概要・あらすじ
時は戦国、群雄割拠の時代。安住の国の姫である千沙は、物心がつく前から加賀の国の一清と政略結婚することが決められていた。まだ見ぬ夫に憧れと親しみを感じ、千沙は手紙をしたため送っていたが、筆不精な一清からはそっけない返事しかこない。そして婚礼の日、期待と不安に胸を躍らせた千沙が加賀の国に到着してみると、敵が攻めてきたということで、一清は急遽、戦に出かけていた。
花婿が不在の屋敷で心細さを感じながら、千沙は一清の帰りを待つことにする。
登場人物・キャラクター
千沙 (ちさ)
安住の国のお姫さま。優柔不断で人に流されやすいところがあるが、根は素直で明るい性格。親同士に決められた政略結婚ながらも、夫となる一清に対して憧れと親しみを持っている。手紙を書くのが大好き。純真無垢で単純明快なので、ちょっとしたことで一喜一憂してしまう。
一清 (いちきよ)
加賀の国の領主。字が下手なうえに文章も苦手で、手紙では自分の気持ちをうまく表現できずにいたが、許嫁である千沙のことを大切に想っている。女心に疎く不器用な性格で少々天然気味なところがあるが、館の者たち皆から好かれており、人望がある。
かえこ
千沙に仕えている侍女で、安住の国から嫁ぐ千沙についてきた。きえことは双子で顔がそっくりなので、髪形を変えている。後ろで1つにくくっているのが特徴。
きえこ
千沙に仕えている侍女で、安住の国から嫁ぐ千沙についてきた。かえことは双子で顔がそっくりなので、髪形を変えている。前で2つにくくっているのが特徴。
続編
そうしてお伽話になる (そうしておとぎばなしになる)
戦国時代を舞台に繰り広げられる歴史ファンタジー。命をかけて自分の国を守ろうとする年若き領主・一清と、彼を信頼しどこまでも着いていこうと決意する千沙の姿を描く。「千沙&一清」シリーズの第2弾で、「LaL... 関連ページ:そうしてお伽話になる
わがまま姫の反乱 (わがままひめのはんらん)
戦国時代の勢力争いによって自分の本当の願いを口にできなくなった一清と、わがままながらも自分が信じることをやり抜こうとする千沙の姿を描いた歴史ファンタジー。「千沙&一清」シリーズの第3弾で、「LaLa」... 関連ページ:わがまま姫の反乱
お日さまとお月さま (おひさまとおつきさま)
戦国時代を舞台に繰り広げられる歴史ファンタジー。反目する父親と夫の間で板挟みになりながらも、ゆるぎない気持ちで一清に真っ直ぐに愛情を注ぐ千沙の姿を描く。「千沙&一清」シリーズの第4弾で、「LaLa」平... 関連ページ:お日さまとお月さま
1/10のないしょ話 (じゅうぶんのいちのないしょばなし)
戦国時代を舞台に繰り広げられる歴史ファンタジー。よそ者ながらも加賀の国の役に立ちたいと願う千沙が繰り広げるドタバタ劇を描く。「千沙&一清」シリーズの第5弾で、「LaLa」平成7年9月号に掲載された作品... 関連ページ:1/10のないしょ話
お伽話がきこえる (おとぎばなしがきこえる)
戦国時代を舞台に繰り広げられる歴史ファンタジー。いよいよ本格化した加賀の国と安住の国の争いのなかで、運命に翻弄される一清の苦しみと、母親となった千沙の強さを描く。「千沙&一清」シリーズの第6弾で、「L... 関連ページ:お伽話がきこえる