概要・あらすじ
中学生になった永沢君男は、同じ小学校に通っていた藤木茂や小杉太らと平凡な中学校生活を送っていた。そして迎えた中学校生活の最大イベントである修学旅行で、永沢は考えうる限りで最低の班の一員となってしまう。だがこの修学旅行をきっかけに、永沢たちを含めた周囲の人々の生活に大きな変化が起こっていく。
登場人物・キャラクター
永沢 君男 (ながさわ きみお)
タマネギ頭の少年で、弟も父親も同じタマネギ頭。藤木茂と小杉太がクラスメイトである城ヶ崎姫子の美貌の話で盛り上がっている時に「もっと美人がいい」と発言するなど、かなりの毒舌家でやや性格がひねくれている。お笑い好きでラジオの投稿コーナーに手紙を出したこともある。ちなみにその時のペンネームは「キンタマネギ男」。
藤木 茂 (ふじき しげる)
永沢君男とは小学校3年生からの仲良し。基本的にいい人ではあるのだが、何かと卑怯者である。英語のテストで1点しか取れないなど勉強は不得意だが、笑いのセンスがありラジオなどに投稿するハガキ職人でもある。ちなみにその時のペンネームは「キジフ・ゲルーシ」。
小杉 太 (こすぎ ふとし)
永沢君男たちと同じクラスの肥満児。性格は大らかな反面、少々のろまなところがある。小学3年生の時に永沢たちと一緒のクラスになったが、実際に仲良くなったのは中学校に入学してからである。永沢たちにダイエットの方法を聞いて実践するも成功したことはない。
花輪 和彦 (はなわ かずひこ)
永沢君男たちと同じクラスのお坊ちゃま。そのお坊ちゃまぶりは『ちびまる子ちゃん』の時から変わっていない。バレンタインの日には下駄箱に自分では持ちきれないほどのチョコレートが入っている。本人は堀こずえに恋心を抱いている。
城ヶ崎 姫子 (じょうがさき ひめこ)
成績優秀で何でもこなせる美少女。ハンサムなお父さんと綺麗なお母さんがいるお嬢様。学校のマドンナ的存在で、イケメンの男子生徒と仲良さげに話してはいるが、実は永沢君男に好意を寄せている。永沢に恋するあまり、トップレベルの高校に進学できる成績ながら彼と同じ商業高校を受験したほど。しかし、永沢は商業高校に落ちたため、結局同じ高校には通えなかった。
野口 笑子 (のぐち えみこ)
暗い性格な反面、かなりのお笑い好き。修学旅行の自由行動の際に体調不良と偽り、1人で大阪の花月に行くほどである。本作『永沢君』の登場人物の中で唯一、『ちびまる子ちゃん』の主人公であるまる子と友達関係が続いている。お笑い好きという共通点からか、最終的に永沢君男にとって気になる存在になる。
堀 こずえ (ほり こずえ)
永沢君男も認めるほどの清楚な美女。野口笑子を「のぐちん」とあだ名で呼ぶほど仲が良い。しかし野口からは「堀さん」と呼ばれている。花輪和彦のことが好きだったが、修学旅行以来、藤木茂のことが気になっている。しかし永沢から「藤木君は好きな人がいる」と聞き、失恋してしまう。