ヤリマンギャルと陰キャ童貞男のピュアな青春ラブコメディ
陰キャで童貞の後藤が、セックスが大好きなギャル系女子のアガワミサキを好きになってしまったことから物語が始まる。学校内でヤリマンと知られるアガワは、学校内外にセックスフレンドが複数いる。クラスでも目立たない存在の自分にも明るく接してくれるアガワに対して、後藤はひそかに恋心を寄せていた。ひょんなことからアガワとセックスフレンドになった後藤だったが、彼女と体を重ねるうちに、本当の恋人同士になりたいと願うようになる。これまで体を重ねた男性を恋愛感情ではなくセックス中心に考えていたアガワは、すでに体の関係を持っているにもかかわらず、ピュアな後藤とどう向き合えばいいかわからずに戸惑ってしまう。ヤリマンギャルと陰キャ童貞のなかなか進展しない純情100%のエロと、青春が凝縮されたラブコメディが展開される。
ヤリマンながら恋愛には奥手なギャル系女子
制服を着崩して派手なピアスやメイクを好むアガワは、いわゆるギャル系女子。貞操観念が低く、空き教室で野球部の鷹山とセックスしたり、モデルでヤリチンと知られる先輩の犬養とラブホテルに行ったりと、ビッチさ全開で自由奔放に振る舞っている。そんなある日、後藤からセックスしている姿を目撃されたことをきっかけに、軽い気持ちで自分とセックスしないかと誘う。これまで誰が相手であっても主導権はアガワ自身が握っていたが、後藤から本気で純粋な恋心を寄せられていることを知り、いつものペースが乱れてしまう。セックスは積極的ながら、後藤との恋愛になると途端に消極的になるウブなアガワの姿が魅力的で読者をギャップ萌えさせる。
セックスフレンドたちとの情事
本作ではヤリマンギャルのアガワが、後藤や周囲の男性を自由奔放な振る舞いで翻弄する。野球部の鷹山とは空き教室で、後藤以外の何人もの男性とはラブホテルを利用し、セックスする描写が生々しく描かれている。特に付き合いが長い犬養との過激な情事は、2024年3月に刊行された第3巻のおまけ漫画にも掲載されている。
登場人物・キャラクター
後藤 (ごとう)
とある高校に通う童貞男子。地味で生真面目な性格をしている。女性経験はもちろん、女性との交際経験すらない。アガワミサキと同じクラスで、彼女と共に図書委員になったことで距離を縮める。冴えない自分に対しても明るく接してくれるアガワにひそかに思いを寄せている。ひょんなことからアガワとセックスして童貞を卒業し、彼女とセックスフレンドの関係になる。当初は、自分の気持ちを伝えて本当の恋人同士になるまでは、体の関係を持たないようにしようと考えていたが、ビッチでエロいアガワを前にすると歯止めがかからなくなる。これまでは流されるままに人生を過ごしてきたが、アガワのためにならないと感じたときは、彼女の機嫌を損ねることをいとわず自分の気持ちをはっきりと口にする。アガワからは「ゴトー君」と呼ばれている。
アガワ ミサキ
後藤と同じ高校に通う女子。後藤と共に図書委員を務めている。貞操観念が低く、誰とでもすぐに体の関係を持ってしまう、いわゆるヤリマン。学校内でもセフレがたくさんいることで有名な存在だが、アガワミサキ自身はまったく気にしていない。ある日、野球部の鷹山と空き教室でセックスをしている姿を後藤に目撃されたことをきっかけに、軽い気持ちで後藤にもセックスしないかと誘った。体の関係を重ねるうちに、後藤から恋心を寄せられていたことに気づき、以降は彼との距離の取り方がわからずに戸惑っている。つねに明るく分け隔てなく愛を振りまき、誰に対してもスキンシップが激しい。何も考えていないように見えてどこか筋がとおっており、家庭的で常識人な一面を持つ。同じ高校の上級生に母親が違う姉がいるなど、複雑な家庭環境で育つ。
書誌情報
だれでも抱けるキミが好き 4巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉
第1巻
(2023-09-06発行、 978-4065327555)
第2巻
(2023-12-06発行、 978-4065339497)
第3巻
(2024-03-06発行、 978-4065350652)
第4巻
(2024-08-06発行、 978-4065358276)