概要・あらすじ
時は戦国時代。伊達家に生まれた少女・美萩は、幼いときに疱瘡にかかり、右目を失ってしまう。それを不憫に思った美姫の父・伊達輝宗は、彼女を男子(梵天丸)として育てる。やがて元服し、伊達政宗となった梵天丸は、奥州統一への第一歩を踏み出す。
登場人物・キャラクター
伊達 政宗 (だて まさむね)
幼名は美萩。5歳のときに疱瘡にかかり、右目を失う。以来、名を梵天丸と変え、男として育てられる。10歳のときに嫡子として伊達家を継ぐ決意を固め、11歳で元服、伊達政宗と改名する。戦を無くすため、奥州統一を目指す。戦国時代の武将・伊達政宗がモデル。
片倉 小十郎 (かたくら こじゅうろう)
主人公・伊達政宗の家臣。伊達政宗が女であることを知る人物のひとり。守り役として幼い頃から伊達政宗に仕え、彼女に絶対の忠誠を誓っている。戦国時代に実在した同名の武将・片倉景綱がモデル。
伊達 輝宗 (だて てるむね)
主人公・伊達政宗の父親。娘を溺愛しており、過保護すぎる言動が目立つ。疱瘡で右目を失った娘を不憫に思い、容姿を気にせずにすむよう、男子として育てた。伊達政宗の武将としての資質を見抜き、家督を継がせる。畠山義継の人質となり、命を落とした。戦国時代に実在した同名の武将、伊達輝宗がモデル。
義姫 (よしひめ)
主人公・伊達政宗の母親で、出羽を治める最上義守の娘。ブラコンで兄の最上義光が大好き。伊達政宗を女に戻すため、心を鬼にして次男の竺丸を次期当主にしようとする。実在した歴史上の人物、義姫がモデル。
虎哉禅師 (こさいぜんし)
主人公・伊達政宗の師。伊達政宗が女であることを知る人物のひとり。幼い伊達政宗に武将としての才を見いだす。織田信長が大嫌いで、その名を聞いただけで鬼の形相に変わる。戦国時代に実在した僧、虎哉禅師がモデル。
最上 義光 (もがみ よしあき)
伊達政宗の母、義姫の実兄。シスコンで妹を溺愛している。伊達政宗が実は女ではと疑っている。戦国時代に実在した同名の武将、最上義光がモデル。
伊達 成実 (だて しげざね)
主人公・伊達政宗の家臣。幼い頃から伊達政宗に仕え、兄弟のように育つ。伊達政宗が本当は女であることには気づいていない。戦国時代に実在した同名の武将、伊達成実がモデル。
原田 宗時 (はらだ むねとき)
主人公・伊達政宗の家臣で、幼い頃から仕えている。伊達政宗が本当は女であることも知っている。忍者の家系に生まれたが、伊達輝宗の計らいで原田家の養子となった。戦国時代に実在した同名の武将、原田宗時がモデル。
喜多 (きた)
主人公・伊達政宗の乳母で、守り役である片倉小十郎の姉。伊達政宗が女であることを知る人物のひとり。男として生きる伊達政宗を陰ながら見守る。実在した伊達政宗の乳母、片倉喜多がモデル。
小梅 (こうめ)
最上義光に仕える忍者。戦で村を焼かれ、天涯孤独の身となったところを最上義光に拾われた。伊達政宗(当時は梵天丸)の身辺を調べるため、村娘を装って近づく。
小次郎 (こじろう)
主人公・伊達政宗の弟。幼名は竺丸。兄が本当は女であることは知らない。実在した伊達政宗の弟、伊達小次郎がモデル。
愛姫 (めごひめ)
三春城主である田村清顕の娘。10歳のとき、主人公・伊達政宗のもとへ嫁ぐ。伊達政宗が本当は女であることには気づいていない。伊達政宗の妻である田村御前がモデル。
畠山 義継 (はたけやま よしつぐ)
陸奥国二本松城城主。小手森城を「撫で斬り(皆殺し)」で落とした伊達政宗に恐れをなし、伊達家に一度は降伏する。しかし、伊達政宗の父である伊達輝宗を人質に逃亡を図り、殺される。戦国時代に実在した同名の武将、畠山義継がモデル。
屋代 景頼 (やしろ かげより)
主人公・伊達政宗の家臣。伊達政宗が女であることを知る人物のひとり。敵方に伊達政宗が女であることをもらしたり、不穏な動きを見せる。戦国時代に実在した同名の武将、屋代景頼がモデル。