ラララ

ラララ

リストラされた若いサラリーマンが、ひょんなことから美人外科医に婚姻届けを勝手に提出され、専業主夫となる。結婚したことで始まる、ホットで新感覚なラブストーリー。「ヤングガンガン」2012年24号から連載の作品。

正式名称
ラララ
ふりがな
ららら
作者
ジャンル
夫婦
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概要・あらすじ

ある日、突然会社をリストラされた桐島士朗は、彼女である紗絵にも振られ、ヤケ酒に溺れていた。そこに現れた美人外科医の石村亜衣に「良い就職先がある」と契約書にサインをさせられる。翌日教えられた住所に行くと、士朗がサインしたのは契約書ではなく婚姻届けで、彼はわけのわからないまま主夫として仕事をするはめになってしまう。

帰宅した亜衣から主夫としての仕事ぶりを徹底的に非難された士朗は、離婚を申し出るが、実はそれが、「バツイチ」という肩書が欲しかった亜衣の本当の狙いだった。士朗は亜衣に上手く利用されたことに納得できず、結婚生活の継続を決意。ところがいざ一緒に暮らしてみると、亜衣は他人に関心のない変人ではあるものの、嘘のないまっすぐな人間であることを知る。

そんな亜衣に魅力を感じた士朗は、亜衣との距離を縮めるためにも主夫業に磨きをかけるのだった。

登場人物・キャラクター

桐島 士朗 (きりしま しろう)

元サラリーマンの20代の男性。石村亜衣と結婚して今は専業主夫となり、亜衣の一軒家で暮らしている。リストラされたことをきっかけに亜衣に無理矢理結婚させられてしまうが、亜衣のストレートな批評を受けて専業主夫としての腕を上げていく。同時に亜衣の変人ぶりも理解するようになり、亜衣の魅力にも惹かれていく。亜衣には名字で「桐島クン」と呼ばれている。

石村 亜衣 (いしむら あい)

「雑賀総合病院」で外科医を務める20代の女性。超絶マイペースで、他人の気持ちを察する能力に欠けており、自分でもコミュニティー障害だと自覚している。クールな巨乳の美人で、基本的に家では裸で過ごしている。桐島士朗とは即離婚するつもりでいたが、士朗が結婚生活の継続を希望したため、それを前向きにとらえて石村亜衣本人なりに「いい妻」になろうと努力している。 幼少期に母親が家を出て行き、祖母と祖父に育てられたが、このことを特に不幸とは考えていない。趣味は羊毛フェルトと刺繡。士朗には名字で「石村さん」と呼ばれている。

菊地 (きくち)

大阪弁をしゃべる色黒の男性。桐島士朗の学生時代からの友達。いつも士朗から石村亜衣とのことを相談されている。両親が離婚しており、父親が再婚後にまた離婚したため、結婚に関心が薄い。しかし、士朗の結婚が予想以上に上手くいっているのを見て、結婚もいいかなと考え始めている。

雑賀 修二 (さいが しゅうじ)

石村亜衣の同僚の男性。「雑賀総合病院」に勤務する外科医で、医者一族のイケメン跡取り息子。亜衣に好意を寄せていたため、桐島士朗にあからさまな敵意を持っている。ちなみに亜衣に惚れたのは、彼女が「緊張感のある仕事がしたかった」という動機で外科医になったことを聞いたから。

石村亜衣の母 (いしむらあいのはは)

石村亜衣の育ての親で、亜衣の祖母にあたる。言語中枢が麻痺しているため会話ができず、亜衣の勤める「雑賀総合病院」に入院中。桐島士朗を気に入っており、彼が病院に見舞いに来ると「ふにゃ」と笑う。人情味溢れる人物で、昔は非常識な親を持つ不特定多数の子供の面倒をよく見ていた。

紗絵 (さえ)

桐島士朗の元彼女。士朗がリストラされるや否や別れを告げた。わがままで負けん気が強い女性。士朗が結婚して主夫生活を満喫していると聞き、妊娠を偽装して士朗を呼び出し、士朗が暮らす家まで押しかけた。士朗を「シロ」と呼ぶ。

桐島士朗の母 (きりしましろうのはは)

桐島士朗と桐島真由の母親。士朗が新しい彼女と同棲していると言ったため、いきなり士朗が住む石村亜衣の家を訪ねて来た。デリカシーに欠けるところはあるが、外科医である亜衣との結婚を聞くや否や大賛成するなど、ある意味息子思いな人物。

