つうかあ

つうかあ

TVアニメ『つうかあ』のコミカライズ作品。サイドカーを付けたオートバイレース「ニーラーレース」で頂点を目指す女子高校生達のレースにかける情熱や、それぞれのパートナーへの強い思いを描いている。「ComicWalker」で2017年10月7日から2018年5月20日まで配信された。

正式名称
つうかあ
ふりがな
つうかあ
原作者
にこいち/「つうかあ」製作委員会
作者
ジャンル
オートバイレース
レーベル
MFC(KADOKAWA)
巻数
全2巻完結
関連商品
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あらすじ

第1巻

サイドカーを付けたオートバイレース「ニーラーレース」の女子高生部門が、日本本土から南に約180キロの場所にある三宅島で開幕した。今シーズンは優勝すれば本場イギリスで行われる伝統レースの「マン島ツーリストトロフィー」(マン島TT)への出場資格を得られる。全国から集まった強豪7チームは、本戦までマシンを調整しながらコースのチェックを入念に行っていた。そんな中、オートバイを操縦するドライバーと、サイドカーに乗ってコーナーで体重移動によるバランスと、グリップをコントロールするパッセンジャーのあいだでトラブルが発生するチームも出て来る。三宅島が地元の宮田ゆり目黒めぐみは、表面上は息のあったレースを展開していたが、互いに思うところがあって関係はギクシャクしていた。それでも二人はマン島TTの出場を目指して、本戦前のエキシビジョンレースに臨む。

第2巻

各チームがパートナーへの信頼や絆を確認する中、気持ちを一つにできない宮田ゆり目黒めぐみは、かつてレーシング指導を受け、その時から好意を寄せ続ける棚橋と、エキシビジョンレースを前に再会する。棚橋の前では無様なレースはできないと、奮起した二人は見事トップでゴールを果たす。レース後、ゆりとめぐみは約束していた場所でそれぞれ棚橋に告白しようとするが、棚橋はトップレーサーのベティ・バーチャルと婚約した事を二人に伝える。ショックを受けた二人は気持ちが乱れたまま本戦の予選を迎え、途中でクラッシュしてめぐみが足をケガしてしまう。二人は本戦を棄権するかどうか悩んでいると、棚橋からある奇策を提案され、二人はその策で本戦に挑む事を決める。

登場人物・キャラクター

宮田 ゆり (みやた ゆり)

東京都立三宅女子高等学校の側車部に所属する少女。サイドカーを付けたオートバイレース「ニーラーレース」ではオートバイに乗って、車体をあやつるドライバーを担当する。搭乗するマシンの名前は「明日葉丸」。パートナーの目黒めぐみとは家がとなり同士で小さい頃からの幼なじみだが、レーシングテクニックを教えてくれた棚橋を巡る恋のライバルでもある。そのためめぐみとは言い争いが絶えず、他人からは仲があまりよくないように見えるが、めぐみの事を一番理解している。

目黒 めぐみ (めぐろ めぐみ)

東京都立三宅女子高等学校の側車部に所属する少女。サイドカーを付けたオートバイレース「ニーラーレース」ではサイドカーに乗って、コーナーで体重移動によるバランスと、グリップをコントロールするパッセンジャーを担当する。パートナーの宮田ゆりとは家がとなり同士で小さい頃からの幼なじみだが、レーシングテクニックを教えてくれた棚橋を巡る恋のライバルでもある。そのためゆりとは言い争いが絶えず、他人からは仲があまりよくないように見えるが、ゆりの事を一番理解している。村田いずみとの関係で悩む鈴木なぎさに、パッセンジャー仲間としていろいろアドバイスして、なぎさの悩み解決に一役買うなど面倒見が非常にいい。

川真田 かなえ (かわまた かなえ)

大阪府立生駒女子高等学校の側車部に所属する少女。サイドカーを付けたオートバイレース「ニーラーレース」ではオートバイに乗って、車体をあやつるドライバーを担当する。搭乗するマシンの名前は「カゼノテンポイント」。レースの実況では、パートナーの栗林たまえと共に「ナニワの鉄砲玉」と紹介された。強い口調で、たまえを叱責する事もあるが、パートナーとの信頼関係をなによりも大事にしている。

栗林 たまえ (くりばやし たまえ)

大阪府立生駒女子高等学校の側車部に所属する少女。サイドカーを付けたオートバイレース「ニーラーレース」ではサイドカーに乗って、コーナーで体重移動によるバランスと、グリップをコントロールするパッセンジャーを担当する。搭乗するマシンの名前は「カゼノテンポイント」。レースの実況ではパートナーの川真田かなえと共に「ナニワの鉄砲玉」と紹介された。三宅島到着直後に、海の幸を楽しみにしている事を口にしたかなえに対して「食い意地がはっている」とからかったが、旅館に到着すると自分はお菓子に夢中になっていた。

片倉 まお (かたくら まお)

兵庫県立多可女学園の側車部に所属する少女。サイドカーを付けたオートバイレース「ニーラーレース」ではオートバイに乗って、車体をあやつるドライバーを担当する。搭乗するマシンの名前は「雪月花」。女性ながらズボンの制服を着用している男装の麗人。口調も荒く、クールな性格をしている。大会への思い入れが非常に強く、三宅島に到着するとほかのチームより先にマシンの調子の確認を行なった。

井関 ひとみ (いせき ひとみ)

兵庫県立多可女学園の側車部に所属する少女。サイドカーを付けたオートバイレース「ニーラーレース」ではサイドカーに乗って、コーナーで体重移動によるバランスと、グリップをコントロールするパッセンジャーを担当する。搭乗するマシンの名前は「雪月花」。パートナーの片倉まおと息がぴったりで、レースでは見事な重心操作でマシンを安定させる。

