 スズ子 (ぬけた すずこ)

口の達者な凡太の妹。いつも凡太と一緒に行動している。グズラが巻き起こす騒動に巻き込まれても、いつも明るく笑顔を絶やさない。

パパ

凡太の父親。庭付きの一戸建てで、素敵なママと可愛い二人の子供と暮らす銀行員。凡太とスズ子が連れてきた怪獣グズラに、驚き慌てて警察を呼ぶが、戦車に囲まれ傷だらけになった姿にほだされ、居候を許可する。 勤務先の銀行の金庫破りにグズラが絡んでいた際には、首になりかけるが、グズラがギャング団逮捕に貢献したことで許される。

ママ

凡太の母親。素敵なパパとは仲良しで、子供たちのためにお弁当を作ったり、ごくごく普通の専業主婦。凡太とスズ子が連れてきた怪獣グズラに驚きながら、受け容れてくれる。グズラがフライパンや鍋を次々食べてしまうため、時々ハラハラと泣き崩れ、その度にグズラはしょんぼりと反省する。

チャララ

飛ばされた卵のグズラを追って、ビックラ島からはるばる日本へやってきた、小さな女の子の怪獣。小さいがグズラよりしっかりした性格で、いつもグズラとケンカになる。

団長 (だんちょう)

アニマルショーの団長。動物たちが怪我や病気でショーができなくなったところにグズラが現れ、ショーに出そうと、あの手この手を考える。カンガルーの着ぐるみでボクシング、熊の着ぐるみで一輪車に乗らせるが、どれもグズラは失敗。 しかし、その失敗を子供たちは大喜びで楽しんだ。

お医者さん (おいしゃさん)

ヌケ田家に現れたグズラが、反応しないことを心配した凡太とスズ子に頼まれ往診に来る。聴診器からは巨大な心音が聞こえ、体温計では計測不能のの高温。普通じゃないけど死んではいない、と、大きな注射器を持ち出し、尻尾にちくり。 少し間を置いて痛みを感じたグズラは、天井を突き破り襖を破って飛び跳ねる。その傷みから、以後は注射はグズラの弱点となる。

お巡りさん (おまわりさん)

グズラを捕獲に来た警察官。ヌケ田家に現れたグズラと友達になった凡太たちだが、パパは警察を呼んでしまう。大きな檻を持ってやってきた警察官だったが、グズラは檻を食べて脱出。続いて口枷を填めて頑丈な木箱に詰められるが、火を噴いて焼き尽くして脱出し、役立たずだった。

赤ちゃんのママ (あかちゃんのまま)

赤ちゃんを連れたママ。どういうわけか車の走る道路の真ん中に、赤ちゃんが取り残され、赤ちゃんのママは助けを求めて叫ぶ。パパの通報で警察に追われていたグズラが赤ちゃんと遭遇。赤ちゃんを抱き上げまま車を押しのけ赤ちゃんのママのところへ連れて行く。 感謝した赤ちゃんのママは、自衛隊に囲まれたグズラを助けるよう懇願してくれる。

特撮演出家 (とくさつえんしゅつか)

テレビ局でヒーローアクション番組を作っている演出家。悪役の怪獣が準備できず、イライラしているところへ、テレビを観て怪獣と友達になりたいというグズラを連れて凡太とスズ子が登場。グズラを怪獣役者と思い込む。 本物と知ると、本格的な映像を撮影するため、手を替え品を替え奮闘。グズラの弱点が注射と知ると、注射器を持って追いかけ回す。

場所

ビックラ島 (びっくらじま)

『おらぁグズラだど(1967年版)』で、主人公のグズラの故郷の島。太平洋の真ん中にあり、恐竜たちが眠っている。ビックラ島にある火山が大噴火し、巨大なタナゴが飛び出した。その卵から誕生したのがグズラである。

その他キーワード

海賊船 (かいぞくせん)

『おらぁグズラだど(1967年版)』に搭乗する海賊船。ビックラ島の噴火で飛ばされた巨大な卵が落下。船の甲板を突き破り下層の調理場へ。固い殻を割るため、ハンマーや石頭で叩いたり、巨大な石を落としたり、卵をぶつけてみたりと四苦八苦。 最終手段で大釜で茹でると、卵にひびが入り怪獣グズラが誕生。鉄を食べるグズラと止めようとするが、重火器そのものも食べてしまい、最後には海賊船そのものが食べ尽くされる。

クレジット

原作

総監督

脚本

鳥海尽三 , , 陣野修 , , 伊東 恒久 , 板井れんたろう

チーフアニメーター

坂本雄作

音楽

小野崎孝輔

アニメーション制作

タツノコプロ

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