桐島 真由 (きりしま まゆ)

桐島士朗の妹の女子高校生。初めて士朗が石村亜衣を紹介した時、「前の彼女より絶対いい!」と叫んだ率直な女の子。のちに、親戚中が迷惑していた悪ガキの桐島圭佑に亜衣がビンタをくらわした姿を見て、ますます好感を持つようになる。

桐島士朗の父 (きりしましろうのちち)

桐島士朗と桐島真由の父親。石村亜衣を正式に家族に紹介する席で、「士朗もリストラに結婚と短期間で色々あったろう」としんみり語り出す。楽天的な性格で「捨てる神あれば拾う神ありだ」と亜衣との結婚に喜びを隠しきれないでいる。

上谷 (かみや)

桐島士朗をストーキングしていた若い女性。実際は士朗ではなく、石村亜衣狙い。亜衣を追いかけていると心が浄化される、と言い切るほど亜衣を崇めている。自らを「良いストーカー」と自称している。士朗に注意されてストーキングを一旦辞めたが、亜衣が怪しい男に尾行されていることを伝えるために、再び士朗の前に現れる。

桐島 圭佑 (きりしま けいすけ)

桐島士朗のいとこ、桐島浩二の息子。大人たちが子供に手を出せないことを自覚しており、大人を力いっぱい殴ってくる悪ガキ。石村亜衣におっぱいパンチをするがビンタで返され、亜衣に「今のままのお前では誰からも好かれない」と説教される。

桐島 浩二 (きりしま こうじ)

桐島士朗のいとこで、桐島圭佑の父親。嫁が子供を叱らず、のびのび育てるという方針をとっており、嫁と揉めたくないがために、子供を叱らずにいる少々無責任な親。圭佑が石村亜衣におっぱいパンチをした際、「子供をこんな嫌な奴に育てた親とも関わりたくない」と言われて気分を害する。

大沢 晴美 (おおさわ はるみ)

桐島士朗の叔母。夫の浮気に悩まされながらも離婚に踏み切れないでいる。自分の中途半端な気持ちを、士朗に固執することでまぎらわそうとしており、石村亜衣の素行調査を依頼した。親戚の誰もが扱いに困る悪ガキ、桐島圭佑を亜衣へ差し向ける。

槙野 玲子 (まきの れいこ)

桐島士朗の近所の主婦仲間で、リーダー格の若い女性。お茶会でグチを言い合うことで日頃のストレスを発散している。士朗をたぶらかそうとするなど、悪だくみすることもあるが、基本的には退屈を持て余しているだけの少しS気質な主婦。

仲井 香苗 (なかい かなえ)

桐島士朗の近所の主婦仲間で、比較的おとなしい性格の若い女性。主婦友達が集まっている喫茶店へ士朗を誘う。夫は会社が遠いので朝早く出勤し、夜も遅いため、一人暮らしをしているような寂しさを抱えている。

前田 あや (まえだ あや)

桐島士朗の近所の主婦仲間。よくグチも言うが、明るく健全な話題を好んでいる。夫が単身赴任をしているため、寂しい思いもしているが、そこまで深刻にはとらえていない。士朗にスコーンのレシピを教えるなどお菓子作りが好き。

三宅 准 (みやけ じゅん)

桐島士朗が近所で出会った中学生の男子。父子家庭で育ち、近所では放置子と認識されている。三宅准の母に捨てられたことで心に傷を負っている。根は良い子で、心配した士朗が家に連れて来たことをきっかけに、石村亜衣の家を定期的に訪れるようになる。

三宅准の父 (みやけじゅんのちち)

三宅准の父親で、シングルファザー。三宅准の母が借金を残して浮気相手のもとに逃げたため、毎晩遅くまで働いている。うっかり准に食費を渡し忘れてしまうこともあるが、息子に対しての愛情がないわけではない。

三宅准の母 (みやけじゅんのはは)

三宅准の母親で、借金を残して浮気相手のもとに逃げた若い女性。昔は「准君は私の宝物」と言って准を可愛がっていた。しかし、浮気相手ができてから家事に手を抜くようになり、「あんたさえいなかったら」と准を疎ましく思うようになる。

二沢 (にざわ)

桐島士朗の学生時代からの友人の男性。目つきが悪く、口も悪い。士朗が飲み会で結婚して主夫をしていると報告した際には、「主夫とヒモにどんな違いがあるんだ?」と発言し、周りを緊張させた。

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