ロボット美少女ギャルとの同居生活
クラスでも目立たない陰キャオタク男子の阿久津栄太は、学校のアイドル的存在である美少女ギャル・我妻マキナにあこがれを抱いていた。しかしある日、栄太が住んでいるアパートに転がり込んできたマキナの正体が、人間の女子高生のフリをしたロボットだと判明する。この日からマキナは、自分のメンテナンスができるメカオタクの栄太の自宅に居候することになり、彼はマイペースでわがままなマキナに振り回されることが多くなる。突如始まった二人の奇妙な同居生活が、ラブコメ要素やお色気要素を交えながら展開される。
ヒロインは美少女のフリをしたハニトラロボット
ヒロインのマキナは、女子生徒はもちろん男子生徒からも人気の学校のアイドル的な存在。しかしマキナには秘密があり、その正体は「セクサロイド」、つまり性行為ができる高性能ロボットだった。しかもマキナは、そのエッチ過ぎる性能を生かして狙った人物を骨抜きにし、弱みを握って服従させるハニートラップを目的としたロボットエージェントでもあった。そんな中、住む家を何者かに破壊されたマキナの秘密を知った栄太は、彼女の体のメンテナンスを頼まれると同時に、さまざまな実験に付き合わされる羽目になる。そんなマキナはセクサロイドでありながら、設定年齢が未成年でセクシャル情報にアクセス制限がかかっており、エッチに関する知識は皆無だった。また、悪友から仕入れた性知識はかなり偏っており、好奇心から無理やり栄太と性行為しようとする。
メカバレを防ぐために奔走する
本作『かくして!マキナさん!!』は、美少女ギャルのふりをしたロボットであるマキナの内部機構が露出することで機械だとバレてしまう、「メカバレ」がテーマの一つとなっている。セクサロイドのマキナは、学校でバナナの皮で転倒して脚がもげるなどメカバレ寸前になることが多く、自分の正体がバレないように栄太に体の修復を依頼している。また、女子小学生のふりをしたマキナの妹・ミミカからも栄太はせまられるようになり、彼は美少女ロボットに囲まれるハーレム状態となる。さらに、マキナの友人・まみみが戦闘用ロボの防人アルマのオーナーとなってからは、マキナの正体がバレないように立ち回り、貞操を守るために右往左往したりと、栄太の日常生活はますますにぎやかになっていく。
登場人物・キャラクター
阿久津 栄太 (あくつ えいた)
とある高校に通う男子で、メカいじりを趣味とする陰キャなメカオタク。小柄な体型の地味な風貌の少年で、丸い眼鏡をかけている。学生のみが住むアパートで一人暮らしをしている。愛称は「えーた」。学校ではボッチで、近所との付き合いも希薄なうえ、家族は遠方で暮らしている。クラスメートの我妻マキナに、淡い恋心を抱いている。ドローンコンクールで入選経験があり、ロボット部では部長を務めている。自分がロボットだと明かしたマキナから、優れたメカニックとしての腕を見込まれ、体のメンテナンスを依頼される。完璧に修理したことで半ば無理やりマキナのオーナーにされ、メンテナンスや任務サポートのために同居することになり、彼女の正体を隠すために右往左往する羽目に陥る。マキナと同居を始めてからは何かと忙しくなり、美人の大家さんに彼女のことで怒られたり誤解されたりしている。
我妻 マキナ (あがつま まきな)
とある高校に通う女子で、阿久津栄太のクラスメート。スタイル抜群の美少女で、コミュニケーション能力に長けた学校のアイドル的存在。ふだんはウエーブのかかったピンク色のロングヘアを、ツーサイドアップにしている。その正体は高性能AIを搭載した完全自立型ロボット「セクサロイド」。狙った人物にハニートラップを仕掛け、弱みを握って従わせることを目的としたロボットエージェントでもある。当面の任務は学校で学生生活を送ることだったが、拠点としていた家を何者かに爆破され、体も壊れたため、優れたメカニックスキルを持つクラスメートの栄太に目を付け、修理と任務の協力を依頼した。ふだんはふつうの女性にしか見えないが、強い衝撃を受けると脚や首がもげたり、皮膚が裂けて内部構造が露出したりする。見た目が破壊されていても内部の機械を正しく修復すれば、一晩で回復する。しかし、バナナの皮で転倒して脚がもげたりと、その強度は疑わしい。ちなみに、「セクサロイド」とはエッチができるロボットを意味する。
書誌情報
かくして!マキナさん!! 3巻 双葉社〈アクションコミックス〉
第1巻
(2023-04-12発行、 978-4575858303)
第2巻
(2023-11-09発行、 978-4575859065)
第3巻
(2024-05-10発行、 978-4575859638)