あらすじ
高校進学以来、半ば引きこもりのような生活をしていた笹木雷斗は、人気のバトルロワイヤルゲームで惨敗したことをきっかけに、なけなしの金をはたいて、そのゲームで世界ランキング10位の腕前を持つというプロプレイヤーに家庭教師を依頼した。6時間で2万円というコーチ料の元を取るべく、1分1秒も無駄にしない覚悟でいた雷斗だったが、そこに現れたのは自分と同年代位の若さの、かわいらしいスタイル抜群のギャルだった。「鈴木莉音」と名乗ったその女性の、何かとスキの多いスキンシップに動揺しながらも、的確なコーチングを受けて雷斗は少しずつ腕を磨いていく。一方の莉音もまた、雷斗の誠実で優しい言葉を聞き、彼に好感を持つ。そんな中、二人は同じ私立電遊高等学校に通う先輩・後輩であることが判明。こうして家庭教師の時間は終了するが、莉音は今後は友達の立場でいっしょにプレイしようと、雷斗にフレンド登録を申し出るのだった。後日、雷斗と莉音は、ボイスチャットしながら協力してゲームをプレイすることとなり、いつしか会話は学校の話題となる。そして、「学校でも雷斗に会えたら嬉しい」という莉音の言葉を受け、雷斗は登校を再開することを決意する。
登場人物・キャラクター
笹木 雷斗 (ささき らいと)
私立電遊高等学校1年B組に在籍する男子。ゲーム好きな点を除けば、これといった特徴のないごくふつうの少年。ハマっているバトルロワイヤルゲームで惨敗したのをきっかけに、勢い任せにプロゲーマーに家庭教師を依頼し、派遣されて来た鈴木莉音と出会う。当初は女性、しかも若いギャルがプロゲーマーということで動揺していたが、彼女の実力を知って心酔し、まじめに師事するようになる。ただし、ガードが緩くスキの多い莉音のスキンシップには心を乱されっぱなしでいる。実は高校入学からずっと、引きこもりのような生活を送っていたが、莉音との出会いを経て登校を再開した。これをきっかけに、小学生の頃にゲーム仲間だった国岡悠と再会したり、莉音と友人のように接したりするようになり、あらためて交友関係を広げていく。
鈴木 莉音 (すずき りおん)
「FANTASY Gaming」所属のプロゲーマーの女性。年齢は16歳で、一人称は「りお」。実は私立電遊高等学校に通う2年生で、笹木雷斗の先輩にあたる。ピンク色のロングヘアの美少女で、胸が非常に大きくスタイルも抜群。言動は「ギャル」そのものでノリが軽く、私服・制服を問わず非常に露出度が高い。そのわりに性格は純情そのもので、特に性に関する免疫がまるでなく、AVのパッケージを見ただけで大いに動揺したり、雷斗の何げない言葉に胸を高鳴らせたりすることもある。全世界プレイヤー人数7000万人以上を誇るバトルロワイヤルゲームで、世界ランク10位の腕前を持ち、ゲームの家庭教師として雇われたことで、雷斗と知り合った。以来、雷斗のことを気に入って学校でも友人付き合いをするようになる。前向きで褒め上手なところがあり、高校進学後、半ば引きこもりのような生活を送っていた雷斗が再び登校するようになったのは、莉音の存在が大きい。
国岡 悠 (くにおか ゆう)
私立電遊高等学校1年B組に在籍する女子。ショートヘアで色黒の肌を持つ。制服のシャツの袖を肩までまくり、ウエストで縛ってへそを出した独特の着こなしをしている。語尾に「っす」と付ける、特徴的な話し方をする。また、すぐに人の匂いを嗅ぐ癖がある。笹木雷斗とは小学生時代にゲーム仲間として交流があり、高校に入学して8年ぶりの再会を楽しみにしていた。現在はボーイッシュながら女性らしいスタイルに成長しているものの、小学生時代は雷斗には男子と認識されており、高校で再会するまでその誤解は解けていなかった。現在もゲームは大好きだが、守備範囲はレトロゲームに類するものがほとんどで、最新のバトルロワイヤルゲーム系には疎い。
書誌情報
ギャルゲーマーに褒められたい 4巻 KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉
第1巻
(2022-01-08発行、 978-4041119051)
第2巻
(2022-09-09発行、 978-4041126950)
第3巻
(2023-06-09発行、 978-4041138335)
第4巻
(2024-05-10発行、 978-4041150931)