くまの食生活を綴ったグルメエッセイ
本作は、作者のナガノの実体験をもとに、料理や食生活をテーマにしている。主人公は、ナガノ自身をモデルにした白クマのようなキャラクター「くま」。手軽に作れるおうちごはんを中心に、毎回さまざまなグルメが登場し、外食やスーパーで購入できる食品、間食やおつまみなど幅広い料理が紹介される。時には、知名度の高いお菓子やコンビニの期間限定商品など、実在の商品がそのまま取り上げられることもある。基本的には1話完結のショートコメディ形式で展開され、ゆるくデフォルメされたキャラクターたちが織りなす、明るくほのぼのとした作風が特徴。現代日本を舞台にしつつも、時おりシュールな描写や不条理な要素が散りばめられた独特の世界観も魅力となっている。
くまの料理と旅グルメ
物語の定番の流れは、主人公のくまが「〇〇を作ろう」「〇〇を買おう」と思い立ち、それを実行に移して実食や食レポを楽しむというもの。しかし、楽しくて美味しいだけでなく、料理にまつわるリアルな「あるあるネタ」が盛り込まれており、料理のシーンでは成功ばかりでなく、調理の失敗や見た目がいまひとつになることも少なくない。基本的にはグルメがテーマだが、時おり季節の話題や日常の出来事も描かれる。また、物語が進むにつれて、くまが観光やご当地グルメを楽しむ旅グルメの要素も加わっていく。
ユニークな仲間たちと予期せぬ入院生活
食べることや旅行が大好きなくまは、思い立ったら自分で料理を作ったり、お店で買って楽しんだりしながら日々を過ごしている。そんなくまがホームベーカリーでパンや手作りクッキーに挑戦しようとすると、背後に現れる謎の生き物「買った方が早インパラ」に悩まされつつも、難しい料理に挑戦することもある。料理に失敗したり、インパラに悩まされたりしても、くまの周りは美味しくて楽しい、ささやかな幸せであふれている。そんな平和な日々を送っていたくまだが、ある日、手術を受けてしばらく入院することになってしまう。手術は無事に終わり、ベッドの上で退屈や孤独を感じていたくまは、入院生活の中で数少ない楽しみを見つけ出していく。
登場人物・キャラクター
くま
一人暮らしをしているクマ。正式名称は「自分ツッコミくま」。真っ白でずんぐりとした体型で、二足歩行のクマの姿をしている。趣味はグルメ探求や旅行で、時にはゲームに熱中することもある。料理はある程度こなすが、片付けや洗い物を面倒に感じることが多く、その腕前ややる気には波があるのが玉に瑕(きず)。家で作るよりも買った方が早い料理に挑戦しようとすると、せっかくのやる気を妨げる「買った方が早インパラ」の出現に悩まされている。実在の人物、ナガノがモデル。
買った方が早インパラ (かったほうがはやいんぱら)
くまの周りに現れる謎のインパラ。茶色い体毛と角を持つ鹿のような姿をしている。くまが家で手作りするよりも、店で買ったり注文したりした方が早く食べられるものを、わざわざ手作りしようと決めた瞬間に現れる。その名の通り、無言の圧力で「買った方が早い」という事実を突きつけ、くまのやる気をそぐ厄介な存在。基本的には1匹だけで現れるが、まれに複数体が同時に現れてくまを取り囲むこともある。








