その男、運命につき

不動産会社に務めるOLの緒形栞は、ある秘密を抱えていた。地味系OLの栞と、そんな彼女の秘密を知った、女性にだらしない同僚のクズ男、松平健の、本来恋とは関係ないはずの営業活動を描くラブコメディ。「姉系プチコミック」2014年9号から掲載の作品。

正式名称
その男、運命につき
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
フラワーコミックスアルファ(小学館)
巻数
全6巻
関連商品
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あらすじ

第1巻

地味で冴えないOLの緒形栞は、父親の緒形浩二郎が作った借金の返済のために、手相占い師「新宿のアンジュ」として、会社では禁止されている副業を行っていた。日中とは打って変わって、ウィッグにカラーコンタクトを装着し、美しく変身したカリスマ占い師としての夜の顔は、絶対に内緒にすべき姿であった。そんなある日、栞が勤務する「三星不動産」の本社に、10年間営業成績トップのイケメンで、「将軍」の異名を取る松平健が配属される。健は仕事はできるが、ヒマさえあれば女性社員を倉庫に連れ込み、昼間からやりたい放題のサイテー男であった。そんなある日、新宿のアンジュのもとに健が姿を現す。彼は、このあと連れて来る女性客に対して、家を買うように手相占いで誘導してほしいと栞に10万円を手渡す。しかし噓を嫌う栞は、健の言う事を受け入れず、噓のない占いを行うのだった。翌日、いつも通り出勤した栞を待っていたのは、営業部への異動辞令だった。昨夜の一件で、栞が新宿のアンジュである事に気づいた健は、人事部に掛け合い、栞を自分の手元に呼び寄せたのである。禁止されている副業について弱みを握られた形となった栞は、クビになる事も覚悟するが、健から求められたのは、クビになりたくなければ奴隷となって俺のために働けという最悪なものだった。(Vol.1「運命の出会い線」。ほか、4エピソード収録)

第2巻

緒形栞は、副業のカリスマ手相占い師「新宿のアンジュ」に、最近客足が途絶え気味な事が気にかかっていた。その原因は、癒し系占い師としてブレイク中の手相占い師「六本木のカレシ」にあった。ある日、佐々木建設と一戸建て住宅見学会について打ち合わせを行った際、営業部長の杉良子といっしょに営業補佐の里見航太が現れるが、この里見こそが「六本木のカレシ」であった。かつて新宿のアンジュとして里見の手相を見た事がある栞は、里見に警戒心を抱き、要注意人物と位置づけるのだった。そんな中、マンション購入を検討中の客、中村一家が来店。ママは、言う事をよく聞く自慢の息子、中村裕の事が大好きで、内覧中も、飽きる事なくおとなしく同行する裕に、松平健と栞も感心していた。夫婦が家を見ているあいだ、裕を預かって面倒を見る事になった栞は、子供に人気の「地味ニャン体操第一」で気を引こうとするが、両親がいなくなったとたん、いい子だったはずの裕の態度が一変する。(Vol.7「運命の相手線」。ほか、3エピソード収録)

第3巻

ある日、「三星不動産」の緒形栞松平健のもとを里見航太が訪れた。里見によれば、区議会議員の岩下紫真が再婚を機に、親子三人で住むための戸建て住宅を購入予定だったが、中学生の娘の岩下政子が猛反発し、契約が白紙になりかねない騒動に発展しているのだという。そして、何としても契約を成立させたく、健の力で説得してほしいと頼み込む。客の気持ちを尊重するべきだという考えの健は、当初、里見の頼みに応じない姿勢を見せていたが、相手が紫真である事を知ると態度を一転させ、現場に足を運ぶ事を承諾。現場には、親子で言い争っている紫真と政子、それを仲裁する杉良子の姿があった。そこで走り去ろうとする政子を引き止めた健は、母親に対する政子の思いを聞いたあと、若い頃の自分の事を話し始める。(Vol.10「三喜線」。ほか、2エピソード収録)

第4巻

里見航太は、手相占い師「新宿のアンジュ」の秘密を知ったと深刻な顔で話し出した。その内容は、緒形浩二郎がママを務める新宿2丁目のバーから、アンジュが出て来たところを目撃したという話だったが、そんな里見の話は、偶然登場した松平健によって遮られ、中途半端なまま終わりを迎える。アンジュが自分である事がバレたと思い込んだ緒形栞は、とうとう三星不動産をクビになると怯えながらも、健のもとでの奴隷生活も終わりを迎えるのではないかという期待も抱いていた。すでに健に従う事に限界を感じていた栞は、まずは無理矢理住まわされている健のとなりの部屋を出る決意をする。一方、会社が休みの水曜日に新宿2丁目のバーに向かった健は、そこで中村ママに再会。転勤による引っ越しの報告と、引っ越し先でのマイホーム購入の助力を頼まれる。その際、「運命の相手」について話題が及ぶと、浩二郎は本のしおりでつながった不思議な相手の事を話し始める。(Vol.13「ロマンチック線」。ほか、4エピソード収録)

