ご飯つくりすぎ子と完食系男子

料理を作りすぎる癖があるOLが、おすそ分けをきっかけに隣人の男子大学生と知り合い、一緒に食事をするうちに、互いを意識するようになっていく。「ご飯」を中心にした2人の恋を描くラブコメディ。WEBコミックサイト「デンシバース」2016年13号から連載の作品で、Renta!大賞2017女性向け漫画部門第1位を獲得している。

正式名称
ご飯つくりすぎ子と完食系男子
ふりがな
ごはんつくりすぎことかんしょくけいだんし
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
バーズコミックス(ソニー・マガジンズ)
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

新人OLの荻野には、料理を作りすぎる癖があった。始末に困った彼女は、鍋いっぱいに余った料理を、見ず知らずの隣人・平瀬まことにおすそ分けに行く事にした。平瀬は大学生という事もあり、いつも腹を空かせていたが、まったく知らない隣人からの突然の申し出に困惑。毒入りなのか、美人局なのか、とにかく何かの罠かもしれないと疑念を持ち、全力で拒絶してしまう。だが、自らの行為が荻野を傷つけたという事に思い至った平瀬は、翌日、偶然会った彼女に謝罪。その際、彼女がおすそ分けしに訪れた理由を知り、それならばと改めて料理をもらう事を快諾する。喜んだ彼女が最初に持って来たのは、大きな鍋いっぱいの煮物だった。味がしみてやわらかく煮込まれた大根とイカの煮物は、一人暮らしの平瀬にとって久しぶりの手料理であり、その美味しさも格別だった。それ以降、平瀬はほぼ毎日、荻野の作った料理を食べ続ける事になる。そして毎日のおすそ分けは、いつしかいっしょに食事をする時間へと変化し、二人は次第に互いを大切な存在として意識していくようになる。(1杯目。ほか、6エピソード収録)

第2巻

WEBの広告代理店で営業を務めている荻野は、いつもぼーっとしていてミスが多かった。同期の新人の中でも不安要素が多いそんな荻野を、上司という立場からいつもフォローし続けていた川森は、彼女の成長のために、大事なプレゼンを任せようと決断する。しかし荻野は初めての大役に緊張し、トチってばかりで実力を発揮できずに終わってしまう。川森は、すっかり落ち込んでしまった彼女を食事に誘い、反省点を聞き出すと同時に、お弁当のプレゼンをさせる事で彼女の持ち味を引き出し、仕事の成果につなげる事に成功する。もともと、料理好きという共通点を持っていた二人だったが、繊細できちんとした料理を作る川森に対し、荻野は全体的に大雑把とその性格は対照的だった。荻野は尊敬する川森に、仕事をサポートしてくれたお礼として手作りの弁当を用意する。いつものごとく二人分にしては量が多すぎる弁当を食べながら、荻野が無計画に料理を作りすぎる事を知った川森は、彼女にきちんと分量を考えた計画性のある料理を教えようと申し出る。(8杯目。ほか、6エピソード収録)

第3巻

荻野は営業という仕事柄、取引先との飲み会など、遅くまで忙しい日々を送っていた。翌日にも川森と二人の飲み会が控えており、それはつまり、平瀬まことといっしょに食事をとる事ができない事を意味していた。荻野は、平瀬に対して特別な感情を持っている事を自覚していたが、互いが思い合っているのではないかと期待すればするほど、二人が「ご飯」でしかつながりを持っていない事に気づく。自分の気持ちと平瀬の気持ちの核心に触れる事に対して臆病になってしまった荻野は、忙しさを理由に平瀬に会う時間が取れない事に寂しさを感じながらも、内心ほっとしていた。一方、最近荻野に元気がないと感じていた川森は、彼女を飲みに連れて行く事にする。荻野は、最初こそ元気がなかった理由をごまかそうとしていたが、ついに川森に好きな人がいる事を打ち明ける。自分に自信が持てず、悩んでいる事を話し始めた荻野に、川森はそのままで十分魅力的でだと伝えるのだった。その後、二人は別の店に場所を移し、改めて話を続ける。しかし、好きな人の話をする荻野を前にして、川森は次第に上司としての自制心を失い始める。(16杯目~17杯目。ほか、5エピソード収録)

登場人物・キャラクター

平瀬 まこと (ひらせ まこと)

眼鏡をかけた男子大学生。ある日、同じアパートの隣室同士ではあるが、互いに顔も知らない関係の荻野から、料理のおすそ分けをされたことがきっかけで知り合い、以後はほぼ毎日、彼女の「作りすぎた料理」を食べることになる。当初は荻野に対して警戒心を抱く部分もあったが、次第に彼女の人柄にも魅力を感じ始め、心惹かれていく。もともと食欲旺盛な年頃ではあったが、荻野の料理を食べるようになってからは、食べる量もさらに増えた。 大学では、学校行事の手伝いや企画を行うサークル「学生会」に所属しているが、成田に誘われて入会したため、平瀬まこと自身にはあまりやる気はない。

荻野 (おぎの)

