幼なじみ3人のトライアングルラブ
宇佐このみと香月景虎、天瀬龍臣という、同じマンションに住む幼なじみの三角関係を描いたラブコメディ。このみは、5歳の時に引っ越した景虎を運命の人だと信じ続けていたが、ある日彼の悪い噂を聞きつけて激怒する。景虎のことを忘れて彼氏をつくるというこのみに、龍臣が突然告白。じつは小5の頃から好きだったが、感情を隠し続けていたのだ。そんな龍臣を好きになりかけた時、10年ぶりに景虎がマンションに戻ってくる。そして悪い噂がデタラメだったと知ったこのみは、激しく動揺することになる。平和な日常のために、恋なんてしないと決意するこのみを襲う、景虎と龍臣の甘いアプローチや思いがけないラブハプニングをコミカルに描く。
このみと景虎を結ぶ赤い糸
このみと景虎の関係の原点は、子どもの頃の「赤い糸」のエピソード。「僕たちは赤い糸で繫がっている」という景虎に「どうして赤なの」と質問するこのみ。「血の色だから」という答えを聞いて怖がるこのみを見て、景虎は満面の笑みを浮かべた。このみへの意地悪に興奮を覚えた景虎にとって、これが性の目覚めだったという。またこのみは、景虎が笑うとすごく嬉しく感じるのは、自分をからかって笑うこの時の笑顔を思い出すからだった。
照れるとかわいいお兄ちゃん、龍臣
朝ごはんを作ってくれるなど、面倒見のいいお兄ちゃん的な存在だった龍臣。しかし、景虎の悪い噂を信じ、彼氏をつくると宣言したこのみに、龍臣は「好きだ」という自分の気持ちを正直に伝える。龍臣のことを幼なじみとしか思えないこのみは、デートっぽいことをしてから考えたいと答えた。そして水族館デートを終えたこのみは、今まで龍臣にときめかなかったのは、彼が感情を隠してくれていたからだと気づく。普段はカッコいいクールなキャラなのに、照れると顔を真っ赤にしてものすごくかわいくなる。このみは龍臣のそんなギャップにドキドキしてしまうのだった。
登場人物・キャラクター
宇佐 このみ (うさ このみ)
高校1年生の女子。15歳で、香月景虎、天瀬龍臣の幼なじみ。5歳の時に引っ越した初恋の男の子、景虎との運命を盲信する。10歳の時、両親がW不倫をして出ていったため、叔母の世話になっている。天然な性格で、少々人とはズレた感覚を持っているが、根は真面目で一生懸命。世話焼きで頼れるお兄ちゃんの龍臣に告白され、付き合う気持ちになっていたところに景虎が突然戻ってきたため、2人の間で激しく動揺する。
香月 景虎 (こうづき かげとら)
高校1年生の男子。15歳で、宇佐このみ、天瀬龍臣の幼なじみ。このみと同じマンションの隣に住み、同じ日に同じ病院で生まれた。このみとは相思相愛で、お互いに運命の相手と感じている。5歳の時にイギリスに転居することになり、「絶対帰ってくる」と言い残して去っていく。そして15歳の時に再びマンションに戻り、このみへのアプローチを開始する。言葉数が少なく、独特のテンポ感で喋るので感情が読み取りにくい。このみからは「虎ちゃん」と呼ばれている。
天瀬 龍臣 (あませ たつおみ)
宇佐このみ、香月景虎の幼なじみ。このみの隣に住む16歳の高校2年生。このみと同じ学校に通う。家事が得意で、このみの面倒を見ている叔母さんに頼まれ、朝ごはんをつくりに来ることが多い。小学5年生の頃からこのみに思いを寄せていたが、彼女が景虎を慕い続けていることを知っていたため、気持ちを隠し続けてきた。ある出来事がきっかけで、このみに告白。10年ぶりに帰ってきた景虎と恋のライバルになる。このみ、景虎からは「みっくん」と呼ばれている。
書誌情報
たいがー&どらごん 4巻 集英社〈マーガレットコミックス〉
第1巻
(2022-06-23発行、 978-4088446585)
第2巻
(2022-09-22発行、 978-4088446950)
第3巻
(2023-01-25発行、 978-4088447353)
第4巻
(2023-04-25発行、 978-4088447698)