天野 ありす (あまの ありす)

京都府立天ヶ瀬女学園の側車部に所属する少女。サイドカーを付けたオートバイレース「ニーラーレース」ではオートバイに乗って、車体をあやつるドライバーを担当する。搭乗するマシンの名前は「可憐なる煉獄の斬撃」。ゴスロリ衣装を好み、レース直前までパートナーの伊藤くろすといっしょに、ゴスロリ衣装を着てレースクイーンのまねごとをしている。そのため、レースの実況では「音速のゴスロリドール」「セルフレーシングクイーン」と紹介された。双子の宍戸まりあと宍戸ゆりあの区別がつかなくなると、名字で呼ぶようになり、その事でくろすにツッコミを入れられている。

伊藤 くろす (いとう くろす)

京都府立天ヶ瀬女学園の側車部に所属する少女。サイドカーを付けたオートバイレース「ニーラーレース」ではサイドカーに乗って、コーナーで体重移動によるバランスと、グリップをコントロールするパッセンジャーを担当する。搭乗するマシンの名前は「可憐なる煉獄の斬撃」。ゴスロリ衣装を好み、レース直前までパートナーの天野ありすといっしょに、ゴスロリ衣装を着てレースクイーンのまねごとをしている。レースの実況では「音速のゴスロリドール」「セルフレーシングクイーン」と紹介された。

塩原 ちゆき (しおばら ちゆき)

三重県立鈴鹿女学園の側車部に所属する少女。サイドカーを付けたオートバイレース「ニーラーレース」ではオートバイに乗って、車体をあやつるドライバーを担当する。搭乗するマシンの名前は「ライトニングトルネード」。学園内で非常に人気のあるお嬢さま。以前は別のパートナーと組んでいたが、レース中にケガをさせてしまい、新しく永井みさきをパートナーにスカウトした。パートナーをケガさせた事がトラウマとなり、極限まで追求した操縦ができない事を、みさきから指摘される。

永井 みさき (ながい みさき)

三重県立鈴鹿女学園の側車部に所属する少女。サイドカーを付けたオートバイレース「ニーラーレース」ではサイドカーに乗って、コーナーで体重移動によるバランスと、グリップをコントロールするパッセンジャーを担当する。搭乗するマシンの名前は「ライトニングトルネード」。家計を助けるためにアルバイトしていたが、塩原ちゆきにスカウトされる形でパッセンジャーとなった。初めての友達のちゆきのために全力でサポートしているが、彼女が極限まで追求した操縦をしないのは、自分の事を信頼していないからだと思っている。

村田 いずみ (むらた いずみ)

茨城県立筑波女子高等学校の側車部に所属する少女。サイドカーを付けたオートバイレース「ニーラーレース」ではオートバイに乗って、車体をあやつるドライバーを担当する。搭乗するマシンの名前は「アルスヴィス号」。サディスティックな性格という噂があり、実際にパートナーの鈴木なぎさにさまざまな命令をしている。なぎさが不良にからまれている時に助けたり、レース中もなぎさがケガをしないように気を配るなど優しい一面がある。

鈴木 なぎさ (すずき なぎさ)

茨城県立筑波女子高等学校の側車部に所属する少女。サイドカーを付けたオートバイレース「ニーラーレース」ではサイドカーに乗って、コーナーで体重移動によるバランスと、グリップをコントロールするパッセンジャーを担当する。搭乗するマシンの名前は「アルスヴィス号」。マゾヒスティックな性格という噂があり、実際にパートナーの村田いずみからさまざまな命令を受けて素直に従っている。

宍戸 まりあ (ししど まりあ)

栃木県立茂木女子高等学校の側車部に所属する少女。サイドカーを付けたオートバイレース「ニーラーレース」ではオートバイに乗って、車体をあやつるドライバーを担当する。搭乗するマシンの名前は「シングルデュエット」。レースの実況ではパートナーで双子の妹の宍戸ゆりあと共に「茂木ツインズ」「双子レーサー」と紹介された。幼い頃からゆりあといつもいっしょだったが、レーサーとして成長するために三宅島ではあえて異なる場所に泊まった。別々に生活する事で意識に変化が起きてタイムが速くなった事で、さらに長い髪をばっさりと切った。

宍戸 ゆりあ (ししど ゆりあ)

栃木県立茂木女子高等学校の側車部に所属する少女。サイドカーを付けたオートバイレース「ニーラーレース」ではサイドカーに乗って、コーナーで体重移動によるバランスと、グリップをコントロールするパッセンジャーを担当する。搭乗するマシンの名前は「シングルデュエット」。レースの実況ではパートナーで双子の姉の宍戸まりあと共に「茂木ツインズ」「双子レーサー」と紹介された。まりあと同じ見た目と性格で、幼い頃からまりあとセットで扱われて来たため、それぞれ別の人間として見てもらえるように、三宅島では別々に生活する事を二人で決める。

棚橋 (たなはし)

宮田ゆりと目黒めぐみに、「ニーラーレース」のレーシングテクニックを教えた男性。現在はニーラーレースの本場であるイギリスのマン島に移住して、そこで開催される「マン島ツーリストトロフィー」(マン島TT)での優勝を目指している。三宅島で開かれるレースのため、マン島TTで連勝中のトップレーサーにして婚約者でもあるベティ・バーチャルといっしょに帰って来た。ゆりとめぐみの思い人だが、二人の好意には気づいておらず、あくまでコーチとして接している。

クレジット

原作

にこいち/「つうかあ」製作委員会

書誌情報

つうかあ 全2巻 KADOKAWA〈MFC〉

第1巻

(2017-12-13発行、 978-4040696508)

第2巻

(2018-06-23発行、 978-4040698823)

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