概要・あらすじ
普通のサラリーマン杉本ヒロシの妻であり、漫画家でもある杉本亜美は、一般的な「奥さん」とは違っていた。年収はヒロシの数倍あり、その忙しさや仕事事情も一般的な「奥さん」像とは異なる。そんなギャップに振り回されながらも、ヒロシは亜美を心から愛していた。しかし漫画家の事情に詳しくないヒロシは、今日も亜美に振り回されることになる。
登場人物・キャラクター
杉本 ヒロシ
杉本亜美の夫で、会社勤めのサラリーマン。黒い短髪でお調子者な性格。一般的な「奥さん」像と、現実の妻・亜美とのギャップに振り回されており、そのストレスを亜美にぶつけることもある。しかしそんな亜美のことを心から愛しており、彼女の事情も一応は受け入れている。漫画家である妻との収入に差があることを気にしている。
杉本 亜美
杉本ヒロシの妻で、漫画家。パーマをかけた黒髪で、仕事中は眼鏡をかけている。愛煙家。仕事で忙しい時は家事をおろそかにしてしまうこともあり、漫画家と妻であることのギャップに悩んでいる。仕事がひと段落ついた際はテニスに出かけたり、取材と称してロサンゼルスへと出かけるなど、アクティブな性格。
小室
杉本亜美の担当編集者を務めている黒髪の男性。亜美の仕事場が自宅と兼用ということもあり、彼女の家を訪れることが多く、杉本ヒロシとも面識がある。そのため、亜美とヒロシの間の問題に巻き込まれることの多い苦労人。
村松
杉本ヒロシの会社の同僚の男性。黒髪を七三分けにして、眼鏡をかけている。ヒロシとは仕事の後によく飲みに行く間柄で、仕事の相談やプライベートに関わる話題もよく話している。
宮島
杉本ヒロシの会社の同僚の女性。茶髪のウェーブがかった髪型をしている美人で、ヒロシから「社内一の美人」と評されている。ヒロシと飲み交わした後、ともにホテル街へと出かけたが、彼の口振りから妻への愛情を感じ、すんでのところで不倫を思いとどまった。
ヒロシの祖母
杉本ヒロシの祖母。白髪を頭の後ろで束ね、眼鏡をかけた着物姿の女性。勝気で頑固な性格で考え方が古く、杉本亜美に対しては「夫婦はこうあるべき」という価値観をもって接することが多い。画家を夢見ていた時期があり、女学校時代は図画で好成績を修めていた。
西条 真弓
漫画家である杉本亜美のアシスタントとして、新たに雇われた女性。眼鏡をかけており、1つに束ねたおさげ髪を頭の横にまとめている。明るい性格だが、歯に衣着せぬ失礼な物言いをすることがよくある。実家が不動産経営をしており、杉本夫妻がマイホームを購入しようとしてインチキ物件に騙されそうになった際、契約を止めるようアドバイスした。
亜美の父
杉本亜美の父親。黒髪で眼鏡をかけ恰幅の良い体型をしている。家では亭主関白を気取っており、義理の息子である杉本ヒロシにも「夫とはかくあるべき」と説いているが、実際は妻の尻に敷かれている。クリスマスに亜美やヒロシを招いた際には、部屋を飾り付けるなどお茶目なところがある。
理沙
杉本亜美の姪で、髪を染めた18歳の少女。東京の美術大学を受験する際、杉本亜美と杉本ヒロシの家に泊めてもらうこととなった。試験前日にヒロシと映画館に行ったり、酒を飲んだりと規格外の行動を取っていたが、大学には無事合格した。彼氏持ち。