概要・あらすじ
転校したてで友達がいない女子高校生の綿貫ちひろは、隣の席の男子・湯神裕二と会話を交わすようになる。自ら「友達を必要としていない」と豪語する湯神は、クラスでも浮き気味の偏屈者。エースを務める野球部の仲間たちとも、あまり馴染めていない。湯神の言動に振り回されつつも、ちひろは友達を作ろうと決心するのだった。
登場人物・キャラクター
湯神 裕二 (ゆがみ ゆうじ)
友達がいないが、ひとりぼっちを楽しんでいる変わり者の男子高校生。上星高校2年A組の生徒。マイペースで頑固な性格をしており、誰に対しても歯に衣着せぬ物言いをする。自分が決めたことは、他人から何か言われてもなかなか変えない。野球部のエースを務め成績も優秀だが、その性格が災いして、クラスメイトや部員などから敬遠されている。 落語が趣味で、燦々亭平楽という落語家の大ファンである。妹が一人いるが、彼女からも変人扱いをされている。湯神裕二の祖母曰く、姿形が祖父にそっくりだという。
綿貫ちひろ (わたぬきちひろ)
上星高校2年A組に転校してきた少女。親が転勤族で転校ばかりしていたため、薄い人間関係しか築いたことがなく、仲のいい友達が欲しいと思っている。教室の隣の席に変わり者のクラスメイト・湯神裕二が座っていたことから、彼の言動に振り回される毎日が続く。本人は湯神裕二のことを面倒くさいと思っているが、よく話をしているために同類と勘違いされ、クラスメイトたちから若干避けられている節がある。 羊毛フェルトが趣味。
門田 春樹 (かどた はるき)
上星高校の野球部に所属する1年生。ポジションはキャッチャー。1つ上の先輩である湯神裕二とバッテリーを組んでいる。少年野球の頃から湯神のことを知っているため、変わり者の湯神裕二と他の野球部員との間を取り持つ役割を負わされている。そのため、本来のポジションであるライトから、キャッチャーへ転向させられている。 湯神裕二からは使い走りのような扱いを受ける。湯神裕二から解放されたいと常々思っているが、ピッチャーとして尊敬する面もあり、頭が上がらない模様。
久住 若奈 (くずみ わかな)
上星高校野球部のマネージャーをしている。野球部のエースかつ2年A組のクラスメイトである湯神裕二には、1年生のときから迷惑をかけられてきた。部の先輩との軋轢が絶えない、変わり者の湯神裕二を叱り飛ばせる数少ない人物。野球に対してとても真剣に取り組み、野球のことを考えると周りが見えなくなる一面がある。 赤縁のメガネをかけ、髪の毛をお団子にくくっている。
藤沢 梨緒 (ふじさわ りお)
高校の同級生の湯神裕二に好意を抱いている女子高校生。美人と評される顔立ちをしている。変わり者の湯神裕二が取る行動を好意的に解釈し、ラブレターを出してしまう。どんな物事に対しても一生懸命に取り組む性格だが、その生真面目さが裏目に出てしまい、周囲から浮いてしまうこともある。 湯神裕二が野球部だったこともあり、野球について詳しい。
林山 真咲 (はやしやま まさき)
天城高校野球部のピッチャー。小学校のときに同級生だった湯神裕二を少年野球に誘い、彼の世話を焼いていた。インフルエンザにかかり試合を休んだとき、エースの座を湯神裕二に奪われ、以来ずっと彼をライバル視している。
財前 譲治 (ざいぜん じょうじ)
自他ともに認める友達のいない男子高校生・湯神裕二の親友を自称する高校2年生。1年のとき、文芸部員だった財前の作品を批評した湯神裕二に勧められ、創作落語を作り始めた。自作の落語を添削してもらうため、よく湯神裕二のもとを訪れる。湯神裕二によれば、財前の作品を読んでくれる人は全員、彼から親友認定を受けるらしい。 天然パーマの頭髪を落ち着けようと、いつも水で濡らしてなでつけている。
南田 生斗 (なんだ いくと)
北条学院高校の超高校級スラッガー。野球情報誌に特集が組まれるほどの実力を持つスター選手。学力も高い。チアリーダーをやっている交際2年目の彼女がいる。それらの恵まれた才能と環境が原因でやっかみを受けることがしばしばあり、チーム内でも浮いてしまっている。
百瀬 香織 (ももせ かおり)
上星高校に通う女子高校生。2年A組の生徒。野球部のマネージャー久住若奈の幼馴染。幼稚園からの付き合いである久住のことが大好きすぎるゆえ、独占欲を発揮することが多々あり、久住と仲良くしようとする他の生徒に冷たい態度を取ってしまう。久住と仲よくなった転校生の綿貫ちひろにもそっけない態度を取っていた。 久住を夢中にさせる野球のことも、あまり気に入っていない様子。
書誌情報
湯神くんには友達がいない 16巻 小学館〈少年サンデーコミックス〉
第1巻
(2012-11-16発行、 978-4091240200)
第2巻
(2013-04-18発行、 978-4091242938)
第3巻
(2013-10-18発行、 978-4091244789)
第4巻
(2014-04-18発行、 978-4091246257)
第5巻
(2014-09-18発行、 978-4091251077)
第6巻
(2015-02-18発行、 978-4091256072)
第7巻
(2015-07-17発行、 978-4091261977)
第8巻
(2015-12-18発行、 978-4091265661)
第9巻
(2016-05-18発行、 978-4091271594)
第10巻
(2016-10-18発行、 978-4091274076)
第11巻
(2017-04-18発行、 978-4091275615)
第12巻
(2017-10-18発行、 978-4091278630)
第13巻
(2018-04-18発行、 978-4091282415)
第14巻
(2018-10-18発行、 978-4091285591)
第15巻
(2019-04-18発行、 978-4091291370)
第16巻
(2019-07-18発行、 978-4091293053)