くるくるくるま ミムラパン

くるくるくるま ミムラパン

一度食べたら忘れられない、移動式パン屋のミムラパン。悩みを抱えた人々が、ミムラさんの焼き立てパンで癒やされる姿を描いたハートフルな人間ドラマ。作中に登場した、ミムラオリジナルのパンレシピも掲載されている。関野葵の連載デビュー作。小学館「月刊! スピリッツ」2021年2月号より連載を開始。

正式名称
くるくるくるま ミムラパン
ふりがな
くるくるくるま みむらぱん
作者
ジャンル
その他職業・ビジネス
 
ヒューマンドラマ
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
巻数
既刊3巻
関連商品
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概要・あらすじ

自動車販売や修理を行うカンダモーターズの新入社員、白ちゃんは、いつも失敗ばかりですっかり自信をなくしていた。今日もお客さんからクレームを受け、落ち込んでいたところ、会社の敷地内に「ミムラパン」と書かれた自動車を見つける。それはパンク修理のためにカンダモーターズに来店した、パンの移動販売車であった。近づいてみると、たくさんのパンに囲まれながら仕事をする若い男性がいた。移動式パン屋の店長、ミムラさんである。「どのパンにしましょう」と声をかけられた白ちゃんは、白いパンを注文する。するとミムラさんは、これから白ちゃんのパンを作るという。目の前の白パンは予約分だったのだ。注文をキャンセルしようとする白ちゃんだったが、ミムラさんは半ば強引にチラシを手渡し、カンダモーターズを後にした。チラシには、「高速道路のパーキングエリアでお待ちします」と書かれていた。夜になり、仕事を終えた白ちゃんは、迷った末にパーキングエリアに向かう。ミムラさんから受け取った、焼き立ての白パンを食べた白ちゃんは、そのおいしさに夢中になる。かんだ瞬間はやわらかいのに、かめばかむほどモチモチになってくるのだ。ミムラさんも、最初は生地をこねるのが下手で、何度やってもうまくいかず、10回目で嫌になったという。しかし、明日を生きてもいいと思えるぐらい、楽しい一瞬があったから、諦めずに今でもパンを作り続けているのだという。その話を聞いた白ちゃんは、車のそばにいるだけで楽しかった、かつての自分を思い出した。翌日、カンダモーターズには、元気に接客する白ちゃんの姿があった。自分の原点を思い出した白ちゃんは、悩みが吹っ切れたようであった。

登場人物・キャラクター

ミムラさん

移動式パン屋を営む、赤毛で細身の男性。のんびりと穏やかな性格だが、マイペースで押しは強い。パン作りに関しては妥協せず、手間ひまをかけているため、店を開くとたちまち完売するほど人気がある。悩みを抱えた人と出会うと、その人のためだけにオリジナルのパンを作ることもある。

白ちゃん (しろちゃん)

自動車販売や修理を行うカンダモーターズの新入社員の若い女性。車についての知識は豊富だが、プレッシャーからかミスを繰り返し、店長から怒られてばかりいる。すっかり自信をなくしていたところ、ミムラさんが焼く白パンに出会い、立ち直るきっかけとなる。

書誌情報

くるくるくるま ミムラパン 3巻 小学館〈ビッグ コミックス〉

第1巻

(2021-08-11発行、 978-4098611195)

第2巻

(2022-05-12発行、 978-4098613328)

第3巻

(2022-10-12発行、 978-4098614295)

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