第5巻

緒形栞は、松平健から突然キスされてからというもの、物事が冷静に考えられなくなっていた。健に対してキャーキャー言っている大多数の女性と同じように扱われたとショックを受け、凹んでいた栞は、健を好きになりかけている自分を認めたくなかったのだ。そんな中、栞は、支店主催のモデルハウスでの合コン「家コン」が開催される事に伴い、アドバイスをするため現場に足を運ぶ事になった。インフルエンザでダウンし、動けない健とはスマホで中継をしつつ、栞は健の指示に従ってアドバイスを続ける。家コンの参加者である紺野美香子は、友達の結婚ラッシュに焦り、彼氏を見つけに来ていた。しかし、知り合った小学校教師の赤井貴一にせっかく興味を持っても、無趣味なのが災いして会話の広げ方もわからないまま、ほかの女性参加者に奪われてしまう。一人になった美香子に栞が話し掛けると、美香子はダメな自分について語り始める。そんな美香子の手のひらに一発逆転線がある事に気づいた栞は、彼女をそっと勇気づける。(Vol.20「一発逆転線」。ほか、4エピソード収録)

登場人物・キャラクター

主人公

不動産会社「三星不動産」に勤めるOL。年齢は29歳。昼間は地味で冴えない印象だが、夜になるとウィッグやカラーコンタクトを着けて見目麗しい姿となり、よく当たると評判のカリスマ手相占い師「新宿のアンジュ」... 関連ページ:緒形 栞

不動産会社「三星不動産」に勤める男性。海外支社に勤めていたが、入社10年で本社の売買営業部に配属になった。営業成績は優秀で、つねに上から目線で人に接する。有能なうえ、かなりのイケメンで、女性には事欠か... 関連ページ:松平 健

緒形栞の父親。新宿2丁目のバーで、「ヒロコママ」の名でママを務めているニューハーフ。妻を病気で亡くしたあと、性転換手術や豊胸手術を受けたため、多額の借金を背負っている。その支払いは娘である栞が肩代わり... 関連ページ:緒形 浩二郎

杉 良子

不動産会社「佐々木建設」の営業部長を務める女性。ショートヘアで色気のあるやり手の人物で、大口の顧客や住宅の見学会などのイベントには必ず絡んでいる。補佐を務める里見航太と行動を共にしている事が多い。

不動産会社「佐々木建設」の営業部に勤めている男性。日頃は杉良子の補佐としての仕事を主に行っているが、副業で手相占い師「六本木のカレシ」として活動している。占いの方針としては、悪い結果を伝えず、優しく導... 関連ページ:里見 航太

中学生の頃、緒形栞と仲がよかった女性。転校が決まった当時、想いを寄せていたクラスメイトの村上蒼太に告白するかどうかを悩んだため、栞に占ってもらった。しかし、告白しない方がいいという占い結果にへそを曲げ... 関連ページ:沢井 美和

一人用の賃貸アパートを探していた女性。10年以上前、教育実習生だった頃に、当時高校生だった松平健に英語を教えた事がある。その後、健の卒業と同時に健の父親、松平謙と結婚したため、健にとっては義母にあたる... 関連ページ:田辺 舞子

松平健の父親で、田辺舞子の夫。離婚届と手紙を置いて姿を消した妻を探すため、手相占い師である緒形栞のもとを訪れた。オールバックにサングラスをかけ、開襟の柄シャツを着ているため、チンピラのような風貌をして... 関連ページ:松平 謙

北大路

不動産会社「三星不動産」の建設営業部に勤める男性。松平健の同期。不動産王と呼ばれている「関口グループ」の営業について、健と二人で任される事になった。これに伴い、最近関口グループの御曹司の関口正和が占いに凝っているという極秘情報を入手する。

関口グループのトップである関口の息子。社長業を譲り受ける事が決まり、これを機に会社の管理しているすべての物件を1社の不動産会社に任せる事になった。最近占いに凝っているという情報を入手したさまざまな不動... 関連ページ:関口 正和

