どこかでだれかも食べている

どこかでだれかも食べている

食べ物や食べる事を通じて、人々の何気ない触れ合いや心の機微を温かいタッチで描き出す、ハートフルなショートストーリー。「CREA WEB コミックエッセイルーム」で2016年か10月から2018年6月まで掲載された。

正式名称
どこかでだれかも食べている
ふりがな
どこかでだれかもたべている
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

子供のためにスーパーでプリンとヨーグルトを購入したお母さんは、各3個で1セットのプリンとヨーグルトを見て、自分が子供だった頃を思い起こす。プリンが好きで、ヨーグルトがあまり好きではない自分はプリン2個とヨーグルト1個、妹のエツコにはプリン1個とヨーグルト2個を押し付けるという、少々卑怯な分け方をしていた事を、今になって反省するのだった。(第1話「プリン・ヨーグルト」。ほか、20エピソード収録)

登場人物・キャラクター

お母さん

2児の母親。スーパーで子供のためにプリンとヨーグルトを買った際に、自分が子供の頃に妹のエツコにヨーグルトを2個を渡し、自分だけがプリンを多くもらうという、ちょっと不公平な分け方をしていた事を思い出し、今更ながらに反省する。プリンは好きだが、ヨーグルトはあまり好きではない。そのため、時折自分のヨーグルトもエツコに渡し、毎回プリンを多くもらう免罪符にしていた。小さい頃の好物は、母親がよく作ってくれたロールキャベツ。

エツコ

お母さんの妹。子供の頃、3個で1セットのプリンとヨーグルトを二人で分ける際、毎回姉からプリン1個とヨーグルト2個をもらっていた。その分け方には特に文句を漏らす事はなく、「ヨーグルト好き!」と言っていたが、姉であるお母さんは、エツコも内心ではプリンがよかっただろうに、と思い起こしていた。成人後は、姉の家を訪れてロールキャベツについて語り合うなど、姉妹仲はとてもいい。

やまみの従業員

惣菜屋「やまみ」に勤めている青年。店に顔を見せるようになった若い女性とお惣菜の嗜好が完璧に一致する事を喜んでおり、その女性の来店を密かに楽しみにしていた。しかし、いつしか女性とお惣菜の趣味が徐々にズレていくのを感じるようになる。

やまみの従業員の彼女

やまみの従業員の彼女。ショートカットの若い女性。典型的なインドア派で、彼氏とお盆休みを過ごした際は、ボウル一杯のポテトサラダを作り、白ワインを飲みながら名作シリーズのDVDを一気観していた。じゃがいもが大好き。

お母さんの母

お母さんとエツコの母親。子供達に対して「料理は別に好きじゃない」とよく言っていたが、ロールキャベツや餃子、メンチカツといった手間暇のかかる料理を作るのを得意としており、幼少の頃のお母さんとエツコによく振る舞っていた。現在は夫と二人暮らしをしており、悠々自適な暮らしを満喫している。

お母さんの母の配偶者である初老の男性。頑固で無口なタイプ。市販のクッキーがすべて裏返しに入っていたのを、メーカーに電話しで抗議しようとするなど、細かい事にも厳しいしっかり者。妻と二人暮らしをしており、悠々自適の生活を送っている。

吉田

会社員の男性。クリスマス前に取引先のケーキの注文を社内で募集していたが、いつもの年より日程が悪く、注文の集まりが悪い事を嘆いていた。たくさんのケーキを受け取り、車で会社へと持ち帰る際にサンタ気分が味わえるため、毎年注文の時期を楽しみにしている。

新人の女性

とある会社に勤めている新人の女性。会社で鏡開きをする事になった際、先輩から「鏡開き係」を任される。鏡餅を木槌で割り、小さくする作業を数日にわたって行う事になった。割った御餅で作った揚げたてのおかきの味に感激する。

漫画家の男性

漫画を生業にしている男性。新たらしい漫画が描けないというスランプに陥っていた数年前に、願いをかけながら恵方巻を食べた事で、漫画のアイデアが出たという経験をしている。それ以来、恵方巻を食べるのが欠かせない行事となっている。

やまみの料理人

惣菜屋「やまみ」に勤めている男性。日々厨房でさまざまなお惣菜を作っている。小学生の息子が通う学校の「海藻サラダ」が給食の人気ランキングNo.1になっているのに刺激を受け、息子に給食より美味しいと言ってもらえるような海藻サラダ作りに精を出す。

SHARE
EC
Amazon
logo