概要・あらすじ
両親の仕事の都合により、尊敬していたおじいちゃんの家で生活するようになった中学生の小林彩。しかし、そのおじいちゃんは「しゅーまっは」という謎の生命体を作るマッドサイエンティストだった。孫を驚かせるためにしゅーまっはを作っているとしか思えない祖父、そのしゅーまっはを解剖しようとするクラスメイトに悩まされる彩。
登場人物・キャラクター
小林 彩 (こばやし あや)
作中では唯一のツッコミ。ごく普通の中学生で学校の成績は中くらい。スポーツが大好き。体型は幼児体型気味なスレンダーで、そのことを気にしている。苦手な生き物はゴキブリとカタツムリ。両親の仕事の都合で尊敬していたおじいちゃんの家で生活するようになるが、祖父の作るしゅーまっはという謎の生命体に悩まされている。 最初のころはおじいちゃんの行動に翻弄されていたが、途中から少し慣れてきたためか反撃をするようになる。しばしば口調が乱暴になるが、祖父のことは好きである。妹として作られたまはのことは溺愛している。部活は当初、陸上部だが、二年生のときに小林研究所に入れられた。最終回直前に両親に一緒に暮らすよう求められたが、クラスメイトと一緒に卒業したい&おじいちゃんたちの家が今の自分の家ということで断っている。 ちなみに両親は顔を見せていないが、かなりエキセントリックな性格である。
おじいちゃん
彩の祖父で。本名は不明。彩の通う学校で教諭をしており、一見したところ人の良い老紳士だが、実態はマッドサイエンティスト。「しゅーまっは」と呼ばれる謎の生命体を作り出し、さまざまな事件を引き起こすトラブルメーカー。しゅーまっはで彩を驚かせてばかりいるが、本当は孫のことが大好き。 最終回直前で彩が誘拐されたと知ったときは、これまで作ったしゅーまっはを総動員して探し出そうとしていた。反面、一方的に師匠扱いされている藤宮涼子に対しては手厳しいところがある。
藤宮 涼子 (ふじみや りょうこ)
第9話から登場。メガネをかけた長身の美少女だが、その正体は解剖フェチ。二学期の終わり頃に転校してきた。偶然、しゅーまっはを目撃したのをきっかけに、小林彩やおじいちゃんと知り合う。そしてしゅーまっはを見事に解剖したおじいちゃんの腕前に惚れ込んで、勝手に弟子を名乗る。彩とは別の意味でおじいちゃんのいいおもちゃ。 しゅーまっはのことは「変な生き物」と呼んでいる。普段は冷静かつクールだがしゅーまっはや解剖が絡むとアッパー気味に人格が豹変する。解剖用のメスをいつも持参しているが、それを奪われると「裏藤宮」と呼ばれる人格となり、性格もしおらしくなる。ゆまからは「メガネ」と呼ばれて敵視されている。 かつてボツになった作者の漫画『隻腕(せきわん)』という片腕の女子高生漫画からの流用であるらしい。
まは
小林彩が「姉か妹がいたらなぁ」と口にしたのをきっかけに誕生した、妹型のしゅーまっは。彩のことを「おねえちゃん」と呼ぶ。第17話から登場。外見は金髪のツインテールな幼女で、見た目は普通の人間と変わらないが、生クリームや鶏卵といったケーキの材料でできているため、アリにたかられることがある。 いざとなると、豆腐のような立方体に変形することもできる。彩からは本当の妹のように溺愛されており、まはも彩を実の姉のように慕っている。性格は無邪気だが、ときとして人の心をグサリと刺すようなことを口にすることもある。おつまみの匂いが大嫌い。
ゆま
小林家の別荘を管理していたメイドタイプで完全自立型のしゅーまっは。第40話から登場。外見は赤毛のショートボブな髪型で顔にそばかすのあるメイドさん。実はあんこやきな粉といった和菓子の材料で作られている。非常にドジで、何をやらせても失敗する。別荘を壊してからは小林家に滞在するようになる。 彩たちもしくは自分の身に危険が迫ると強化服を着用することができる。そして強化服着用時は、ビルも破壊できるくらいの攻撃力を発揮する。小林家の家族やその友達にはメイドらしくかいがいしく尽くすが、藤宮涼子だけは「メガネ」と呼んで敵視している。
竹田 優 (たけだ ゆう)
第2話から登場。小林彩のクラスメイトで親友。川村ちさとも昔からの親友。茶髪で前髪を右に大きく分けたショートカットの女の子。転校してきたばかりの彩に話しかけて、すぐ友達となった。水泳部に所属している。まはのことを一目見てから気に入って、何かにつけて酒のつまみ系の食べ物を食べさせようとする。 ちなみに父親の影響でそういったつまみ系を好きになったらしい。ただし、まはは酒のつまみ系が嫌いなので、避けられがちになっている。
川村 ちさ (かわむら ちさ)