関口グループのトップを務める男性。「不動産王」と呼ばれる。どこの会社の営業担当者も顔を拝ませてもらえないほどの大の接待嫌いであり、マスコミ嫌いで有名。今回、息子である関口正和に社長業を譲るにあたり、会... 関連ページ:関口

緒形栞や沢井美和の中学時代のクラスメイトの男性。栞が幹事を務めたクラス会に参加し、その際、顔を合わせた女性のうち数人に言い寄ったうえ、金を貸してほしいと迫った。独身を装っているが、実は既婚者。手には不... 関連ページ:村上 蒼太

自分名義のマンションを売りたいと考えている女性。半年ほど前に、手相占い師「新宿のアンジュ」から、「あげまん線」があると言われた事がある。大学時代は小説サークルに入っており、当時の仲間の一人である慎と同... 関連ページ:藤田 真琴

藤田真琴と同棲していた男性。大学時代には小説サークルに入っており、小説家の卵としてずっと執筆活動を続けていた。真琴とは結婚の約束もして、将来を見据えて彼女名義のマンションで同棲生活送っていたが、いつに... 関連ページ:

ママの夫であり、中村裕の父親。中古マンションの購入を検討中で、妻と二人で「新宿のアンジュ」のもとを訪れ、金運を占ってもらった。アンジュからは、妻とは運命の相手だと言われたものの、それに関しては興味薄。... 関連ページ:中村

中村の妻であり、中村裕の母親。中古マンションの購入を検討中で、夫と二人で「新宿のアンジュ」のもとを訪れ、金運を占ってもらった。アンジュからは、夫とは運命の相手だと言われたものの、それに関しては興味薄。... 関連ページ:ママ

中村とママの息子。マイホームの購入を検討している両親と共に、マンションの内覧に訪れた。日頃から、両親のいう事をよく聞くいい子。まだ幼い少年でありながら、共働きで不在がちな両親のもと、一人で留守番をする... 関連ページ:中村 裕

大御所感漂う地元オーナーの老紳士。東京K区の戦前からの地主で、彼の持つビルのほとんどが、「佐々木建設」の手掛けたもの。杉良子や松平健、緒形栞、里見航太らが同席する打ち合わせを兼ねた会食の際、「六本木の... 関連ページ:西郷 春彦

由美 京香

伊吹四朗と結婚予定の女性。四朗とは親子ほども年が離れており、父親と娘のように見られるが、見合いで知り合った。結婚後、二人で暮らす家を探すため、松平健と緒形栞の案内を受け、さまざまなマンションの内覧を行っていた。しかし、つねに興味なさげな態度とわがままで自分勝手な言動を重ねており、印象は悪い。

「角乃進」というペンネームで執筆活動を続けている小説家の男性。出す本すべてがベストセラーとなり、ドラマ化や映画化された作品も多数で、今や子供から大人まで誰でも知っている大人気作家となった。結婚予定の女... 関連ページ:伊吹 四朗

不動産会社「萬屋不動産」に勤める男性。町おこしで再開発計画がある事を理由に、田舎の土地の権利を購入するため、所有者である緒形浩二郎を訪ねて来た。しかし、萬屋不動産は西に強く展開している会社で、特に東海... 関連ページ:丹下

区議会議員を務める女性。中学生の娘を持つシングルマザーだったが、議員になる前まで働いていたスーパーの社長を務める男性と再婚する事になった。これを機に、娘の岩下政子と三人で暮らす戸建て住宅を購入予定だっ... 関連ページ:岩下 紫真

区議会議員の岩下紫真の中学生の娘。5歳の時に父親を亡くして以来、母親と二人で暮らして来た。母親が再婚するにあたり、家を建てる事になったが、すべてがいい条件になるようにと、「政子のため」と言って推し進め... 関連ページ:岩下 政子

現在住んでいるマンションの売却を希望している男性。電話を取るだけのためにモタモタしたりあたふたしたりと、何事にも余裕がない自分にコンプレックスを抱いている。仕事中のミスが原因で、ブラジルへの左遷が決ま... 関連ページ:竹中 尚人

沢口 弥寿子

一人用のマンション購入を希望している美人女性。終の棲家を探しに三星不動産を訪れた。実は3年間付き合っていた同棲中の彼氏、竹中尚人に捨てられ、傷心中。

結婚を機にマンションの購入を検討中の男性。大地喜美子とは、7年間付き合っており、彼女を安心させたい一心で結婚を決めた。マンションの内覧中、喜美子からクリスマスにプレゼントされたブレスレットをなくした事... 関連ページ:日野 翔平

