さくら ももこ

日本の漫画家、エッセイスト、作詞家。女性。1984年、静岡英和女学院短期大学在学中に『教えてやるんだありがたく思え!』が、「りぼんオリジナル」冬の号に掲載されてプロ漫画家デビュー。1986年、短大を卒業。就職を機に上京するものの入社2か月で退社。同年8月に「りぼん」にて『ちびまる子ちゃん』を連載開始。人気作家となる。1989年、 『神のちから』を「ビッグコミックスピリッツ」にて連載開始。同年、第13回「講談社漫画賞」少女部門を『ちびまる子ちゃん』で受賞。1990年 『ちびまる子ちゃん』がフジテレビ系でアニメ化され、一大ブームを起こす。また、彼女が作詞をした主題歌『おどるポンポコリン』は第32回「日本レコード大賞」を受賞した。2006年には『ちびまる子ちゃん』が実写ドラマ化。さくらは第1話の脚本も担当。2007年 、新たに『ちびまる子ちゃん』を「中日新聞」、「東京新聞」、「北陸中日新聞」などの新聞紙上にて連載開始。2016年には郡上八幡をテーマにした、「GJ8マン」というキャラクターを考案。地方マンガ『GJ8マン』の執筆や公式サイトをオープンするなどした。また、同作はWEBアニメーションにもなっており、さくらが脚本を担当している。幼い頃からお笑い好きであり、とくに萩本欽一やザ・ドリフターズ、ビートたけしからギャグの影響を強く受けたことを、自身のエッセイや雑誌のインタビューなどで語っている。イギリスの絵本作家エロール・ル・カインの大ファンであり、高校生の時、書店で何気なく手に取った絵本の、繊細で美しい絵の世界観に魅せられて以降、その作風に強く影響を受けている。『りぼん』で同時期に連載を持っていた漫画家の岡田あーみんとは親交が深く、作中でも度々友達として登場し、外見の可愛らしさなどにも触れられている。なお、岡田のデビュー作である『お父さんは心配症』のキャラクターが、『ちびまる子ちゃん』の単行本2巻「まる子デパートへ行くの巻」に登場したこともある。また、『こどものおもちゃ』で知られる小花美穂がデビュー前にアシスタントを勤めており、単行本『ちびまる子ちゃん 大野君と杉山君』の作者あとがきでも、小花の絵のうまさについて書かれている。2018年8月15日、乳がんのため逝去したことがさくらプロダクションから発表された。

「さくらプロダクション」