あらすじ
電機メーカーの営業サラリーマンである鳴世なるは、今日も些細(ささい)なミスをして、部長から叱責されてしまう。さらに同僚たちからも冷たい目で見られたなるは、落ち込んだまま帰宅する。自宅ではギャル妻の鳴世フワリが待っており、彼女は今日の出来事を楽しそうに、なるに話す。その際、なるの表情が暗いことに気づいたフワリは、彼女なりの方法で彼を慰めるのだった。(第1話「フワリのお口はマジ卍」)
登場人物・キャラクター
鳴世 なる (なるよ なる)
某電機メーカーで営業職をしている男性。年齢は30歳。営業成績がまったく振るわないため、部長から叱責される日々を送っている。さらにミスも多いため、会社内ではパワハラを受け続けて邪魔者扱いされている。一方、家では妻の鳴世フワリがすべてを包み込んで癒してくれるため、充実した結婚生活を送っている。優柔不断で頼りない性格ながら、他者を思いやる優しい心を持っている。幼い頃からいじめられてきたため、その際に身を守るために得たスキルがなぜか性生活で役立っている。
鳴世 フワリ (なるよ ふわり)
鳴世なるの妻。年齢は20歳。人気動画投稿サイトのインフルエンサーとして活動しており、さまざまな写真や動画を投稿している。その際に、なるとの性行為をアップしては即削除されているが、アカウントは凍結されていない。見た目は派手なメイクをしたいわゆるギャルで、つねに女子高校生を思わせる制服を着用している。元気一杯の明るい性格で、つねにポジティブな思考の持ち主。なるのことが大好きで、彼のすべてを肯定している。
部長 (ぶちょう)
鳴世なるが勤務する電機メーカーで営業職の部長を務める男性。なるの上司にあたり、ミスが多く営業成績も振るわない彼を毎日のように叱責している。その一方で、インフルエンサーとして活動しているなるの妻、鳴世フワリのファンでもあり、彼女がたびたびなるとの性行為を投稿サイトにアップすることを羨ましく思っている。また、ひそかにフワリにプレゼントを贈っているが、それがなるといっしょに使われていることに不満を抱いている。
餡美香 (あんみか)
鳴世なるの義姉で、鳴世フワリの実姉。常識外れの言動ばかりを繰り返す母親の篠裸トモエ、妹のフワリに囲まれて育った反動で、非常にまじめな性格ながら融通の利かないところがある。男性との交際経験のない処女のため、最も身近にいる男性のなるの身体に興味を抱いている。フワリとは見た目も性格も正反対だが、良好な関係を築いている。
篠裸 トモエ (しのら ともえ)
鳴世なるの義母で、鳴世フワリの実母。年齢は38歳。フワリと餡美香の母親とは思えないほど若々しく、日焼けした肌にギャルメイクといういわゆる「黒ギャル」。平成時代にギャルモデルとして注目を集めていたが、令和時代にアップデートできていない。今でもガラケーを愛用しており、撮影した動画や写真を篠裸トモエ自身のホームページにアップするのが日課となっている。孫の誕生を待ち望んでおり、なるとフワリにプレッシャーを与えている。