概要・あらすじ
吸血鬼がはびこる仮想現代。対異形殲滅機関、聖銀十字教団の次代大聖女のドロシーは、吸血鬼を殺せる絶対的な力を求めていた。それは、吸血鬼狩りの裏歴史に存在していたといわれるダンピール(半吸血鬼)である。ドロシーは、まだ見ぬダンピールに恋い焦がれていた。一方、吸血鬼にさらわれた妹を捜しているダンピールの少女マリアは、とある吸血鬼のアジトを襲撃。敵を全滅するものの伏兵に追われ、街中に逃れながら戦っている時に、ある古教会の天井を突き破って落下してしまう。その際、聖母像が抱く大きな十字架に体を貫かれ、身動きができなくなってしまう。そこに偶然居合わせたのが、ドロシーだった。この古協会こそ、かつての吸血鬼狩りの最前線、ドロシーの秘密の城だったのだ。思いがけず、ダンピールを見つけたドロシーは、マリアに「私の犬になりなさい」と高飛車に命令。当然マリアは猛反発するが、そこに吸血鬼たちが二人を襲う。二人は吸血鬼退治に成功するが、死んだと思われた吸血鬼の一人が復活、強大な化け物に変身してしまう。圧倒的な力の化け物を前に、ドロシーは自分の腕を短剣で切り、マリアに自分の血を与えようとする。ダンピールは人の生き血を直接飲むことで本当の力に目覚めるというのだ。しかし、輸血パックの血しか飲んだことがないため、直接の吸血にためらうマリア。その様子を見たドロシーは、自分の血を口に含み、マリアに口移しで生き血を与えた。力を得たマリアは、戦闘スタイルに変身し、腹の十字架を引き抜いた。実は、その十字架は覚醒したダンピールのみに扱える武器だった。マリアは変形した十字架を使い、化け物を倒した。こうしてダンピールのマリアと、聖女ドロシーは出会い、それぞれの目的のためにコンビを組むことになった。
登場人物・キャラクター
ドロシー (どろれす・りりぃ・あるげんくるす)
対異形殲滅機関、聖銀十字教団教主の娘で次代の大聖女。正式名はドロレス・リリィ・アルゲンクルス。異形狩りのエキスパート、レッドシスターでもある。黒髪と巨乳が特徴で、赤い修道女服に身を包む。吸血鬼狩りに身を捧げて死んだ乳母の影響を強く受けている。乳母の死後、託された資料と独自の研究により、吸血鬼を殺せる絶対的な力であるダンピール(半吸血鬼)を探していた。ダンピールの少女マリアと出会い、彼女とコンビを組む。マリアに対する態度は高飛車で、自分のペットとして飼いならし、かわいがろうとしている。
マリア
吸血鬼と人間のハーフであるダンピールの少女。鋭利な犬歯とブロンドの長髪が特徴。吸血鬼にさらわれた妹を捜している。勝ち気でストレートな性格。ドロシーと出会い、コンビを組んで吸血鬼と戦うことになるが、自分をペットとして扱うドロシーに反発し続ける。ドロシーの生き血を飲むことにより、戦闘スタイルに変身し、パワーアップできる。
書誌情報
ガンバレッド×シスターズ 4巻 小学館〈サンデーGXコミックス〉
第1巻
(2020-03-19発行、 978-4091575883)
第2巻
(2020-08-19発行、 978-4091576040)
第3巻
(2021-04-19発行、 978-4091576279)
第4巻
(2021-11-19発行、 978-4091576613)