WEBの広告代理店に勤める料理好きのOL。見かけよりも大食いではあるが、料理をすると食べきれないほど量を作りすぎる傾向にあり、鍋いっぱいの料理に日々困っていた。隣室に住む見ず知らずの平瀬まことに、作りすぎた料理のおすそ分けをしに行ったことがきっかけとなり、以後はほぼ毎日、「作りすぎた料理」を平瀬のもとへと運び、そしていつの間にか2人で一緒に食べるようになる。 その事実を知った平瀬の友人の成田からは、密かに「飯つくりすぎ子」と呼ばれている。幼い頃からストレスが溜まると1つのことに集中し過ぎる癖があり、現在はそれが料理に現れてしまっている状況。職場では、仕事のできない新入社員と、セクハラまがいの理不尽な扱いをしてくる上司により、日々大きなストレスに苛まれている。 関西で居酒屋を営んでいる実家から、よく箱いっぱいの食材が送られてくる。

成田 (なりた)

平瀬まことと同じ大学に通う男子大学生。モテ願望が強く、よく女性誌を読んで研究している。学校での昼食はたいてい平瀬と一緒にとっており、自宅にも遊びに行く仲。平瀬から荻野の話を聞いて、彼女を「飯つくりすぎ子」と呼び、平瀬との関係に興味を抱いている。大学では、学校行事の手伝いや企画を行うサークル「学生会」に所属している。

川森 (かわもり)

WEBの広告代理店に勤める男性社員で、荻野の上司にあたる。新人の荻野の事を、仕事を任せるには頼りないと不安視しているところもあるが、彼女の長所に着目し成長を期待しながら、特に熱心に教育している。何に対しても繊細な仕事ぶりで、きちんとしなければ気が済まない性格。意外に女子力が高く、昼食にはいつも自作の弁当を持参。その弁当は、彩りや栄養バランスなど、細かく気を配ったものであるため、荻野の作るバランスの悪い弁当に明らかな不快感を示し、弁当作りに関するアドバイスをした。これがきっかけとなって、荻野には計画的に料理を行うためのレシピを貸し、彼女が量やバランスを考えた料理ができるようにとレクチャーを始める事になった。大学に入って一人暮らしを始めた20歳の頃、自炊をしていたものの量がうまく調整できず、平均体重よりも10キロ以上増えてしまっていた。それを理由に自分に自信を持てなくなっていたが、当時先輩として付き合いがあった堀から料理の基礎や栄養について学び、健康的なダイエットを成功させた。その後、結婚した堀が料理教室を始め、手伝いを頼まれた事がきっかけで、現在でも時々ボランティアとして料理教室の助手を務めている。部下である荻野に対しては、昔の自分と重なる部分を感じており、相談に乗っているうちに荻野への思いを募らせていく。

ちほの

平瀬まことと同じ大学に通う女子大学生で、学校行事の手伝いや企画を行うサークル「学生会」に所属している。せりなとは高校が一緒だったが、大学入学後から仲良くなった。美人で、周囲の男子大学生からはモテる存在。男性の手前、普段は小食を装っているが、実は大食い。料理上手の母親に育てられ、病弱で小食な兄の分まで食べていたのがその原因である。 飲み会の後に牛丼屋で大盛り2杯を注文したところを平瀬に知られて以降、彼のことが気になり始めてしまう。平瀬に好きな人がいることを知りながら、アプローチを続ける。

せりな

平瀬まことと同じ大学に通う女子大学生で、学校行事の手伝いや企画を行うサークル「学生会」に所属している。ちほのとは高校が一緒だったが、派手めなグループに所属していたため、地味だったちほのとの付き合いはなく、同じ大学に入学したことも知らなかった。大学入学後に偶然再会し、以降は仲良くなって「学生会」への入会を検討するなど、ちほのと一緒にいることが増えるようになった。

辻 みのり (つじ みのり)

荻野と同じWEBの広告代理店でマーケティング部に勤めている女性。ショートヘアで、あまり浮足立つ事のない、静かな印象を持つ。営業の荻野から、取引先への提案書に関して相談を受けた事がきっかけで、かかわりを持つようになった。家では眠る事を最優先にしたいため基本的に自炊はしないが、料理はできないわけではない。食事に関してのこだわりはなく、短時間で必要最低限の栄養が摂取できればいいと考えているため、自宅には食卓として使うテーブルも持っていない。性格上、何事にも悩む事はなく、時間を有効に使うためにも、悩むのは時間の無駄と考えていた。しかし荻野とかかわりを持つようになり、彼女の作るご飯をおすそ分けしてもらった事をきっかけに、食とその合理性についての考えが揺らぎ始める。

(ほり)

料理教室で先生を務める女性。18時以降は学生向け、夕方までは主婦向けと、時間帯を分けて料理を教えている。基本的には自分一人でたくさんの生徒を教えているが、時々アシスタントとして、大学時代から付き合いのある川森にも手伝いに来てもらっている。テキパキとしていて手際がよく、かわいらしい容姿と優しい性格から生徒達に人気がある。大学時代には太っていた川森に、料理の基礎や栄養について教え、ダイエットを健康的に成功へと導いた過去がある。成田が料理教室を受講した事がきっかけで、平瀬まことやちほのと知り合う。

SHARE
EC
Amazon
無料で読む
マンガリスト
logo