お礼は見てのお帰り

お礼は見てのお帰り

石川優吾の代表作の一つ。バブル期の面影を残す平成初期の大阪府を舞台に、型破りな女性警察官の一本木礼子が権力に屈することなく、弱者のために自らの正義を貫いて事件を解決する姿を描いたコメディアクション。交番勤務から初動捜査を担う機動捜査隊へと栄転し、取り扱う事件も大規模になっていく点も特徴となっている。小学館「ビッグコミックスペリオール」で1994年から連載の作品で、コミックス第1巻が1994年8月に、完結巻である第10巻が1998年4月に刊行された。1997年4月にフジテレビ系で『お礼は見てのお帰り~ナニワのべっぴん刑事一本木礼子~』のタイトルで、スペシャルドラマ化。1998年、1999年にも、スペシャルドラマ枠で続編が放送された。いずれも一本木礼子を鈴木京香が演じている。

正式名称
お礼は見てのお帰り
ふりがな
おれいはみてのおかえり
作者
ジャンル
アクション
 
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

一本木 礼子 (いっぽんぎ れいこ)

大阪府警察の女性警察官。年齢は20代半ば。茶色のロングヘアにルージュを引いた唇、妖艶な身体を強調したボディコンを身につけていることから水商売の女性とカンちがいされがち。右の口元にほくろがある。享楽的な性格ながら、弱きを助け強きを挫(くじ)くの精神人で、非番でも困っている人には必ず手を差し伸べる。また、一本背負いや踵(かかと)落としを使いこなす武闘派で、人を正しい道に戻すことが最良であるとの考えから、逮捕せずに暴力で解放することもある。古川橋警察署で会計を任されていたが、刑事にあこがれあるあまり不満を口にしたことから、屋根に巨大な「まねき犬」が鎮座するバブル期の遺産、セントポーリア公園前派出所に左遷された。しばらくは勤務中に麻雀に興じたり、勝手に業務を切り上げてディスコに繰り出したりと奔放に振る舞っていた。そんな中、銀行籠城事件を解決に導いた功績を認められ、とんぼり署の第一機動捜査隊本部に栄転する。ここでも雑務を押しつけてきた男性隊員の股間を蹴り上げて女性蔑視の空気を払拭し、凶悪犯を相手に活躍を見せる。

鬼熊 小百合

大阪府警察の女性警察官。セミディな髪型をしている。痴漢の被害に遭った際に一本木礼子に助けられ、彼女へのあこがれが高じて警察官を志すようになった。のちに地域課の警察官として、セントポーリア公園前派出所に勤務するようになる。しかし、少年にスカートを捲(まく)られて泣いてしまうなど、気弱な性格は変わっていない。礼子の奇行に振り回されながらも、献身的に尽くしているが、鬼熊小百合自身が壊したミニパトカーを賞品で補填しようと礼子を言葉巧みにマラソン大会に出場させたり、新しい制服が支給された際には、大胆にスカート丈を短く調整したりと図太い一面もある。銀行籠城事件では爆弾を所持した犯人嚙みつくなど、意外な活躍を見せる。

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