大地 喜美子

日野翔平と7年付き合っている彼女。結婚を機にマンションを購入しようとしている翔平に付き添い、内覧に来ているが、始終機嫌が悪い状態が続いている。結婚で自分は本当に安心を手に入れ、幸せになれるのか疑問に感じている。

不動産会社「三星不動産」の地方支社に勤めている女性。仕事で本社を訪れた際、松平健と男女の関係になった。健としては、あとくされなくセックスするだけの女性社員の一人だったが、彼女にとっては入社当時からあこ... 関連ページ:山口 いずみ

照明デザイナーを務めている夫婦。間取りやインテリアなど、細部までこだわって建てた自宅兼事務所に住んでいる。40歳にして妻の妊娠が発覚。二人で働いて返すつもりで組んだローンは、一人で返すには無理な金額だ... 関連ページ:唐沢夫妻

真田 幸弘

自宅マンションの売却を希望している男性。現在は他県に単身赴任中。マンションには妻が住んでいたが、妻を病気で亡くしたため、売却を決めた。妻を亡くしてすぐにマンションを売却してしまう事に、義母からは反対されているが、その意思は固い。

若尾 麻矢子

不動産会社「三星不動産」の、地方支店の営業所に勤めている女性。成績優秀なやり手で、営業所の販売実績がほかの支社と比較してずば抜けていいのは、ほとんど彼女が担当しているため。まじめで清楚な印象だが、実は男性客を対象に個人的に連絡が取れる電話番号を渡して枕営業を繰り返していた。

石坂 洋二

高橋栄子と結婚予定の男性。結婚に際してマンションを購入する予定で、松平健、緒形栞に案内されてマンションの内覧に来ている。物件をピックアップしたのは栄子で、友人の新克由はマンションのアドバイスをするためについて来た。二人共に上から目線の物言いだが、なにを言われても苦笑いするだけで、特に反論はしない。

高橋 栄子

石坂洋二と結婚予定の女性。結婚に際してマンションを購入する予定で、松平健、緒形栞に案内されてマンションの内覧に来ている。住む予定の自分達よりも、口出しをし続ける新克由に不満が募っている。

石坂洋二の幼なじみの男性。インテリア会社に勤めている。洋二が結婚するにあたりマンションを探すと聞いて、アドバイスをするために内覧に同行した。手にはS線の手相を持っており、何かにつけて上からな物言いをす... 関連ページ:新 克由

俳優を務める男性。女性人気も高い。劇団員として長い下積み経験があり、見た目はもちろん実力も高く、広い層から人気がある。内密に自宅の売却したいとの要望を受け、関口正和からの紹介で、松平健と緒形栞が担当す... 関連ページ:川上 卓也

川上卓也の妻。身分を隠して新宿のアンジュのもとを訪れ、雑誌の切り抜きを持参して夫の手相を占ってもらう。その後、夫との離婚が決まり、自宅を売却する事になった。もともと卓也が売れる前の劇団員時代からのファ... 関連ページ:由紀恵

紺野 美香子

モデルハウスで開催された合コン、略して「家コン」に参加した女性。28歳になり、友達がのきなみ結婚ラッシュのため、焦りがある。しかし、無趣味なのが災いして男性との知り合い方も、会話の広げ方もわからない状態。

赤井 貴一

モデルハウスで開催された合コン、略して「家コン」に参加した男性。小学校で教師を務めており、趣味はロードバイク。参加者の紺野美香子が気になり、声を掛けたが、無趣味の彼女と話が広がらず、別の女性に強引に誘われてしまった。

釘原 茉莉子

松平健を訪ねて「三星不動産」を訪れた女性。釘原小巻の妹。シンガポールのホテルでの仕事が決まったため、自宅を売却してシンガポールで暮らす事を決めた。その挨拶に訪れたが、健の意向によって自宅売却の担当を健に頼む事になる。

釘原 小巻

釘原茉莉子の姉。松平健が中学3年生になる前の春休み、彼の家庭教師を務めていた。高校合格に向けて共に頑張っていく中で、互いに反発しながらも惹かれ合っていった。健が高校に合格したら結ばれようと約束も交わしていたが、春を待たずに帰らぬ人となった。

書誌情報

その男、運命につき 全6巻 小学館〈フラワーコミックスアルファ〉 完結

第1巻

(2015年6月10日発行、 978-4091371034)

第2巻

(2016年6月10日発行、 978-4091384188)

第3巻

(2017年2月10日発行、 978-4091392299)

第4巻

(2017年8月10日発行、 978-4091394361)

第5巻

(2018年6月8日発行、 978-4098700721)

第6巻

(2019年4月10日発行、 978-4098704569)

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