とりま、風呂いかね?

とりま、風呂いかね?

実家の銭湯を毛嫌いしている明馬姫子は、転校生の由布院朱美との交流を通して銭湯の魅力に気づく。これまで極力かかわらないようにしてきた実家の銭湯を盛り上げるために奮闘する姫子の姿を描く、ハートフルコメディ。「good!アフタヌーン」2021年10号から掲載の作品。

正式名称
とりま、風呂いかね?
ふりがな
とりま ふろいかね
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
アフタヌーンKC(講談社)
巻数
既刊3巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

高校生活を満喫していた明馬姫子のクラスに、由布院朱美が転校してきた。朱美が自己紹介で趣味が銭湯巡りと言ったことが、姫子には理解できないでいた。実家の銭湯「明馬湯」で生まれ育った姫子は、両親が多忙だったために子供の頃から銭湯によいイメージを持っていなかったのだ。姫子が父親の明馬葉に頼まれて仕方なく銭湯の手伝いをしていたある日、朱美が明馬湯にやって来て、姫子が明馬湯の娘であることがバレてしまう。姫子は毎日家風呂にしか入っていなかったが、明馬湯の常連客となった朱美に半ば脅されるような形で銭湯に入るようになり、葉の銭湯にかける思いや銭湯の魅力に気づき、少しずつ銭湯に対しての考え方が変化していく。

登場人物・キャラクター

明馬 姫子 (あすま ひめこ)

とある高校に通う女子で、明馬葉の娘。年齢は17歳。実家は創業86年の銭湯「明馬湯」を経営しているが、小さい頃から両親が忙しかったことで寂しい思いをしたり、嫌な目に遭ったりしたために、銭湯のことを毛嫌いしている。父親の葉からは明馬湯を継ぐように言われているが、断固拒否している。明るい性格で、行動力もあることから交流関係が広い。嫌々ながらも明馬湯の番台を手伝うなど、家族思いの一面を持つ。転校生の由布院朱美に強引に付き合わされる形で銭湯やサウナに入り、家風呂では体感できない銭湯ならではの気持ちよさや、客のリラックスした様子を知り、銭湯に対する考え方を改めた。

由布院 朱美 (ゆふいん あけみ)

明馬姫子のクラスに転校してきた女子。趣味は銭湯巡りで、実家は都市部で勢力を伸ばしているスーパー銭湯「裸一貫」を経営しているが、スーパー銭湯より昔ながらの銭湯を好んでいる。銭湯「明馬湯」を訪れ、お風呂やサウナ、店主の明馬葉の銭湯にかける情熱に感銘を受け、明馬湯の常連となる。明馬湯の跡取り娘である姫子が恵まれた環境にあるにもかかわらず銭湯嫌いだと知ると、姫子を半ば脅すような形で強引に銭湯に入らせて銭湯の魅力を説く。実は100年後の2121年に生きる人間で、2121年にはすでに廃れてしまった銭湯文化を継承させるため、2021年にタイプスリップしてきた。

明馬 葉 (あすま よう)

銭湯「明馬湯」の四代目を務める男性で、明馬姫子の父親。銭湯にかける思いが強く、銭湯にやって来るお客のことを第一に考えている。妻は数年前に亡くしており、姫子には跡を継いでほしいと願っている。

場所

明馬湯 (あすまゆ)

創業86年の伝統ある銭湯。地域の人に愛され、常連客も多い。時折、明馬姫子も番台に座っている。熱めの風呂、週ごとに代わる薬湯、フィンランド式のサウナ、広くてくつろげる脱衣所など、設備も充実している。

書誌情報

とりま、風呂いかね? 3巻 講談社〈アフタヌーンKC〉

第1巻

(2022-02-07発行、 978-4065268612)

第2巻

(2022-08-05発行、 978-4065288603)

第3巻

(2023-04-06発行、 978-4065309100)

SHARE
EC
Amazon
logo