概要・あらすじ
祖父とともに自然の中でサバイバル生活を送って育った「さばいさん」こと鯖井春子は、「史上最高のサバイバリスト」を目指す少女。ある時、彼女は祖父から、「究極のサバイバルとは個の生存ではなく、種の保存、すなわち子作りをすること」と諭され、文明社会で交配相手(パートナー)を探すように命じられる。日本に帰国し、かつて実家が隣にあったという縁で小平坦の家にホームステイし始めたさばいさんは、文明社会で数々の騒動を巻き起こしながら、強い子種を持っていそうな交配相手を探し始めるのだった。
登場人物・キャラクター
鯖井 春子 (さばい はるこ)
幼い頃に両親を亡くしたことで、祖父に育てられた少女。海外の大自然の中でサバイバル生活を送りながら育ったことで、いつからか「史上最高のサバイバリスト」を目指すようになっている。ある時祖父から「究極のサバイバルとは子孫を残すこと」と教えられ、日本に帰国。学校に通って交配相手を探し始める。単独でヒグマや巨大なワニを仕留められるほどのサバイバル能力を持つ。反面文明社会には馴染みがなく、むちゃくちゃな行動を取ることも多い。
小平 坦 (こだいら ひろし)
男子高校生。両親が、出張中にも関わらず海外からのホームステイを受け入れてしまい、鯖井春子と同棲することになる。小平家がホームステイ先に選ばれたのは、かつて鯖井家が小平家の隣に住んでいたからという薄い理由による。小柄で地味な性格の少年で、たびたび鯖井春子の無茶な行動に巻き込まれて困惑している。
甘木 むらさき (あまぎ むらさき)
小平坦と同じクラスに通う、ヤンキー風の女子高生。江戸前寿司屋の祖父の影響で、江戸言葉で話す。小学生のころはその言葉遣いをからかわれていたが、唯一ヒロシだけが「どんな見た目になってもむらさきだとわかりそう」と慰めてくれたことがあり、それ以来彼に好意を抱いている。突然ヒロシと同棲を始めた鯖井春子に敵意をいだいいている。包丁を研ぐことと魚をさばくことが得意。
書誌情報
彼女の野性が手に負えない 全3巻 集英社〈ヤングジャンプコミックス〉
第1巻
(2019-09-19発行、 978-4088913810)
第2巻
(2019-12-19発行、 978-4088914404)
第3巻
(2020-04-17発行、 978-4088915029)