かみまち

かみまち

『COCOON』『みつあみの神様』ほか、少女の世界を描き続ける、今日マチ子の連載作品。作者によると、『COCOON』で描いた友人関係、家族関係をもう一度じっくり描き直してみようという制作意図があり、キャラクターの名前も、COCOON(繭)からの連想で名付けられたという。舞台は現代の東京。名門高校の1年生・灰根ウカは、母親の過干渉に耐えられず家出してしまう。同じく家出少女・ナギサと出会ったウカは、タダで泊めてくれる人物(神)をSNSで探す方法「神待ち」を教えられ、他人の家を渡り歩くうちに、神待ち少女のためのシェルターだという「神の家」にたどり着く。それぞれの事情で家出少女となった4人の孤独と闇を描いた社会派漫画。集英社「グランドジャンプめちゃ」2019年6月号から2020年6月号まで連載。休載を経て「めちゃコミック」にて、2022年3月23日から2023年1月24日まで連載。宝島社「このマンガがすごい! 2024」オンナ編第16位に選出された。

正式名称
かみまち
ふりがな
かみまち
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
 
社会問題
レーベル
愛蔵版コミックス(集英社)
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

灰根 ウカ (はいね うか)

名門、白樺学園高等学校1年生の女子。二つ結びの三つ編みが特徴だったが、家出後はおさげを自分で切り、ショートカットになった。父は仕事でシンガポール在住。白樺学園幼稚舎には落ちたものの、母の必死の指導によって初等部に合格した。毎朝三つ編みを作り、生理の日まで管理する過保護な母の顔を見るのが嫌になり、家出をする。危ない目に遭ったあと、街で出会った大学生・カゲロウに拾われ、彼のマンションに泊まることになる。そこで、同じく家出少女のナギサと出会い、「神待ち」の方法を教えてもらう。その後、「フーカ」を名乗り、SNSでタダで泊めてくれる人(神)を見つけては、他人の家を転々とするが、やがて神待ち少女のシェルターだという「神の家」にたどりつく。

ナギサ

灰根ウカに「神待ち」のやり方を教えた16歳の家出少女。ショートカットが特徴。小学生の時から母の再婚相手に性的虐待を受けており、自分のことを泥が詰まった水風船だと感じている。泥を薄めるためには、義父以外の人とセックスするしかないと考え、学校で手当たり次第に男性と関係を持つ。やがて妹が生まれ、汚れを知らない赤ん坊と泥まみれの自分は一緒にいられないと考えて家を飛び出す。母から「なっちゃん」と呼ばれていたが、家出後は名前を変え「ナギサ」と名乗る。

書誌情報

かみまち 上 集英社〈愛蔵版コミックス〉

(2023-08-18発行、 978-4087927795)

かみまち 下 集英社〈愛蔵版コミックス〉

(2023-08-18発行、 978-4087927801)

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