第2話から登場。小林彩のクラスメイトで親友。竹田優とも昔からの親友。黒髪で前髪を揃えたロングヘアの女の子。転校してきたばかりの彩に話しかけて、すぐ友達となった。テニス部に所属している。おっとりとした性格で、いつもボーットしているが、天然気味な性格で、優とは正反対に、まはに懐かれている。 おっとりしているけど芯は強く、幼稚園時代にしゅーまっはに襲われた優を守ったこともあった。変なものが好きで、すぐに何かしらへんてこりんなものを拾うクセがある。さらにしゅーまっはを含むその手の類いを感じ取ると、そちらの方へふわふわと行ってしまうクセもある。お姉さんがいるが、妹の趣味にはついていけてないようである。
阿倍 薫 (あべ かおる)
第25話から登場。小林彩たちが二年生に進級したときに担任となった女性の体育教師。陸上部の顧問でもある。髪型は黒髪のミディアムで、左目に泣きぼくろがある。優しくて面倒見のいい先生だが、基本的には一般人なのでしゅーまっはによる騒動にはあまりついていけず、気絶してしまうこともままある。 歳のことは気にしているらしく、学校にやってきたまはに「おばちゃん」と呼ばれたときはとてもショックを受けていた。さらに「ひとりもの」とか「くさい(嫌いなおつまみの匂いがしたから)」など、まはに何度となく心を折られている。ただし、学園祭のときはチャイナドレス姿の阿倍先生にまはが懐き、ヒザの上でおねんねするという至福の体験をしていた。 石川汀とは高校時代からの友人だが、その頃に怖い話を聞かされまくった過去があり、今もその手の話は苦手となっている。
石川 梨花 (いしかわ りか)
第35話から登場。小林彩たちのクラスメイトで2-Aの委員長。飼育部に入っている。髪型は黒髪のおさげで前髪は少しざんばら気味。学校以外ではおさげをほどくこともある。メガネをかけている。家は神社で汀という義姉がいる。祭りや年始のときは梨花も巫女さんの格好をする。動物が好きで、動物が絡むと行動がアクティブになる。 どんな動物も好きで、それがしゅーまっはでもかわいがろうとする。ちなみに汀が暴走したとき止めることができるのは梨花だけである。
石川 汀 (いしかわ みぎわ)
第54話から登場。石川梨花の義姉で、実家の神社で巫女をしている。阿倍薫とは高校時代からの親友。かつては怪談で怖がらせもしたが、今では阿倍先生のやけ酒につきあわされることもある。髪型は黒髪のロングヘアで後ろ髪を一つに束ねて前髪は左右に分けている。口元にはほくろがある。両親は再婚同士で中学生までは京都にいた。 京都には何度か巫女としての修行に出ており、「地獄を何度も見た」「鬼と呼ばれる人のところで修行した」と口にしている。普段は落ち着きのある美女だが霊感は強いらしく、お化けや妖怪、幽霊やしゅーまっはの気配を感じると人間性がガラリと変わり、専用のヌンチャクお祓い棒などの武器を手にして暴れ回る。 そんな彼女を止められるのは梨花だけのようである。
林先生 (はやしせんせい)
第74話から登場。小林彩の通う中学校に赴任してきた保険医の先生。長身で後ろ髪は一本の三つ編みにまとめている。メガネもかけている。チャイナ服の上から白衣を着ているのが通常の服装。胸は割と大きい。家が漢方医なので、保健室も怪しげな漢方薬の材料だらけになってしまった。口数は少なく、ミステリアスかつ物静かな雰囲気で、彩もちょっと苦手としている。 病気やケガに苦しむ人を自分が調合した漢方薬で治すことが好きで、何かあるとすぐに薬を調合しようとする。しゅーまっはとも何回か出くわしているが、彼女の目には漢方の材料にしか見えてなかった。藤宮涼子としゅーまっはを取り合ったこともあったが、相手の身を案ずる林先生にさすがの藤宮も毒気を抜かれていた。 お菓子を作ることもあるが、漢方ベースなためかやたらと苦い。
しゅーまっは
『しゅーまっは』に登場するバイオ生命体。おじいちゃんが作り出している。基本的にグロテスクな外観だが、まはとゆまだけは美少女になっている。材料はお菓子の材料から臓物まで千差万別。色々な用途が与えられているが、大体は小林彩を驚かせたり困らせたりするのが目的になっている。その末路は爆破されたり焼却処分されたり、藤宮涼子に解剖されたりとさんざんだが、倉庫にしまわれるものも少なくない。 彩が何者かに誘拐された(実際は両親に拉致された)ときは、おじいちゃんがしゅーまっはを総動員して彩の居場所を突き止めようと頑張っていた。
集団・組織
小林研究所 (こばやしけんきゅうじょ)
『しゅーまっは』に登場する部活。顧問はおじいちゃんこと小林先生。部員は小林彩と藤宮涼子。部の内容は不明だが、学校にしゅーまっはが現われるのは大体ここが原因。
陸上部 (りくじょうぶ)
『しゅーまっは』に登場する部活。顧問は阿倍先生。小林彩や竹田優が所属していたが、彩はのちに小林研究所に入ることに。自分と過ごす時間が奪われると嫉妬したおじいちゃんが、気圧変化型陸上しゅーまっはで部活を邪魔したこともあった。