それではさっそくBuonappetito!

それではさっそくBuonappetito!

漫画家のヤマザキマリがイタリアでの極貧学生時代やその後の結婚生活で培った、安いうえに美味なイタリア料理やその他海外の料理等を紹介するグルメ漫画。各話の最後にはお手軽料理のレシピが掲載されている。

正式名称
それではさっそくBuonappetito!
ふりがな
それではさっそくゔぉなぺてぃーと
作者
ジャンル
エッセイ
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概要・あらすじ

主人公のヤマザキマリは現在、夫と息子と共にポルトガルと夫の実家であるイタリアを行き来して暮らしているが、学生時代にはイタリアのフィレンツェで数人の同居人と共に貧乏な生活をしていた。フィレンツェでの生活のなか、マリとその同居人たちは貧しくとも美味しい料理を作り出していく。同居人同士、時に激しく熱くお互いの食文化を戦わせながら日々の食事を堪能する様を、赤裸々に綴りながら当時作った料理のレシピを紹介していく。

結婚後も、そのグルメドキュメントは更に多彩になり、「美味しさ」を求める日々が繰り広げられていく。

登場人物・キャラクター

ヤマザキマリ

どんな食べ物にも「美味しさ」を感じていたいと思っている女性。学生時代にイタリアのフィレンツェに住んでいたが、フィレンツェは家賃が高いため、同居人数人と一つのアパートを借りて暮らしていた。その際、同居人たちと安くても美味しい料理作りに熱中する。あまりにも金欠だった時は屋外の似顔絵描きでお金を稼ぎ、腹持ちの良いミネストローネを作っていた。 結婚後も食への情熱は変わらず、海外での生活中、日本食が恋しくなるとその場にある食材を使って日本食を作るなど常に創意工夫を忘れない。その食への執着はとどまることなく、食べたいという強い意志が料理を作る原動力となっている。数々の料理の中でも特に生ポルチーニきのこのグリル焼きが大好きで、ポルチーニを口に含んでいる間ならどんな罵詈雑言にも耐えられるというほど。 エネルギーチャージのために年に一度ブラジルへ旅行に行くことがある。アルコールが大好きで、ブラジルでかなりアルコール度数の高い酒を飲んでも酔わなかった。作者であるヤマザキマリ本人。

ティナ

ヤマザキマリがフィレンツェに住んでいた頃の同居人。ナポリ出身の女子大生で同じく同居人のラファエルと付き合っている。料理上手で、時にマリやロザリアが作る料理と張り合うこともある。出身地のナポリ料理に誇りを持っており、ロザリアとピッツァで張り合った際には、ナポリ風のマルゲリータを作ったほど。スタイルはいいが、彼氏であるラファエル好みの巨乳ではない。

ラファエル

ヤマザキマリがフィレンツェに住んでいた頃の同居人でティナの恋人。ティナと同じくナポリ出身。同居人4人のうち唯一の男性である。ティナという恋人がいながら、同じ同居人のロザリアにデレデレし、そのせいで、ティナを怒らせたことがある。巨乳好き。

ロザリア

ヤマザキマリがフィレンツェに住んでいた頃の同居人。南イタリアのシリチア島出身。ロザリアの作るピッツァはシチリア風で、生地がパンのように厚くてやわらかく、食べごたえ満点。かなりの巨乳の持ち主で、そのためラファエルの吟味するような目線が、ティナの闘志に火をつけることになる。

ベッピーノ

ヤマザキマリの夫でイタリア人。マリと同じく日本食が大好き。厳しい父方の祖母に幼少期からしつけられたため、過剰に礼儀正しく紳士的。そのため、生粋のイタリア人でありながら、イタリア国内でさえイタリア人だと思われないことがある。穏やかな性格だが、日本に帰省中のマリが美味しそうな日本食の写メを何枚も送りつけた際は、激怒していた。

デルス

ヤマザキマリの息子。マリと同じく日本食が大好き。無類のトンカツ好きで、日本から送ってもらったDVDのTV番組でミソカツを見て以来、ミソカツに執着するようになる。日本でミソカツを食べた時は感動していた。日本食は好きだが、日本のワーキングレディの働きぶりや、満員電車にショックを受け、日本では暮らせないと断念する。 将来の夢は金持ちになって日本のコンビニを家の隣に建てること。

マルゲリータ

ベッピーノの母。ヤマザキマリにとっては姑にあたる女性で、もじゃもじゃ頭の肝っ玉母さん風の容姿。食材に独自のこだわりを持ち、広大な自宅の敷地に野菜や穀物をぎっしりと植えているほか、食材にするために庭で鶏や鴨も飼育している。そのこだわりは更に拡大し、イタリア料理にはかかせないオリーブオイルを自家生産するために高い苗を買い、果ては牛や羊をも飼おうと考えている。

アントニオ

ベッピーノの父でヤマザキマリにとっては舅にあたる男性。マリから送ってもらった大根や白菜の種で野菜を育てるも、それらはイタリアの太陽のもとで巨大化し変わり果てた姿になってしまう。血糖値が高いので、正月明けに太ってしまった時などはマルゲリータに徹底的に食事管理をされる。チーズが好きで、マリに美味しいチーズとその食べ方を教える。

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